とさでん交通へ渡った元都営バスの西工製スペースランナーJP
前々回の記事で、阪急バス「よさこい号」2891号車の乗車記をご紹介しました。
この記事の中で、「空き時間にバスで高知~長浜間を往復して来た」という内容の文章を書きましたが、今回は、その高知~長浜間で乗車したバスの車両について少し書こうかと思います。
実は、今年2018(平成30)年の春頃から、都営バス(東京都交通局自動車部)で活躍していた西工製スペースランナーJP(日産KL-JP252NAN改 西工96MC B-Ⅰ)がとさでん交通(本社:高知市)へ渡り、第2の人生を歩んでおります。
しかも、1台や2台ならまだしも、なんと7台(2018年9月時点)ものまとまった台数が活躍しているというのです。
都営バスで活躍していた西工製スペースランナーJPとは一体どんな車両なのか・・・
先日の高知訪問時にその姿を見て来ました。
はりまや橋と桟橋高知営業所で見かけたスペースランナーJP
高知に到着してまず見かけたのは、こちらの車両でした。 「種崎線」の運用に就いていた905号車です。都営バス時代の車番はR-K553でした。
阪急バス「よさこい号」2891号車の撮影も兼ねて、とさでん交通桟橋高知営業所へ行ってみます。
すると・・・なんと、3台もの西工製スペースランナーJPが駐車していました。
※車庫での撮影は事前に許可を得ております。敷地内への無断侵入・撮影は絶対になさらないでください。
桟橋高知営業所のバス駐車場にて駐車中の906号車です。
都営バス時代の車番はR-K554でした。
写真は、2018(平成30)年春に高知駅バスターミナルにて撮影した906号車です。
この時は長浜線に充てられていました。
ところで、上2つの写真を見比べて、何か違いを感じませんか。
実は、移籍当時に無かった車内カーテンが、後に設置されているのです。
これにより、夏の強烈な日差しを遮断できるようになりました。
同じく、桟橋高知営業所のバス駐車場にて駐車中の909号車です。
都営バス時代の車番はR-K561でした。
この他にも、奥の第2車庫(高速バス車両が駐車している車庫)には、整備途中の910号車(都営バス時代の車番はR-K562)が駐車していました。
(整備途中の状態のため、写真を公開することが出来ません。ご了承願います。)
元都営バスの西工製スペースランナーJPにちょい乗りしてみる
折角だからということで、桟橋高知営業所最寄りの「桟橋通五丁目」バス停から、元都営バスの西工製スペースランナーJPが入る確率が高い(と推測される)「長浜線」に乗って長浜へ行ってみることにしました。往路で乗車したのはこちら↓の新塗装に塗り替わった日野レインボーHR。(写真はイメージです。)
10分程バスに揺られて長浜へ行ってみると・・・ なんと、元都営バスの西工製スペースランナーJPが駐車しているではありませんか。
長浜のバス停です。
営業所機能の廃止ですっかり寂しくなりましたが、待合所はガラス張りの建物に生まれ変わりました。
駐車場には、2台の西工製スペースランナーJP(907号車と908号車)が停車しています。 907号車の都営バス時代の車番はR-K556、908号車の都営バス時代の車番はR-K558でした。
復路はこちら↓の908号車で高知市中心部へ戻ります。 運用開始にあたり、車外スピーカーの移設や電気系統の配線替えなどを行ってはいるものの、前面の「ノンステップバス」サボやシートモケットなど、都営バスの面影が随所に残っています。
まさか、みんくるのシートモケットを高知で見られるとは思いもしませんでした。
長浜を発車したバスは、スペースランナーJP独特の乗り心地と揺れを味わいながら、30分弱で高知はりまや橋(南はりまや橋)に到着。
もう少し長く乗車していたかったのですが、時間の関係でお開きとなりました。
先述の通り、元都営バスの西工製スペースランナーJPは現在のところ7台在籍しており、とさでん交通一般路線バスの一大勢力になりつつあります。
主に長浜~高岡方面に入っていますが、旧土電バスの系統にも入っているそうで、街中で見かける機会は多くなっています。
今後、追加で導入されるかどうかは分かりませんが、高知市内を走る路線バスの新しい顔として、暫くは活躍を続けることになるでしょう。
都営バスの興味がある方、第2の地で活躍する姿を見に、是非高知を訪れてみてはいかがでしょうか。
参考ページ:「とでんに乗って!」「都営バス資料館」
【おまけ】 導入が進められている日野新型レインボーです。
今後のとさでん交通路線バスの主力車両になるかもしれませんね。
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