北海道バス「函館特急ニュースター号」3列シート車 乗車記
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大阪バスグループの北海道バスが運行する札幌~函館間都市間バス「函館特急ニュースター号」に、2012年4月13日より一部の便(6往復のうち3往復)ではありますが3列シート車が導入されました。
札幌~函館間の都市間バスといえば、北海道中央バス・道南バス・北都交通が運行する「高速はこだて号」が有名ですが、昨年2011年3月に鳴り物入りで参入し、開業から1年が経過した「函館特急ニュースター号」が果たしてどんなものなのか、そして3列シート車の内容は???
そのことが気になり、折角なのでということで、先月4月中旬に乗車してきました。今日はその時の模様を報告します。
3列独立ハイバックシートが特長の車内
今回乗車したのは、函館駅前ターミナル16時30分発の便。ターミナルに入線したのは、導入したての日野セレガHD(LKG-RU1ESBA)でした。
早速乗務員の改札を受けて、新車の臭いが抜けきっていない車内に入ります。
後部トイレ仕様の3列独立ハイバックシートになります。
窓側と通路側のモケット色を分けていて、見た目鮮やかですね。
座った感じも、見た目以上に座り心地が良くて、特に「固すぎず柔らかすぎない」ヘッドレストの固さ具合が個人的には絶妙でした。
因みに親会社の大阪バスが来月6月15日に東京~大阪間夜行路線バス「東京特急ニュースター号」
を開設しますが、その専用車両も実はこのタイプと同じ車両が投入されるとか。
今後「東京特急ニュースター号」が乗客にどの様に評価されるかについても注目したいですね。
16時30分、定刻になったところでバスは出発。
この便の乗客は・・・・・なんと私を含めて3名!!
う~~ん、この閑散具合、新車が可哀想です・・・・・・。
バスは国道5号線を森町まで進んだ後、森インターチェンジから道央自動車道に入ります。
途中休憩も2箇所設定されています。
長万部の少し先の静狩パーキングエリアと、
苫小牧の近くにある樽前パーキングエリアで10分程度休憩停車します。
道央自動車道に入ってからもスムーズな走りで、函館出発後約4時間半で札幌南インターを通過。
その後札樽自動車道に入り、札幌北インターを降りると、札幌市内中心部はすぐそこです。
大通市営バスセンターに立ち寄りますが、降車客がおらず通過し、その後約7分程でバスは終点札幌駅前(ひまわりタワー店向かい)に到着。
あっという間に過ぎた約5時間のバスでした。
というわけで、今回初めて「函館特急ニュースター号」に乗車しましたが、「高速はこだて号」と違い、札幌北インターを利用している分、精神的な所要時間短縮効果が大きいと感じました。
一方で気になったのが、営業活動をきちんと行っているのか?ということ。
果たして、現時点で札幌及び函館のどれだけの人がこの路線を知っているのか・・・・・
恐らく殆どの方の人が知らないのではないでしょうか?
これは私見なのですが、どうもこの路線、集客を「空中戦」に頼り過ぎてはいませんか?
東京や大阪などの大都市では確かに「空中戦」も効果を発揮しますが、こと北海道内の高速バスの現状は、北海道中央バスをはじめとする「中央バス連合」がほぼ牛耳っている状態です。
そのような中で、「函館特急ニュースター号」に1人でも多くの方に乗っていただくには、「地上戦」を地道かつ積極的に行っていく必要があるのでは?と思いますね。
特に函館の様な地方都市は、「地上戦」に力を入れた方が効果があるかと・・・・・。
いずれにしろ、このままでは折角導入した新車が「意味のない投資だった」ということにもなりかねないのでは?と今回乗車して強く感じたことです。
車両自体がなかなかの良い出来だけに、非常に勿体無い気がします。
まずは、「函館特急ニュースター号」を1人でも多くの方に知って貰うことが急務だと思います。
ネット集客だけに頼らずに、各種広告(新聞、TV)や新聞の織り込みチラシ、地域の回覧板にパンフを入れて貰うなどなど・・・・・今からでもするべきことはたくさんあると思いますが・・・・・。
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