前回の記事『網走バス「千歳オホーツクエクスプレス」493号車 簡単な乗車記』の続きになります。
所定の目的が終わったところで、札幌へ戻ることにします。
ですが、ただ戻っただけでは面白くない・・・ということで、寄り道をすることに。
網走市内のホテルをチェックアウトし、こちらのバスの乗車します。
網走観光交通(本社:大空町東藻琴)が運行する唯一の路線バス「網走線」(東藻琴~網走駅)です。
網走観光交通「網走線」については、以前にデビューした「ブルーリボンカラー」復刻車を取り上げました。
今回も「ブルーリボンカラー」復刻車に出会えることを期待していたのですが・・・残念ながら、今回は貸切転用の日野セレガR-GD(KL-RU1FSEA)が充てられていました。
とはいえ、こちらの車両も“貸切落としの一般路線バス”という意味で珍しい車両であることに間違いはなく、ゆったとしたシートに身を預けながら、東藻琴までの車窓を楽しみます。
40分程で、バスは東藻琴の「バス会社前」バス停(網走観光交通本社前)に到着。
東藻琴の市街地を散策します。
市街地のど真ん中に、宿泊施設を兼ねた道の駅が出来たのですね。
知りませんでした。
東藻琴からも利用出来る都市間バス「イーグルライナー」
向かったのは、市街地から少し離れたセブンイレブン東藻琴店。
と、ここでお気付きの方は、恐らく高速バスに詳しい方。
実は、こちら東藻琴から札幌へ移動出来る都市間バスがあるのです。
その都市間バスとは、ズバリこちら。
斜里バス(本社:斜里町)が運行する都市間バス「イーグルライナー」です。
「イーグルライナー」は、札幌と斜里・知床(ウトロ)を結ぶ都市間バスですが、実は運行経路上にある清里町や小清水町、そして大空町東藻琴にも停車。
斜里・知床(ウトロ)地区のみならず、沿線市街地から札幌への直通交通機関としても機能しています。
というわけで、帰路は「イーグルライナー」昼行便で戻ることにしました。
今回乗車した車両は、こちら。
斜里バス斜里営業所(本社)所属の440号車です。
三菱エアロクイーンの先代モデル最終型で、型式は2TG-MS06GP。
8速AMT「SHIFT PILOT」を搭載しています。
車内は、3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様。
トイレは車内中央部階段を降りた突き当たりに設置しています。
シートは、天龍工業製の夜行用シートを採用。
足置き台、レッグレストを完備し、
肘掛け下には、モバイル充電用のUSBポートを設置しています。
尚、「イーグルライナー」専用車でモバイル充電用のUSBポート(またはコンセント)を装備しているのは、こちらの440号車のみとなっています。
また、他路線で普及が進んでいる通路カーテンですが、「イーグールライナー」では装備されていませんので、この点は注意しましょう。
東藻琴から札幌まで約5時間の昼行都市間バスの旅
先述の通り、「イーグルライナー」の東藻琴のりばは、市街地から少し離れたセブンイレブンの敷地内にあります。
東藻琴の発車時刻は11時10分ですが、バスは発車10分前の11時00分頃に到着します。
といいますのも、セブンイレブン東藻琴店は知床・斜里発の便の1回目開放休憩場所となっているからでして、休憩のために下車する乗客を先に降ろしてから乗車改札が行われます。
こちらから乗車したのは、私1人のみ。
発車直前にバスの乗車したのですが、車内を見てみると、10人前後の乗客が乗車しておりました。
11時10分 東藻琴(セブンイレブン前)発車
定刻に東藻琴(セブンイレブン前)を発車したバスは、美幌町まで国道334号を走行後、国道39号→国道333号を経由し、遠軽町へ向かいます。
1人掛けのゆったりとしたシートに身を委ねながら、雄大な景色を眺めぼっとする・・・日常を忘れられる贅沢なひと時を楽しみます。
13時23分~13時35分 道の駅しらたきにて開放休憩
12時25分、佐呂間町若佐バス停にて1名が乗車。
その約20分後の12時47分、遠軽インターから旭川紋別自動車道に入ります。
13時23分、バスは奥白滝インターに隣接した「道の駅しらたき」に到着。
こちらでは、乗務員交代と開放休憩のために12分間停車しました。
規模としてはさほど大きくない「道の駅しらたき」ですが、トイレや自販機、売店は完備しており、パン屋菓子類程度の飲食物であれば購入することができます。
バスもしばしのひと休み。
札幌までの運行に備えます。
旭川紋別自動車道から道央自動車道を札幌へ・・・
13時35分、乗客が全員揃ったところで、バスは「道の駅しらたき」を発車。
旭川紋別自動車道をひた走ります。
14時13分、比布北料金所を通過。
その先の比布北ジャンクションで道央自動車道に入り、札幌を目指します。
15時11分、奈井江パーキングエリアに到着。
こちらで最後の乗務員交代を行い、すぐに発車します。
奈井江パーキングエリアを発車した頃から雨が降り出し、札幌に近づくにつれ、雨脚が強くなっていきます。
16時19分 札幌駅前ターミナル到着
15時53分、札幌インターを流出。
雨で渋滞気味の札幌市内を走行し、やがて札幌市中心部に入っていきます。
16時11分、時計台前に到着。
こちらで3名下車し、続く北2条西3丁目では2名が下車していきました。
そして、16時19分、定刻よりも若干遅れたバスは、終点の札幌駅前ターミナルに到着。
知床から7時間以上の運行を終え、乗客を降りしたバスは、札幌市内の待機場所へと回送されていくのでありました。
最後に
札幌~斜里・知床間都市間バス「イーグルライナー」には、これまで何度も乗車しています。
夜行便は幾度となく乗車していますが、こと昼行便に限っていえば、運行開始直後の2007年4月以来、約15年ぶりの乗車となりました。
今回ご紹介したのは、2022年6月下旬のとある平日に乗車した時の模様。
平日にもかかわらず10人以上の乗客がいたのには、もっと少ないのではと思っていただけに、少々驚きましたが、それだけ地元の方を中心に利用が根付いているということなのでしょう。
一方で、現行の運行ダイヤは、知床発が昼行便、札幌発が夜行便として運行していますが、現在は運行支援に回っている北海道中央バスが運行から撤退したままとはいえ、使い勝手という点で利用者にどう評価されているのか、気になるところではあります。
今から8年位前でしたでしょうか、北海道中央バスが同路線から運行撤退した直後、某地元財界誌に“運行会社側としては2往復維持を検討していたが、車両や乗務員確保の問題があって実現出来なかった”旨の記事が掲載されたことがありました。
個人的には「いずれは2往復化されるのでは・・・」と期待していましたが、乗務員確保の問題やコロナ禍による影響などを考慮すると、当分の間は現行ダイヤから便数が増えることはないのかなぁと見ています。
とはいえ、週末や繁忙期において混雑している便があることや、今回の乗車での車内の様子を見ると、少なくても斜里・知床地区の方に路線の存在はある程度周知されているのかなぁと思います。
コロナ騒動が収束の見通しが完全に立たないこと、そして観光需要が今度どれ程までに回復するのか予測出来ないこと、さらには沿線人口数のハンデ等を考えると、今後の路線維持にあたっての課題はは決して少なくありませんが、今後も斜里・知床と札幌を乗り換えなしで結ぶ主要交通機関として末永く運行し続けることを是非とも期待したいです。
【乗車データ】
- 乗車日:2022/06/28
- 乗車区間:
東藻琴(セブンイレブン前)→札幌駅前ターミナル - 運行会社:斜里バス
- 車両:三菱/エアロクイーン(2TG-MS06GP)
- 年式:2018年式
- 所属:斜里営業所(本社)
- 社番:440
【おまけ】動画にしてみました
現在、Youtubeにて公開しています。
宜しければご覧いただけると幸いです。





