- 東京〜仙台・石巻を乗り換えなしで移動可能
- 3列独立シートで快適に移動できる(宮城交通便のみ)
- 宿泊費を節約できる
という点が魅力の夜行高速バスです。
宮城交通「広瀬ライナー」バスタ新宿前にて(いすゞガーラHD)
新宿を夜に出発し、眠っている間に東北へ向かうこの路線は、移動費を節約しながらホテル代まで浮かせられるのが大きな魅力。
さらに、車内は3列独立シート(宮城交通便のみ)でトイレも完備されており、長距離移動でも安心・快適に移動できます。
今回は「広瀬ライナー」新宿発夜行便(バスタ新宿→仙台・石巻)に乗車した体験をもとに、
- 所要時間
- 運賃
- 停車バス停
- 車内設備
- 乗り心地
- 他交通機関との比較
- メリット・デメリット
まで詳しくレビューします。
「東京新宿・渋谷〜仙台・石巻を夜行バスで移動したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
▶京王バス「広瀬ライナー」夜行便(仙台→新宿) 簡単な乗車記
【2026年版】高速バス「広瀬ライナー」の運行区間・所要時間・運賃まとめ
まずは、今回利用した路線の基本情報から。
- 路線名:広瀬ライナー
- 運行会社:京王バス・宮城交通
- 乗車区間:
バスタ新宿(新宿高速バスターミナル)・渋谷マークシティ~仙台駅西口・石巻駅前 - 乗車時間:
●バスタ新宿~仙台駅西口40番のりば:
<昼行便>5時間10分〜5時間15分
<夜行便>5時間50分
●バスタ新宿~石巻駅前:
<昼行便>6時間40分
<夜行便>7時間10分 - 運賃:曜日別・運行便別運賃(運賃はこちら)
※今回は新宿~石巻間9,200円で乗車。 - 運行本数:1日2往復運行(昼行便1往復、夜行便1往復)
【比較】東京~仙台の移動手段|新幹線・高速バス・夜行バスどれが安い?
| 移動手段 | 運賃(片道) | 所要時間 | シートタイプ |
|---|---|---|---|
| 高速バス・夜行バス「広瀬ライナー」 | 4,200円~ | 5時間10分~50分 (新宿~仙台) 7時間10分 (新宿~石巻) |
3列独立シート(宮城交通便) 4列シート(京王バス便) |
| 高速バス・夜行バス「首都圏~仙台線」 | 3,200円~4,700円 | 約6時間 | 3列独立シート |
| JR東北新幹線「はやぶさ」 | 11,410円 ※普通車指定席 |
約2時間20分 | 2+1列シート(グランクラス) 2+2列シート(グリーン車) 3+2列シート(普通車) |
※最新の料金・販売有無は、こちらから予約画面に進み、別途ご確認ください。
東京と仙台・石巻をダイレクトに結ぶこの路線は、JR新幹線や飛行機と比較しても運賃を安く抑えられるほか、夜行バスは寝ながら移動出来るため、コスパ重視派の方にも人気があります。
新幹線や飛行機よりも寝ながら移動できる分、現地での滞在時間を最大化できるのが、夜行バス最大のメリットです。
高速バス「広瀬ライナー」夜行便の車両と車内設備の紹介
使用車両
今回乗車した高速バス「広瀬ライナー」夜行便には、こちらの車両が充てられていました。
宮城交通仙台南営業所所属3321号車(いすゞガーラHD 2PG-RU1ASDJ)です。
2025年に導入された夜行高速仕様車で、「広瀬ライナー」の他、仙台~京都・大阪線「フォレスト号」や仙台~浜松・名古屋線「青葉号」にも運用されます。
車内設備
「広瀬ライナー」は運行会社によっては車内設備が大きく異なり、宮城交通便は3列独立シート車両を投入しています。
客席定員は27名。
トイレ入口がフリースペースとなっており、進行方向左側座席(A列の席)からトイレへの出入りがしやすくなっています。
トイレは、車内中央部の階段を下りた突き当たりにあります。
座席
シートは、天龍工業製の夜行用標準シートを採用しています。
シート幅がしっかり確保されており、リクライニング角度も十分。
足置き台(フットレスト)、レッグレストも完備しており、長距離移動の疲労感も抑えられます。
コンセント・USB
モバイル充電はコンセントタイプ。
ひじ掛け下に設置されており、スマホ充電を気にせず移動できるので便利です。
通路カーテン
窓側座席には、座席と通路を仕切るカーテンを設置。
周りを気にせず眠ることができ、特に女性客に好評です。
Wi-Fi
車内はフリーWi-Fiを完備しています。
ただし高速道路走行中は通信が不安定になる場面もあり、動画視聴よりはSNSやメッセージ確認向きという印象です。
その他(使い捨てスリッパ)
シートポケットには、「緊急時のお願い」と書かれた案内リーフレットと使い捨てスリッパが入っていました。
高速バス「広瀬ライナー」の予約方法|最安値で予約するには?
高速バス「広瀬ライナー」の予約は以下の予約サイトから可能です。
高速バス「広瀬ライナー」は、予約・決済のタイミングで運賃が決まるダイナミックプライシング制。
特に夜行便は満席になりやすいため、安く、確実に座席を確保したい場合は、予定を早めに決めてすぐに予約するのをお勧めします。
「広瀬ライナー」夜行便に実際に乗車してみて(レビュー)
出発前のバスタ新宿
「広瀬ライナー」の起終点、バスタ新宿(新宿高速バスターミナル)にやってきました。
各所に大型サイネージ表示を設置しており、乗り場案内が表示されるため、初めてでも比較的わかりやすいです。
夜のバスタ新宿は旅行客や帰省客でかなり賑わっており、“これから長距離移動が始まる”という独特の旅情があります。
夜22時頃のバスタ新宿は、多くの夜行バスが行き交い、非常に活気があります。
スーツケースを引く旅行客、仕事帰りの利用者、学生グループなど客層はさまざま。
コンビニや売店も営業しているため、飲み物や軽食を購入してから乗車できます。
特にこの日はゴールデンウィーク期間中ということもあり、帰省先や行楽地などへ向かう夜行バスを待つ人で大混雑しておりました。
高速バス「広瀬ライナー」夜行便のバスタ新宿発車時刻は23時30分。
A2番のりばから発車します。
のりば近くのバス駐車スペースには、これから乗車するバスが待機していました。
23時30分 バスタ新宿発車
23時20分、発車10分前にバスはバスタ新宿A2番のりばに入線します。
乗務員による乗車改札後、順番に車内へ。
車内はすでにカーテンが閉められており、既に“眠るための空間”という雰囲気です。
座席は想像通りで広く、3列独立シートのおかげで隣を気にせず過ごせます。
23時30分、8割方の乗客を乗せたバスは、定刻にバスタ新宿を発車します。
甲州街道から山手通りに入り、渋谷へ向かいます。
23時50分過ぎ、渋谷マークシティ5階高速バスのりばに到着。
こちらで残りの乗客を乗せ、車内はほぼ満席になりました。
途中休憩なし! 深夜の高速道路を仙台・石巻へ
満席になったバスは、23時55分定刻に渋谷マークシティを発車します。
発車後、交代乗務員による案内がありますが、過不足ない丁寧な案内が宮城交通高速バスの特徴。
いつ乗っても好感がもてます。
山手通りに戻ったバスは、富ヶ谷ランプから首都高速道路に入り、東北自動車道へ。
渋谷マークシティを発車して10分後に車内は消灯、深夜運行状態になります。
この高速バス「広瀬ライナー」、昼行便は途中のサービスエリアで3回ほど開放休憩が設定されていますが、夜行便はサービスエリアでの開放休憩がありません。(乗務員交代と車両点検のための停車のみとなります。)
到着地まで下車できないことに苦痛に感じる方もいらっしゃいますが、特に所要時間が比較的短いこの路線では、開放休憩がかえって睡眠に妨げになることもあり、個人的には深夜の開放休憩なしの方が快適に眠れると思います。
06時20分 石巻駅前到着
翌朝04時50分頃、目を覚ますとバスは仙台宮城インターを通過し、仙台西道路を走行していました。
05時05分、定刻より20分早く仙台駅西口40番のりば(宮交高速バスセンター)に到着。
こちらで半数以上の乗客が下車し、仙台駅西口からは一般道や三陸自動車道を経由して石巻へ向かいます。
05時21分、幸町5丁目バス停に到着。
こちらでは2名下車しました。
次の利府役場前バス停は降車客がおらず通過し、利府中インターからは三陸自動車道に入ります。
05時59分、鳴瀬東松島本線料金所を通過。
終点の石巻駅前まであと少しです。
06時10分、蛇田歩道橋前バス停に到着。
こちらでは1名下車していきました。
そして、06時20分、定刻よりも20分早くバスは終点の石巻駅前に到着。
私を含めて10名程の乗客が下車していきました。
ゴールデンウィーク期間中ということもあるのでしょうが、石巻まで乗り通す乗客が多かったのは意外に感じました。
朝早い時間帯なので空気が澄んでおり、夜通し移動してきた達成感があります。
乗客を全員降ろし、簡単な車内清掃を済ませたバスは、名取市にある宮城交通仙台南営業所へ回送されるのですが、ちょうどその頃、石巻発新宿・渋谷行き「広瀬ライナー」昼行便が到着します。
駐車場では2台仲良く並ぶ姿が見られました。
宮城県第2の都市「石巻市」 あの有名漫画家の出身地
宮城県北東部に位置する石巻市は、人口約12万9000人を擁する宮城県東部の中心都市です。
水産業・水産加工業が基幹産業ですが、2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた地でもあります。
東日本大震災以降は、市街地の人口動態にも変化が見られ、内陸部の蛇田地区周辺では住宅開発が進みました。
石巻市といえば、個人的には漫画家 石ノ森章太郎氏の出身地という印象が強いです。
駅周辺には、「サイボーグ009」をメインに同氏が生み出したキャラクターのモニュメントが各所に設置されています。
高速バス「広瀬ライナー」夜行便を利用するメリットとデメリット
メリット
- 圧倒的に安い
交通費と宿泊費を同時に節約できます。 - 朝から行動できる
到着後すぐ観光や仕事へ移れるのが便利です。 - 乗り換え不要
石巻方面まで乗り換えなし直通で移動可能です。 - 旅情を味わえる
深夜移動独特の雰囲気が味わえます。
デメリット
- 睡眠の質は個人差あり
慣れていない人は眠りづらい場合があります。 - 遅延リスク
高速道路渋滞や天候の影響を受けやすいです。 - 到着時間が早い
店舗営業前に着くので、到着後に暇つぶしをする場所は要チェックです。
高速バス「広瀬ライナー」夜行便のよくある質問(FAQ)
Q. 女性一人でも利用しやすい?
3列独立シート車両なら比較的安心感があります。
アイマスクや耳栓を持参するとさらに快適です。
通路カーテンも有効に使いましょう。
Q. 車酔いしやすい場合は?
前方座席を指定し、酔い止め薬を事前に服用するのがおすすめです。
Q. 途中休憩はある?
夜行便は途中休憩がありません。
乗務員交代と車両点検のための停車のみとなります。
ただし、昼行便はサービスエリア・パーキングエリアで数回休憩があります。
Q. 荷物はどれくらい預けられる?
スーツケース1個程度ならトランク預かり対応が一般的です。
Q. 座席指定はできますか?
予約サイト「ハイウェイバスドットコム」では座席指定が可能です。
電話予約でも、空席に多数あれば座席指定が可能です。
Q. コンセントとUSBポートは両方ありますか?
基本はコンセント、USBポートいずれかとなります。
京王バス便:USBポート(一部コンセント、USBポート両方を装備している車両あり)
宮城交通便:コンセント
Q. 車内Wi-Fiは使えますか?
使えます。(事前設定が必要です。)
高速バス「広瀬ライナー」夜行便の口コミは? 実際の利用者の声を紹介
筆者以外で実際に利用した人の口コミや評判を調べてみました。
良い口コミ(メリット)
遅い出発時間で時間を有効活用できる
- 東京を23時過ぎに出発するので、仕事終わりやライブ・イベントを最後まで楽しんでから帰路につけるのが便利。
渋谷・新宿の双方から乗降できる
- バスタ新宿だけでなく渋谷マークシティにも乗り入れているため、山手線西側エリアからのアクセスが良い。
3列独立シートのプライベート感(宮城交通便のみ)
- 宮城交通便では1人掛けの3列独立シートなので、隣の人に気兼ねなく過ごせる。
- 窓側席には通路を仕切るカーテンがあり、プライベート空間が確保されていて落ち着く。
石巻まで直行できる貴重な路線
- 仙台止まりの夜行バスが多い中、終点が「石巻駅」まで行くため、石巻周辺の旅行やフェス、帰省に重宝する。
気になる口コミ
途中の「開放休憩」がない(外に出られない)
- 乗務員交代のための運転停車はあるが、乗客が外に出られるサービスエリア休憩がないため、目的地まで一歩も外に出られない。
- 車内トイレはありますが、外で身体を伸ばすことができないので窮屈。
足元の広さは「普通かやや狭め」
- 3列独立シートであるものの、大柄な人からは「劇的に広いわけではなく、足元は標準的か少しタイトに感じる」というリアルな感想も。(宮城交通便)
大きな荷物のトランク制限
- 楽器や規格外の大きな荷物をトランクに預けようとした際、規定で断られた。
- 遠征などで大きめの荷物がある場合は事前のサイズ確認が必須。
高速バス「広瀬ライナー」夜行便はこんな人におすすめ
- 東京〜仙台・石巻間を乗り換えなしで移動したい人
- 宿泊費を節約したい人
- 朝から仙台・石巻で活動したい人
- 3列独立シートで快適に移動したい人(宮城交通便のみ)
まとめ:宿泊を浮かしたい人に便利な「広瀬ライナー」夜行便
東京~仙台間の夜行バスは比較的所要時間が短く、どの路線も夜遅くに発車して早朝に到着する傾向があります。
その中でも、宮城交通「広瀬ライナー」夜行便は、東京~仙台間のみならず東京〜石巻間を乗り換えなしでリーズナブルにかつ快適に移動したい人におすすめの路線です。
先ほどもご紹介した通り、
- 東京〜仙台・石巻間を乗り換えなしで移動したい人
- 宿泊費を節約したい人
- 朝から仙台・石巻で活動したい人
- 3列独立シートで快適に移動したい人(宮城交通便のみ)
という人にはぴったり。
移動そのものを旅として楽しめるのも、夜行高速バスならではの魅力です。
一方で、「広瀬ライナー」夜行便は途中の開放休憩がなく、途中で外に出て気分転換することができないため、乗車前に飲み物などを買い揃え、車内では「とにかく寝る」と割り切って利用するのが快適に過ごすコツといえましょう。
色々と書きましたが、便利な夜行バスであることに間違いはないでしょう。
東京から宮城・石巻方面へ向かう際は、ぜひ「広瀬ライナー」夜行便を検討してみてはいかがでしょうか。
【乗車データ】
- 乗車日:2026/05/02
- 乗車区間:
バスタ新宿(新宿高速バスターミナル)→石巻駅前 - 運行会社:宮城交通
- 車両:いすゞ/ガーラHD(2PG-RU1ASDJ)
- 年式:2025年式
- 所属:仙台南営業所
- 社番:3321
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