JR東日本 GV-E400系 秋田地区仕様 & HB-E300系「リゾートしらかみ」青池編成
写真は、JR東日本五能線(東能代〜深浦〜五所川原〜川部)で活躍する列車「GV-E400系」と、五能線を経由して青森〜秋田間を結ぶ観光列車HB-E300系「リゾートしらかみ」青池編成です。
五能線といえば、かつてはキハ40系の独壇場といえる路線でしたが、その五能線にもようやく世代交代の波が到来。
2020(令和2)年12月12日より、電気式気動車「GV-E400系」気動車が導入され、同路線を運行する普通列車は、全て「GV-E400系」に置き換えられました。
JR東日本「GV-E400系」については、2018年1月より新潟地区(羽越本線新津〜酒田間、信越本線新津〜新潟間、米坂線全線、磐越西線新津〜会津若松間)で導入されていますが、五能線で活躍している「GV-E400系」は、秋田車両センター所属のいわゆる「秋田地区仕様」。
車体こそ新潟地区仕様と全く同じですが、前面・側面のラインを日本海の水平線をイメージした青と白のグラデーションに変更するなど、新潟地区仕様と外観が異なります。
実は過日、五能線を乗り鉄する機会があり、秋田地区仕様の「GV-E400系」と青森〜秋田間を結ぶ観光列車HB-E300系「リゾートしらかみ」青池編成の双方に乗車しましたので、その時の模様を簡単にご紹介しましょう。
五能線の新顔「GV-E400系」を見てみる
大阪なんばから庄内交通の夜行高速バス「夕陽号」京都・大阪線で山形県酒田市に到着した私。酒田から、JR羽越本線とJR奥羽本線(いずれも701系電車)を乗り継いで、秋田県の東能代に到着します。
まずは、ここからGV-E400系に乗車して、JR五能線の東能代〜岩館間を往復してみることにしました。
GV-E400系は、ディーゼルエンジンの動力で発電した電力で主電動機(モータ)を駆動するディーゼル・エレクトリック方式の電気式気動車。
機械的な部品の省略による運行時・保守時の安全性向上や、機械的部品数減少による信頼性向上、メンテナンスコスト削減などが期待されています。
同型の車両は、JR北海道が「H100形」として導入しています。
車体のラインが異なる他、寒冷地対策が施されてはいるものの、外観及び構造はほぼ同じとなっています。
JR北海道 H100形
東能代にて発車を待つ「GV-E400系」です。
車内を見てみましょう。
トキピンクを基調とした新潟地区仕様とは異なり、五能線の海をイメージとした青色のシートモケットが目立ちます。
座席は、車内中央部をクロスシート(2+1列)3区画、その他をロングシートとしたセミクロスシート。
写っていませんが、車いす対応のトイレも完備しており、広くて使いやすい構造になっています。
40分程で列車は岩館に到着。
折返しの列車で、東能代に戻ります。
以前にJR北海道「H100系」をご紹介した記事にも書きましたが、気動車特有の変色ショックがなく、加速もスムーズで、乗り心地は自体は快適。
ボックスシートも、向い合せで座っても膝がぶつからないほどの広さを有しており、狭さは全く感じないと思います。
但し、座席のクッションが固く、長時間座り続けるのは結構キツイかもしれません。
「リゾートしらかみ」青池編成で五能線の車窓を満喫
東能代に戻ったところで、五能線で活躍する観光列車HB-E300系「リゾートしらかみ」青池編成で五能線の車窓を満喫します。外は生憎の雨天模様ですが、それでも海岸線の景色を眺めているだけでも、心が落ち着きます。
深浦では、列車の行き違いのために20分間停車。
そして、千畳敷では、駅周辺及び千畳敷海岸散策のために15分間停車します。
日が暮れ始めたところで、列車は五所川原に到着。
列車はさらに先に進み、川部で進行方向を転換し弘前へ。
弘前で再度進行方向を転換し、奥羽本線を北上します。
そして、19時38分、列車は終点青森に到着。
新しくなった青森駅新駅舎を眺めながら、次なる目的地へと向かうのでありました。
(青森駅新駅舎については、時期を見てこのブログで紹介出来ればと考えております。)
最後に
私自身、五能線には数回乗車していますが、個人的には「ようやくこの路線にも現代に合った車両が登場したか・・・」と、今回のGV-E400系の運用開始を好意的に捉えています。長時間乗車するには正直キツイ車両ですし、見方によって評価が大きく分かれる車両ではありますが、輸送体型の近代化という点で考えると、この手の車両の導入はまあ当然かなぁという気がします。
そして、今回が2度目の乗車となるHB-E300系「リゾートしらかみ」青池編成。
こちらは、乗り心地もさることながら、リクライニングシートに身を委ねながら大きな窓で沿線の風景を存分に楽しめるという点で、是非ともお勧めしたい観光列車のひとつです。
一部区間では車内イベントや車内販売も実施されることから、旅の思い出にもなることでしょう。
今回は、写真メインでのご紹介となりましたが、機会がありましたら再度乗車して、きちんとした形でレビューできればと思っております。
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