寝台特急「カシオペア」＆急行「はまなす」ラストランへ！
ついにこの時が来てしまいました。
上野と札幌の間を結ぶJR豪華寝台特急「カシオペア」と、札幌と青森の間を結ぶJR夜行急行列車「はまなす」がラストランを迎えます。
「北斗星」の後継列車として誕生した「カシオペア」
計画段階では「スーパー北斗星」という仮称も与えられ、現在は廃止された寝台特急「北斗星」の後継列車的使命も期待されていました。
国鉄がJRに移行してからは初の新造夜行列車用客車「E26系」を使用、オール2階建て・全室A個室寝台に食堂車、サロンカーを連結した豪華な車内は瞬く間に人気を集め、その人気は今日に至るまで続いています。
北海道～青森間を直通する便利な急行列車「はまなす」
「はまなす」という名称は、かつて青函トンネルを走行していた「北斗星」「海峡」と共に一般公募で選ばれましたが、札幌～青森間を直通する利便性が評価され、多くの旅行客や帰省客、ビジネス客に利用されてきました。
そして急行「はまなす」は、JRグループに措ける唯一の客車夜行急行列車として多くの鉄道ファンにも愛されてきました。
急行「はまなす」も「カシオペア」と同様に存続希望の声が挙がりましたが、北海道新幹線開業に伴う列車システムの変更や架線電圧の変更に伴う機関車のやりくりなどの諸事情に加え、車両が老朽化したこともあり、こちらも2016年3月の北海道新幹線開業前に列車としての使命を終えることになりました。
「カシオペア」は3/20札幌発、急行「はまなす」は3/21青森発がラストラン！
通常、ダイヤ改正前に廃止されるラストランの日は、ダイヤ改正の前日に設定されるのが普通ですが、今回は北海道新幹線開業に伴う運行システム切り替え工事と開業事前準備を行う関係上、津軽海峡線が3月22日～3月25日間の4日間全区間運休となるため、同じくダイヤ改正前に使命を終える青函特急「スーパー白鳥」「白鳥」と同様、「カシオペア」と急行「はまなす」も津軽海峡線運休前がラストランとなります。寝台特急「カシオペア」は、上野3月19日16時20分発（札幌翌3月20日11時15分着）、札幌発3月20日16時12分発（上野着3月21日09時25分着）がラストランになります。
一方の急行「はまなす」は、札幌3月20日22時00分発（青森翌3月21日06時19分着）、青森3月21日22時18分発（札幌着3月22日06時07分着）がラストランになります。
私自身、寝台特急「カシオペア」には計3回程乗車しましたが、いずれも良い思い出しか残っていません。
一番印象に残っているのは、2009年春に家族で乗車したメゾネットスイートでしょうか。
あの時は親へプレゼントという形で招待乗車したのですが、とても喜んでくれたことを今でも覚えています。
そして、急行「はまなす」は計10回以上乗車しました。
一時期、私の兄弟が青森に住んでいたこともあり、多い時には2か月～3か月に一度の頻度で乗車したこともありました。
この列車の私にとっては思い入れのある列車の一つです。
北海道新幹線開業により、寝台特急「カシオペア」と急行「はまなす」はその役目を終えます。
「カシオペア」は今後団体専用列車として残ることになっていますが、来道する頻度は大幅に減るでしょう。
個人的には思い出は詰まった列車だけに、廃止は寂しいというのが正直な思いですが、北海道新幹線開業とその将来に期待といったところでしょうか。
まずはお疲れさまでしたと声を掛けてあげたいです。
ありがとう、「カシオペア」・・・
ありがとう、急行「はまなす」・・・
『寝台特急「カシオペア」 カシオペアスイート乗車記 その１』はこちらから。
『寝台特急「カシオペア」 カシオペアスイート乗車記 その２』はこちらから。
『JR最後の夜行急行列車「はまなす」ドリームカーに乗車してみる』はこちらから。
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