1日1本のみ!? 旭川→留萌直通列車に乗ってみた【HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスの旅】
雄大な空知平野を眺めながら留萌へ・・・
15時16分、定刻に旭川を発車した列車は、函館本線を東へ進みます。近文、伊納、納内に停車し、30分程で深川に到着。
深川では、24分と長めに停車します。
深川からは、いよいよ留萌本線へ。
留萌までの約50kmのローカル線の旅の始まりです。
ご存知の方も多いかと思いますが、留萌本線は「本線」を名乗るJR線の中では2021年4月1日に鵡川以南の廃止により短縮された日高本線 (30.5 km) に次いで短い路線。
元々は深川と増毛の間を結んでいましたが、2016(平成28)年12月5日に留萌~増毛間が廃止され、その後も残り区間の存廃についての話し合いがJRと沿線自治体などの間で行われた結果、2022年8月30日に、石狩沼田~留萌間を2023年3月末、深川~石狩沼田間も2026年3月末に廃止することでJR北海道と沿線4市町(深川市、秩父別町、沼田町、留萌市)が合意、事実上の廃止が決まりました。
今後は、代替交通手段確保について詰めの作業が行われることでしょう。
深川を発車した列車は、空知平野の雄大な景色を眺めながら、北一已、秩父別、石狩沼田、恵比島、峠下、幌糠、大和田などの各駅に停車していきます。
恵比島駅といえば、かつてNHK連続テレビ小説「すずらん」のロケ地として使用されていたことでも有名。
貨車駅舎の隣の旧駅舎の基礎の上に、テレビドラマのロケセットであった架空の「明日萌驛」(あしもいえき)が設置されましたが、その後観光地化したことから、現在も継続して設置されています。
列車は順調に北上。
日も暮れ始めて来ました。
そして、旭川を発車すること約1時間50分で、列車は終着の留萌に到着しました。
6年前までは、この先も線路で繋がっていましたが、現在はここ止まり。
そして、留萌から鉄道がなくなる日が刻々と近づいています。
1時間程待って折り返し列車に乗車
折り返し列車の発車まで、時間ほどあることから、駅周辺をぶらっと散歩して過ごします。留萌といえば、この地区をエリアとする沿岸バスを忘れてはいけません。
とかく「萌えっ子キャラ」が注目されがちですが、厳しいながらもこの地域の交通をしっかりと支えている老舗の交通事業者なのです。
留萌駅前のバス停が新しくなっていました。
なんと、「萌えっ子仕様」になっています。
折り返し列車の発車時刻が近づきました。
留萌駅に戻ります。
この駅名標が見られるのも、あと僅かになりそうです。
列車の本数も、現在はこれだけです。
自動券売機上に掲げられている運賃表と乗り換え時刻表です。
帰路は、留萌18時19分発深川行き4930Dに乗車。
日が暮れた空知路を時間かけて深川へ移動します。
19時15分、列車は定刻に深川に到着。
4分の接続で特急「カムイ44号」に乗車、札幌へ戻るのでありました。(写真の一部はイメージです。)
1921(大正10)年に留萌~増毛間が全通して以来、約1世紀の歴史を歩んで来た留萌本線ですが、あと数年でその歴史に幕を下ろそうとしています。
乗客数の少なさを見る限り、廃止は致し方がないと思いつつ、鉄路がなくなることはやはり寂しいもの。
せめてあと1回~2回位は現地を訪問したいなぁ・・・と思いながら、流れゆく車窓を眺めておりました。
今度訪問するのはいつのことになるのやら。
せめて、留萌~石狩沼田間廃止前にはもう一度現地を訪問しようと思っています。
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