新潟交通「WEライナー」昼行4便 簡単な乗車記

昼行高速バス,高速バス乗車記

新潟交通「WEライナー」昼行便 ・906
(新潟交通「WEライナー」昼行便で使用されるいすゞガーラHD)

東北の最大都市「仙台市」と本州日本海側最大都市「新潟市」を結ぶ高速バス「WEライナー」
JRバス東北(本社:仙台市)と新潟交通(本社:新潟市)が1990年に運行を開始し、新幹線の半額以下という低廉な運賃と乗り換えなしの利便性が受けて、一躍人気路線に成長。
更に、磐越自動車道の全線開通で所要時間が4時間台と大幅に短縮されたことで利用客が増加し、現在は昼行7往復と夜行1往復の8往復体制で運行されています。

先日、四国・関西方面へ出掛ける用事があり、未乗路線の乗りつぶしを兼ねて乗車して来ました。
今回はその時の模様をご紹介します。

あっという間に過ぎてゆく「景色を見ながらの4時間」

やって来たのは、新潟市中央区万代の新潟交通万代シテイバスセンター
新潟交通 万代シティBC_01

新潟交通 万代シティBC_02
新潟交通の基幹バスターミナルとして位置付けられており、一部の一般路線バスの他、県外高速バスの始発地として機能しています。

大阪梅田から夜行高速バス「おけさ号」(新潟交通担当便)で万代シテイバスセンターにやって来たわけなのですが・・・(夜行高速バス「おけさ号」(新潟交通担当便の乗車記については、何らかの形でご紹介出来ると思いますので、どうかお楽しみに。)
新潟交通「おけさ号」 ・997_01

新潟交通「おけさ号」 ・997 万代シテイバスセンター到着

万代シテイバスセンターといえば、欠かせないのがコレ。
新潟交通 万代シティBC_03 バスセンターのカレー
はい、「名物 万代そば」の名物「バスセンターのカレー」です。
これを食べなければ、旅は始まらない・・・ということで、朝カレーを堪能します。

バス入線までは、8番のりば前の県外高速バス利用者専用待合室で、テレビを見ながらゆったりとバスを待つことが出来ます。
新潟交通 万代シティBC_03 バスセンターのカレー

今回乗車したのは、新潟万代シテイバスセンター8時40分発の昼行4便。
新潟交通が運行を担当します。
発車の10分前にはバスセンター7番のりばにバスが入線し、改札が行われます。
新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909_05_01

新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909_05_02

車内は、4列シート40人乗りのトイレ付き昼行仕様となります。
新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 車内

新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 シート
社名が記された新潟交通オリジナルのシートモケットが特徴で、各座席にはテーブルとコンセントが装備されています。
アルファベットの後に数字が来る座席番号の記載も、新潟交通の高速バスならではかもしれません。
感覚的には、北海道の沿岸バス(本社:羽幌町)が運行する札幌~留萌・羽幌・豊富線「特急はぼろ号」の車内に、テーブルとコンセントが付いた車内設備といったところでしょうか。
後述の開放休憩が2回設定されていることを考えると、この設備内容でも十分なのかもしれません。

因みに、「WEライナー」には夜行便も運行されており、夜行便(15便と16便)とその送り込みの昼行便(7便と8便)には、3列独立シート28~29人乗りの夜行高速仕様車が投入。
これらの便に乗車される方は、装備面で得することになりますね。

8時40分定刻に万代シテイバスセンターを発車した「WEライナー」4便は、新潟駅前で乗車扱いを行った後、新潟亀田インターから高速道路へ。
新潟中央ジャンクションから、磐越自動車道に入ります。
新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 車窓_01

新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 車窓_02

磐越自動車道に入ると、やがて対面通行区間に。
山間のハイウェイを郡山方面へ向けてひた走ります。
新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 車窓_03

新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 車窓_04

新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 車窓_03

1回目の開放休憩は、西会津パーキングエリアにて約15分間設定されています。
こちらのパーキングエリアは、トイレと飲み物の自動販売機しかありませんので、注意が必要です。
バスは、9時56分~10時10分の14分間停車。
多くの乗客がバスを降りて、トイレや飲み物の購入を済ませていました。
新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 西会津PAにて_01

新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 西会津PAにて_02

新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 西会津PAにて_03

新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 西会津PAにて_04

10時10分、乗客が全員揃ったところでバスは発車。
引き続き、磐越自動車道を郡山方面へ向けてひた走ります。
それまでの山間の風景から、次第に河川や田園風景が車窓一面に。
この様な車窓の変化が楽しめるのも、磐越自動車道を走る高速バスならではなのかもしれません。

11時07分、バスは郡山ジャンクションを通過。
ここで磐越自動車道とはお別れし、ここからは東北自動車道を仙台へ向けて北上します。

2回目の開放休憩は、福島松川パーキングエリアにて約15分間設定されています。
こちらのパーキングは、トイレや自動販売機の他に、売店やスナックコーナーも併設されています。
飲食物は、こちらのパーキングエリアで仕入れましょう。
バスは、11時19分~11時35分の16分間停車。
こちらも多くの乗客がバスを降りて、トイレや飲食物の購入を済ませていました。
新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 福島松川PAにて_04

11時35分、乗客が全員揃ったところでバスは発車。
引き続き、東北自動車道を仙台へ向けて北上していきます。
新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 車窓_06

左手には、いかにも「東北」を感じさせる景色が車窓一面に広がります。
新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 車窓_07

12時32分、バスは仙台宮城インターを流出。
仙台西道路を経由し、仙台市中心部に入ります。

12時46分、広瀬通一番町に到着。
こちらでは5名程の乗客が下車していきました。
仙台駅西口の宮交高速バスセンター前を通過し、跨線橋を渡ると、終点の仙台駅東口はすぐそこです。
結局、終点の仙台駅東口には、定刻よりも5分早い12時55分に到着しました。
新潟交通「WEライナー」昼行便 ・909 仙台駅東口到着
時間の流れの速さを感じながら、私はバスを下車。
手荷物を受け取り、僅かの時間ながらも仙台の空気を吸った私は、札幌への帰路につくのでありました。

新幹線の半額以下で4時間で移動出来るコストパフォーマンスと利便性の高さ

恥ずかしながら、仙台~新潟線「WEライナー」の乗車は今回が初めてでしたが、約4時間20分の移動時間が長く感じるかと思いきや、変化があって楽しい車窓と2回の開放休憩のおかげで、「あっという間に時間が過ぎていった」というのが率直な感想でした。

今回一番感じたのは、「WEライナー」のコストパフォーマンスと利便性の高さでした。
通常、仙台~新潟間を鉄道で移動する場合は、東北新幹線と上越新幹線を大宮で乗り換えて移動する方法が一般的ですが、移動時間が3時間半前後かかる他、移動費は18,800円もかかります。
これに対して、高速バス「WEライナー」の運賃は3,800円~5,200円と新幹線の1/3以下です。
所要時間も新幹線と十分に勝負出来る時間(4時間20分)である他、便数もある程度確保されており、更に「WEライナー」には夜行便も設定されています。
高速道路網整備の成果とはいえ、これほどまでにバスの方が有利な路線も久々に見た気がします。

久々に「バスならではのメリットを生かした路線」に出会えて、個人的には楽しかったです。
機会があれば、今度は夜行便や3列シート車使用の昼行便にも乗車してみたいですね。
ゆったりした1人掛けシートで変わりゆく車窓を堪能してみたいですし、夜行便ならではの利便性も体感してみたい・・・そう思わせた、新潟交通「WEライナー」昼行4便の旅でありました。


【乗車データ】 
  • 乗車日:2018/11/13
  • 乗車区間:
    新潟万代シテイバスセンター→仙台駅東口
  • 運行会社:新潟交通
  • 車両:いすゞ/ガーラHD(QRG-RU1ESBJ)
  • 年式:2015年式
  • 所属:新潟東部営業所
  • 社番:909

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