北海道中央バスの2016年最新型路線バスを見てみる
街中を走る路線バスも、2015年は車両面で大きな動きがありました。
「三菱エアロスター」のビックマイナーチェンジに、j-busの「いすゞエルガ/日野ブルーリボン」のフルモデルチェンジです。
徐々に全国各地の事業者に導入され始めておりますが、そんな中、道内最大手の北海道中央バス(小樽市)も、この度新型のノンステップバス2車種を導入しました。
三菱エアロスターはノンステップとワンステップの2種類を導入
まず導入されたのは、三菱ふそうトラックバス製の「三菱エアロスター」でした。ワンステップタイプが先行して導入され、その後ノンステップタイプが追加導入されております。
写真は、石狩営業所に導入された「三菱エアロスターノンステップ」(QKG-MP38FMF)。
俗にいう「ゲテノン」と呼ばれる車両です。
中央バスが三菱ブランドのノンステップバスを導入するのは、以前OEM供給のエアロスターSを導入して以来の出来事で、前モデルも含めて純正ボディのエアロスターノンステップを導入したのは、恐らく今回が初めてです。
側窓のサッシがブラックアウトとなり、外観の印象が変わった他、加えてノンステップタイプでは給油口と側面のフラッシャーの位置が高くなっているために、社名表記が前ドア横にあります。
車内は、ロングホイールベース仕様の座席数が多い郊外仕様となっており、距離が長い「札幌~厚田線」などの運用にも対応出来る様になっています。
早速乗車してみましたが、エンジン音が静かであるのと、オートマ変速時のショックが思っていたよりも少なかったのが印象に残りました。
道内初のいすゞ新型エルガと日野新型ブルーリボン
そして、2016年初頭には、15年ぶりのフルモデルチェンジで全国的にも注目されている「いすゞ新型エルガ/日野新型ブルーリボン」が導入されました。道内でフルモデルチェンジ後の「いすゞ新型エルガ/日野新型ブルーリボン」が導入されたのは、この北海道中央バスが初となります。
写真は石狩営業所に導入された「日野新型ブルーリボン」(QPG-LV290Q1)です。
今回のモデルよりノンステップタイプに統一され、ワンステップ仕様は廃止されました。
j-bus製の新型バスは計6台導入され、大曲営業所には「いすゞ新型エルガ」が3台、石狩営業所には「日野新型ブルーリボン」が3台導入されています。
全車長尺タイプの郊外仕様で導入されており、長距離路線での運用を考慮してか、シートはロマンスタイプのものを採用しています。
こちらの車両にも乗車する機会があり、早速乗車してみましたが、車内の造りが更にコスト重視になったのと、エンジン音が中型バス「いすゞエルガミオ/日野レインボーⅡ」をベースにしているからか、少し太めのエンジン音が印象に残りました。(先代のモデルよりも少し煩い気もしないではなかったのですが・・・。)
新型車両は今後も増えていくのか?
以上、北海道中央バスが導入した2016年最新型路線バスを見てきました。中央バスに限らず、北海道の事業者は雪の関係からワンステップ仕様を導入するケースが多かったのですが、j-busがワンステップ仕様を廃止してノンステップ仕様に統一したことから、今後道内でもノンステップバスが更に普及することが予想されます。
一方で三菱車をメインに導入する事業者にとっては、ワンステップバスのラインナップも残されていることから、今後も引き続いてワンステップバスを導入するケースが残りそうですね。
更に首都圏などで活躍したノンステップ/ワンステップバスも道内で中古車として出回ってきていることから、中央バスとしては、中古のノンステップバス/ワンステップバスを導入しつつも、j-bus製はノンステップバスオンリーで、三菱製はノンステップバスとワンステップバスを並行して導入する・・・ということになるのでしょうね。
今回ご紹介した新型バスは、既に札幌市内や近郊で活躍を始めていますので、機会があれば乗車してみて最新型バスの乗り心地を体験されてみてはいかがでしょうか。
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