黒岩観光バスとJR土讃線・土佐電で高知へ向う旅

一般路線バス,鉄道

いつもこのブログをご覧頂きましてありがとうございます。

前回、このブログで、JR四国バス「松山高知急行線」松山~落出間の乗車記をご紹介しました。


今回はその続きになります。

ご存知の方も多いかとは思いますが、JR四国バスの「松山高知急行線」は、落出から先(高知側)の区間が廃止され、現在は地元の黒岩観光バスが落出~佐川間に1日2往復代替バスを運行しています。
この代替バスですが、実は平日しか運行されておらず、土曜・日曜・祝日は運休となります。
従って、一般道経由で松山~高知(佐川)間をバスで移動する場合は、平日にしか乗継が出来ないため注意が必要です。

乗車したのは、落出11時55分発の佐川行きバス。
落出駅駅舎内及びバス停付近には、この様に時刻表が掲載されているのですが・・・・・
黒岩観光バス 落出~佐川線 落出駅時刻表

黒岩観光バス 落出~佐川線 落出駅時刻表 その2
沿線の過疎化が進んでいるとはいえ、かつての幹線が1日2本とは・・・・・・寂しくなりました。

バスは発車ギリギリに乗り場に到着。
日野レインボーのワンステップタイプです。
黒岩観光バス 落出~佐川線 落出駅 日野レインボーワンステップ

バスは終点佐川までの約1時間、山間の道路を進んでいきます。
途中、所々で乗客の入れ替わりがあるのもの、車内はローカルバスの雰囲気が漂います。
結局、終点のJR佐川駅まで乗り通したのは私1人。
黒岩観光バス 落出~佐川線 佐川駅
「これだと週末運休にするのも仕方がないのかなぁ・・・・」
かつて幹線だったローカルバス現状の厳しさを改めて思い知りました。

佐川駅からは、JRなどで高知へと向かいます。
JR佐川駅 駅舎

来た列車はこちらでした↓。
JR四国 キハ54系 佐川駅にて

JR四国 キハ54系 車内
JR四国のキハ54系です。
「しょくぱんまん」のステッカーがいかにも四国らしいですね。
本来はこの列車で約1時間かけて高知へ向かう予定でした。
しかし・・・・・途中である事に気付き、途中の伊野駅で下車したのです。

その理由とは??
そしてその先どの様にして高知へ向かったのか???

もうお分かりですねww。
実はこちら↓まで約5分程歩き・・・・
土佐電気鉄道 伊野駅

そして、久しぶりにこちら↓に乗車しました。
土佐電気鉄道 701形 伊野駅到着
そう、土佐電気鉄道(通称:土佐電)の路面電車です。
これではりまや橋経由で高知駅へ向かう事にしました。

ここで、簡単に土佐電の路面電車について簡単に触れておくと、土佐電は高知市内及び近郊で路面電車を3路線(伊野線、後免線、桟橋線)を運行しています。
このうち、伊野線と後免線は直通運転を行っていますが、現在は基本的に伊野~文殊通及び錦川橋~後免間の区間運行となっています。
このため、伊野~後免間を土佐電で移動する場合は、指定乗換停留所である「はりまや橋」にて乗り換える必要があります。
一方の桟橋線は、高知駅~桟橋通五丁目間結ぶ路線で、一時期延伸(桂浜及びイオン高知SC方面)も計画されたそうですが、白紙撤回され現在に至っています。
土佐電の特徴は、なんといっても古きよき時代の風情を感じさせる車両達なのではないでしょうか。
一部LRTタイプの車両も活躍していますが、主力車両は未だに上記写真の様な車両達です。
人に優しい車両の導入も高齢化社会を考えると重要なのですが、この様な「古きよき時代の車両」を残していくということも、鉄道文化を後世に伝えていく意味では必要なことなのかなぁ?とも思います。

今回乗車したのは、701形電車。
土佐電気鉄道 701形 伊野駅にて
レトロな車体にLED表示機搭載とは・・・・・このアンバランスさがたまりません(笑)。

車内はこの様な感じになっておりまして、
土佐電気鉄道 701形 車内
映画「ALWAYS」にも出てきそうなこの雰囲気・・・・・私は好きですね。

伊野駅を出発して、国道沿いを高知はりやま橋に向けて電車は走行します。
路面電車なのでゆっくりと走行するのかと思いきや、土佐電って意外とスピードを出すのですね。
ちょっと驚きでした。
あと、もう一つ驚いたのが、途中区間において”電信柱”が電停になっている箇所があったこと。
私が住む札幌にも路面電車は走っているのですが、その様な箇所は一つもないだけに、逆に新鮮に見えました。

そうこうしているうちに、路面電車に揺られること約50分で「はりまや橋」電停に到着。
更にはりまや橋からは土佐電桟橋線で高知駅へと向かいます。
土佐電気鉄道 201形 はりまや橋にて

新しくなった高知駅を前に、しばし路面電車を撮影。
土佐電気鉄道 591形
 
土佐電気鉄道 1002形
今回は2枚だけの掲載となりましたが、高知も路面電車の種類が多彩で、見ていて面白かったです。
路面電車ファンにはたまらない場所なのではないでしょうか。

というわけで、松山大手町を10時前に出発して約5時間かけて高知に到着した今回の旅。
3時間の高速バスの旅もそれなりの良さがありますが、一方で四国らしい山々を眺めながら旅するのも、言葉では言い尽くせない良さがあります。
高速バスの旅では決して味わえない景色と時間の流れを堪能できますね。
残念ながら便数の関係で現在は平日しか通し乗車が出来ませんが、もし機会があれば往年の「松山高知急行線」の経路を巡ってみてはいかがでしょうか。
お勧めです!!


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