西武観光バス「ライオンズエクスプレス」続行便乗車記
いつもこのブログをご覧頂きましてありがとうございます。
今回は2012年ゴールデンウィーク休暇で旅先の九州福岡からの帰路で利用した、西武観光バス「ライオンズエクスプレス」続行便の乗車記をご紹介したいと思います。
とはいいつつも、実は既に「ライオンズエクスプレス」の乗車記を紹介しています。
今回利用したのはGW後半。
ということは・・・・・・
「西武観光バスの予備車両(レオカラーの西工SD-Ⅱ)に乗車できるかも!!!」
という話になり、早速ネットで予約を入れて乗車してきました。
ここで、改め「ライオンズエクスプレス」について紹介しますと、「ライオンズエクスプレス」は、昨年2011年12月に開業した、さいたま大宮・東京池袋・横浜YCAT~福岡間を結ぶ、日本最長距離を運行する夜行路線バスです。
開業当初は路線のPRもなかなか浸透せず、乗客数が一桁という日も珍しくありませんでしたが、年末年始、更には春休み期間にかけて次第にこの路線の存在が認知されるようになり、現在では週末を中心に利用客が増えているそうです。
特に横浜での集客が増えてきているとか。
確かに、横浜~福岡間ですと、4列シートとはいえ約13時間程で移動出来ますし、更に横浜からですと京急のリムジンバスで羽田空港へ移動し、そこから東北・北海道や海外へ乗り継ぐことも出来ますので、実は意外と使い勝手が良い路線なのかもしれませんね。
西工製スペースウィングで繁忙期のハイウェイを東へ・・・
今回乗車したのは、2012年5月5日福岡発の西武観光バス担当便。西鉄天神バスセンターから乗車します。 GWのUターンラッシュということもあって、この日は2台運行でした。
しかも2台とも予約で満席とのこと。
GW期間中とはいえ、この予約状況は立派なのではないでしょうか。
1号車は、以前の乗車記でも紹介しましたが、埼玉西武ライオンズの新ロゴが大きくデザインされた、専用車のいすゞガーラHD(PKG-RU1ESAJ)です。 そして今回私が乗車したのは、従来のレオマークが施された続行便2号車。
こちらの車両になります。 西武バス練馬営業所から転属してきた西工製の日産スペースウィングです。
まさか、生まれた場所に里帰りする運用に就くとは思っていなかったでしょうね。
因みにこの車両ですが、予備車両という位置付けになっているため、基本的に専用車が点検に入ったときか繁忙期でなければ乗車することが出来ません。
なので、狙って乗車するのであれば、繁忙期の2号車を狙って予約を入れた方が、この車両に当たる確立が高いと言えましょう。
20時10分過ぎ、1号車が発車したところで、2号車が入線。
改札が始まります。 乗務員の改札を受け車内に入ります。
早速車内を見てみることにしましょう。
まずは車内全体から。 西武観光バスの車両はいわゆる「関越高速仕様」と呼ばれる4列シート34人乗り。
38人乗りの西鉄高速バス担当便よりも若干ゆったりしています。
シートはこんな感じ。 基本的な構造は専用車のガーラHDと同じですが、リクライニングの角度が専用車と比較して若干深く倒れる様な印象を持ちました。
写真には載っていませんが、各座席にはフットレスト・レッグレストも完備。
靴を脱いで足を載せることが出来ます。
但し、西鉄高速バス担当便とは異なり、各座席にコンセントは付いていませんので、携帯電話やスマートフォンをお持ちの方は、事前に電池式の充電器を持参することをお勧めします。
ということで、以前の乗車記でも書きましたが、仕様に関してはこの車両も「良くも悪くも同社の関越高速仕様そのまま」です・・・・・。
20時20分、バスは西鉄天神バスセンターを出発。
この後博多バスターミナルで乗車扱いを行い、総勢30名の乗客を乗せた「ライオンズエクスプレス」は、一路首都圏へと向かいます。
自動音声による全体の案内が行われた後に乗務員からの補足説明があり、思い思いの時間を過ごしていきます。
バスは九州道から関門橋~中国道~山陽道~中国道~名神高速~新名神~東名阪道~伊勢湾岸道~東名高速を経由していくのですが・・・・・・・
福岡インターを過ぎた途端、早速GWのUターン渋滞に巻き込まれます。
この渋滞、古賀インターの先まで続き、関門橋を通過したのが定刻より約40分遅れの22時30分頃。
この先、どれ位遅延するのか・・・・・不安半分楽しみ半分といったところでしょうか。
それでもバスは至って安全運転。
この先の渋滞を考えると、少しでも距離を稼いでおきたいというのが本音でしょうが、時事が時期ですし、安全に勝るものはありませんね。
この「ライオンズエクスプレス」ですが、途中2箇所の開放休憩も設定されています。
1回目の休憩は、消灯前に山陽道の下松サービスエリアにて15分間の停車。
順調に進むと22時30分過ぎに到着しますが、この日は渋滞の影響で、日付が変わる直前の23時50分に到着しました。 1回目の休憩が終わり、バスは0時5分頃に出発。
出発後、約15分後には完全消灯されます。
真夜中のハイウェイをひた進みますが、この間も断続的に渋滞に巻き込まれた様で、翌朝7時前に目を覚ました時には、バスは伊勢湾岸自動車道の刈谷パーキングエリアに停車していました。 この時点で約1時間以上遅れていることになります。
果たして首都圏には何時頃着くのでしょうか・・・・・。
約2時間遅れで東名高速道路を首都圏へ・・・
その後、バスは順調に伊勢湾岸道~東名高速道路をひた走ります。浜名湖サービスエリアで乗務員交代のために停車し、更に走ること約2時間、2回目の休憩である東名高速の足柄サービスエリアに到着したのは、定刻より約1時間50分遅れの9時50分でした。
思っていたよりも遅れておらず、まずは一安心。
15分程の休憩も終わり、足柄サービスエリアを出発してこの先順調か?と思ったのですが、その考えは見事に玉砕され、大井松田インター付近から再び渋滞に巻き込まれます。
この渋滞は東名大和バス停付近まで続き、横浜駅東口(YCAT)に到着したのは、定刻より約2時間遅れの11時40分頃に到着。
ここで10人ほどが下車し、横浜からは首都高速羽田線、中央環状線などを経由して、約1時間程で池袋駅東口に到着しました。
時計を見てみると、12時40分。
本来であれば終点の西武バス大宮営業所まで乗車する予定でしたが、この後の飛行機の乗り継ぎのこともあり、やむなく「ライオンズエクスプレス」はここでお別れ。 「あ~~大宮まで乗りたかったなぁ・・・・・」というのが正直な気持ちでしたが、こればかりは仕方がありませんね。
以上、「ライオンズエクスプレス」続行便の乗車の模様を簡単に書きましたが、前回乗車した専用車(いすゞガーラ)と比較してみますと、車体がスーパーハイデッカーであること、そして西工車独特の走行安定性の良さからか、個人的には専用車のガーラよりも乗り心地が良いのでは?と感じました。
但し、エンジン音が若干煩いのが気になりましたが、こればかりは搭載エンジンの特徴でもあり、仕方のないところでしょうか。
一方で気になったのが、トイレ周りの衛生面の管理。
車両が古く、しかも繁忙期で車内トイレの利用者が多かったとはいえ、トイレ周りが汚かったのが利用者としては非常に気になりました。
洗浄薬剤も必要最低限の量しか投入していない様で、車内後方ではかなりの悪臭も・・・・・。
我々利用する側もマナーを守って綺麗に使用するなどの配慮は必要ですが、一方でバス会社側も洗浄薬剤の適正投入及び車内清掃の徹底を改めてお願いしたいものです。
こういう細かいところがきっかけで利用者が離れていく・・・・・というケースも意外とあるものですよ。
あと、以前の乗車記でも書きましたが、「ライオンズエクスプレス」に乗車される方は、ある程度の自己防衛が必要でしょうね。
最低でも、飲み物類、空気式枕(1,000円程度のものであればOK。)と耳栓、暇を潰すグッズ(iPodやスマートフォン、ゲームなど)、携帯電話・スマートフォンを持っている方は電池式の充電器が必須だと思います。
あと、これはあまりお勧めできませんが、どうしても眠れない方は市販の睡眠導入剤をもって乗車されてもいいかもしれませんね。
色々と書きましたが、この「ライオンズエクスプレス」予備車両の西工車、もしかすると専用車両よりも快適に過ごせるのでは?というのが正直な感想です。
いっそうのこと、こちらの車両を専用車にして、レジェンドブルーカラーに塗り替えて運行してもいいのでは?と思った位、「ライオンズエクスプレス」運用車両の中ではお勧めできる車両です。
この車両に乗車できる頻度は決して高くはありませんが、興味がある方は時期を見計らってこの車両を狙ってみるというのもいいかもしれませんね。
あとは、西鉄高速バスの「ライオンズエクスプレス」専用車両(日野セレガSHD)に乗車すれば、「ライオンズエクスプレス」に関してはコンプリートということになります。
近いうちに乗りに行ってやられてくるかなぁ~~と密かにに考えているのですが・・・・・
果たして、いつのことになるのでしょうか。
※現在は運行を終了しています。
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