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前回の記事『とさでん交通「龍馬エクスプレス」161号車 簡単な乗車記』の続きになります。


とさでん交通「龍馬エクスプレス」 ・161

今回取り上げるのは、大阪~高知間の高速バスになります。
大阪と高知を結ぶ高速バスで真っ先に思い浮かぶ路線といえば、阪急バスととさでん交通が運行する高速バス「よさこい号」ではないでしょうか。
阪急バス「よさこい号」 2889
北海道のローカルバラエティ番組「水曜どうでしょう」の旅企画「サイコロ6ゴールデンスペシャル」に登場したことで一躍有名になり、最近では希少価値的存在の西工製夜行高速車が運行される路線として、多くのバスファンにも知られています。

しかし、今回ご紹介するのは、「よさこい号」ではありません。
「よさこい号」のライバル的存在として運行しているこちらの路線↓になります。
西日本JRバス「高知エクスプレス」 グランドリーム車 2248

JR四国バス「高知エクスプレス号」 6905
西日本JRバス(大阪市)とJR四国バス(高松市)が運行する高速バス「高知エクスプレス」です。
実はこの「高知エクスプレス」、「よさこい号」と同様に利用客が多い路線として知られています。
いったい、「高知エクスプレス」とはどの様な路線なのでしょうか。

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運行本数の多さと京阪神を広くカバーする運行系統が売りの「高知エクスプレス」

ここで、「高知エクスプレス」について簡単におさらいしておきましょう。
高速バス「高知エクスプレス号」が運行を開始したのは、2002年12月。
当時は、「高知エクスプレス大阪号」として昼行便のみ1日2往復設定され、車両もトイレ付き4列シート車(40人乗り)が充てられていましたが、翌年の2003年8月には昼行便の増発と夜行便が新設され、同時に車両も3列シート車に変更されます。
その後、派生系統として「高知エクスプレス京都号」「高知エクスプレス京都号」が新設されますが、のちに統合され、現在は「高知エクスプレス」として昼行便を1日12往復(大阪発着10往復、京都発着2往復)、夜行便を1日2往復(大阪発着、京都発着各1往復)運行しています。

「高知エクスプレス」の売りは、なんといっても「運行本数の多さ」「京阪神を広くカバーしている点」なのではないでしょうか。
特に、運行本数に至っては、ライバルの「よさこい号」の運行本数を凌ぐ1日12往復(大阪~高知間)となっており、JRバスの知名度も相まって多くの方が利用されています。
反面、大阪~高知間の所要時間で比較すると、神戸三ノ宮や湊町バスターミナル(なんばOCAT)を経由する関係上、「高知エクスプレス」の方が「よさこい号」よりも40分程長くなっていますが、その分、殆どの便が高速舞子や神戸三ノ宮に停車するという利便性の良さでカバーしています。

京都地区を発着する系統がある点も見逃せないポイントです。
かつてはライバル事業者による京都~高知間の昼行高速路線もありましたが、不採算で廃止となったため、現在は「高知エクスプレス」が唯一の京都~高知間直行昼行高速路線にもなっています。

最近のトピックとしては、新高速バス制度の「乗合バス事業者から貸切バス事業者への管理の受委託のスキーム」を活用した多客期における西日本ジェイアールバス担当便の日本交通 (大阪府)への続行便運行委託と、2017年から始まった西日本ジェイアールバス担当便の「グランドリーム」車の導入が挙げられます。
西日本JRバス「高知エクスプレス」 2170 グランドリーム車両
ハイグレード仕様が売りの「グランドリーム」車による運用は順次拡大されており、現在は西日本JRバス担当の大阪~高知・須崎系統昼行便(3号、18号)夜行便(55号、22号)夜行便とペアで運用を組んでいる昼行便(9号、12号)に「グランドリーム」車が投入されています。(※運用の都合上変更になる場合があります。)

快適な寝心地であっという間に到着!「グランドリーム」車の新型クレイドルシート

今回私が乗車したのは、高知駅バスターミナル23時10分発の「高知エクスプレス22号」
高知発夜行便の2便目にあたる便で、運行は西日本JRバスが担当します。
高知を発車後、高知自動車道~徳島自動車道~高松自動車道~神戸淡路鳴門自動車道などを経由して、三ノ宮バスターミナル(ミント神戸)、湊町バスターミナル(なんばOCAT)、大阪駅JR高速バスターミナル、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの順に停車します。

何故にこの便を選んだのかというと・・・
いうまでもなく、この車両が充てられるからと分かっていたからです。
西日本JRバス「高知エクスプレス」 2179 グランドリーム車両

西日本JRバス「高知エクスプレス」 2179 グランドリーム車両 と高知駅バスターミナルにて
西日本JRバスの641-16936号車(いすゞガーラHD QTG-RU1ASCJ)です。
見ての通り、「グランドリーム」車として導入された車両で、現在は「高知エクスプレス」の他、「松山エクスプレス」など各路線で活躍しています。
写真では分かりませんが、他路線への投入も考慮してか、床下には乗務員仮眠室も装備されています。

車内はこの様になっております。
西日本JRバス「高知エクスプレス」 2179 グランドリーム車両 車内

西日本JRバス「高知エクスプレス」 2179 グランドリーム車両 シート
新型クレイドルシートを搭載した3列独立28人乗りとなっており、座席コンセント、通路カーテンを全席に備えたハイグレード仕様になっています。
車内Wi-fiなど、提供されるサービスも東阪間で運行されている「グランドリーム号」とほぼ同じ。
乗り得感の高い車両であることには間違いありません。

高知駅バスターミナルで約7割方の乗客を乗せたバスは、定刻の23時10分に発車。
はりまや橋、高知インター南バスターミナルで残りの乗客を乗せ、ほぼ満席になったバスは、高知インターから高知自動道に入ります。
自動放送による案内の後に、乗務員からマイクによる補足説明があり、その後10分程で車内は消灯されます。

高知インターを通過して1時間程走行した0時33分、バスは徳島自動車道の吉野川サービスエリアに到着。
こちらでは0時50分まで開放休憩となりました。
「高知エクスプレス」は通常2箇所のサービスエリア(吉野川サービスエリアと室津パーキングエリア)で開放休憩を実施しますが、夜行便に関しては開放休憩が1箇所のみとなっています。
「高知エクスプレス22号」については、こちらの吉野川サービスエリアで開放休憩を実施した後、次の室津パーキングエリアでは開放休憩を実施せずに乗務員の仮眠休憩に充てるそうです。
このため、室津パーキングエリアでは2時間近く停車する運行ダイヤになっています。

吉野川サービスエリアに停車中の「高知エクスプレス22号」です。
西日本JRバス「高知エクスプレス」 2179 グランドリーム車両 吉野川SAにて_01

西日本JRバス「高知エクスプレス」 2179 グランドリーム車両 吉野川SAにて_02

西日本JRバス「高知エクスプレス」 2179 グランドリーム車両 吉野川SAにて_03

車体左側面下には、西日本JRバス30周年記念のステッカーも。
マスコットの「にしばくん」もきちんと入っていますね。
西日本JRバス「高知エクスプレス」 2179 グランドリーム車両 吉野川SAにて_04

0時50分、乗客が全員揃ったところでバスは発車、再び消灯されます。
シートを倒して目を瞑ると、いつしか夢の中へ。
座り心地の良い新型クレイドルシートのおかげか、ぐっすりと寝ていた様で、気が付くとバスは三ノ宮バスターミナル(ミント神戸)に到着する直前でした。

5時10分、定刻よりも20分早くバスは三ノ宮バスターミナル(ミント神戸)に到着。
こちらで数名が下車した後、阪神高速道路湾岸線を大阪へ向けてひた走ります。

夜明け前の大阪の街並みが幻想的で美しいですね。
西日本JRバス「高知エクスプレス」 2179 グランドリーム車両 朝の大阪の街並み

三ノ宮バスターミナル(ミント神戸)から40分程で、バスは湊町バスターミナル(なんばOCAT)に到着。
関西空港へ移動すると思わしき乗客を数名降ろし、その後は一般道を走行して、定刻より20分早い6時10分にバスは大阪駅JR高速バスターミナルに到着しました。
西日本JRバス「高知エクスプレス」 2179 グランドリーム車両 大阪駅JR高速バスターミナル到着
本来であれば終点まで乗車したいところでしたが、この後の乗り継ぎの都合もあり、私はこちらで下車。
乗客を降ろしたバスは、終点のユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ向けて走り去っていきました。

今回、初めて「高知エクスプレス」の夜行便を利用しましたが、「これはこれでありかなぁ・・・」というのが率直な感想でした。
と同時に、今後は大阪~高知間の移動の選択肢として考えてもいいのかなぁと思う様にもなりました。

今回乗車した「高知エクスプレス22号」ですが、「グランドリーム号」で実績のある新型クレイドルシートに、通路カーテン、座席コンセントが全席に完備されていて、さらにWi-fiサービスも提供・・・いうまでもありませんが、車内サービスでは「よさこい号」よりも上回っています。
「よさこい号」ではカバーされていない神戸三ノ宮地区もきちんとカバーしている点も、広範囲な営業エリアを有するJRバスならでは。
神戸三ノ宮~高知間を夜行で移動したい方にとっては便利なバスであるといえましょう。。
乗車券の販売チャンネルも、各バス会社の窓口はもとより、JRバスの「高速バスネット」に加えて「発車オーライネット」にも対応しているなど、高知地区における知名度のハンデを上手くカバーしている印象を受けました。

「高知エクスプレス」の夜行便は、大阪・神戸三ノ宮~高知系統1往復と京都・大阪・神戸三ノ宮~高知・須崎系系統1往復の計2往復運行されており、うち西日本JRバスは、京都・大阪・神戸三ノ宮発高知・須崎行き1便と高知発神戸三ノ宮・大阪行き1便を担当、いずれの便にも「グランドリーム」車が投入されています。
乗り得感が高い西日本JRバス「高知エクスプレス」の「グランドリーム」車。
興味がある方は是非一度乗車されてみてはいかがでしょうか。
今度は昼行便で大阪~須崎間を通し乗車してみたいですね。

西日本JRバス「高知エクスプレス」 グランドリーム車 2179 吉野川SAにて_05


【乗車データ】 
  • 乗車日:2018/08/25
  • 乗車区間:
    高知駅バスターミナル→大阪駅JR高速バスターミナル
  • 運行会社:西日本JRバス
  • 車両:いすゞ/ガーラHD(QTG-RU1ASCJ)
  • 年式:2016年式
  • 所属:大阪北営業所
  • 社番:641-16936

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Koji Suda(ひろしプロジェクト)

Koji Suda(ひろしプロジェクト)

自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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