【備忘録】JR西日本「WEST EXPRESS 銀河」山陽ルート 乗車記(下関→大阪)
大阪まで約11時間30分 「WEST EXPRESS 銀河」でゆったり楽しむ列車旅
車内を散策しているうちに、列車は下関駅の発車時刻10時38分に。指定された1号車の座席に着席し、列車の発車を待ちます。
10時38分 下関発車
10時38分、列車は定刻に下関を発車。
約11時間30分の列車旅がスタートです。
この先は、山陽本線の主要駅に停車しながら、終点の大阪を目指します。
途中の停車駅、到着時刻、発車時刻は次の通りです。
新下関を発車したところで、昼食用の特製弁当をつまみながら、ひとり呑みのスタートです。
こちらが、昼食用の特製弁当。
えびやふぐなど、山口・広島を中心とした沿線の雰囲気が感じられる中味でした。
この日の天候は快晴。
沿線の風景も、ひと際美しく感じます。
12時50分~13時05分 柳井停車
下関を発車して2時間あまりで、列車は柳井に到着。
こちらでは、おもてなし停車として15分間停車しました。
ホームでは、地域特産品の販売や、ちょっとした催し物が。
多くの乗客が下車し、お買い物や催し物を楽しんでいました。
「WEST EXPRESS 銀河」も、しばしのひと休み。
終着の大阪は、まだまだ先です。
瀬戸内海を見ながら広島県、岡山県へ・・・
柳井を発車した列車は、右手に瀬戸内海を眺めながら東へ進みます。
天気が良いこともあり、瀬戸内の海がひと際美しく見えます。
落ち着いたところで、4号車フリースペースにて山口銘菓「月でひろった卵」を受け取ります。
小腹が空いた時にいただきましたが、口直しに丁度良い銘菓でした。
「WEST EXPRESS 銀河」限定パッケージということもあり、箱は記念として持ち帰りました。
左手には、一面に長閑な景色が広がります。
広島を発車したところで、4号車フリースペースでは、広島銘菓「もみじ饅頭」(にしき堂製)の配布が。
こちらも、夜の小腹が空いた時に美味しくいただきました。
列車が尾道に近づく頃、右手には造船工場が。
造船のまち「尾道」までやって来たことを実感します。
日も次第に薄暗くなっていきます。
すっかり日が暮れ、車内は夜汽車の雰囲気に。
福山では、「WEST EXPRESS 銀河」の種車である117系電車が発車を待っていました。
外もすっかり夜の風景に。
夕食の時間になったところで、福山で積み込んだ夕食用の特製弁当を受け取ります。
18時23分~18時38分 倉敷停車
下関を発車して8時間が経とうとしている18時23分、列車は倉敷に到着。
こちらでは、2度目のおもてなし停車として15分間停車しました。
ホームの階段を上がったところにあるコンコースでは、地元特産品の販売や「WEST EXPRESS 銀河」特製マスキングテープの配布が。
写真は発車直前に撮影したものですが、こちら倉敷でも多くの乗客が下車して、お目当ての土産物などを購入していました。
列車も、終着大阪へのラストスパートに向けて、しばしのひと休みです。
終着大阪へ向けて 夜汽車ならではのサービスも
倉敷を発車し、次の駅の岡山から姫路までは、4号車フリースペースにて車内販売のサービスがあります。
倉敷では、改札の外へ出ないとアルコールの入手が難しく、コンコースの特設売店でもアルコール類が殆ど無かったため、フリースペースでは飲料類(特にアルコール類)を買い求める乗客で混雑していました。
車内販売では、写真の様な「WEST EXPRESS 銀河」オリジナルグッズも販売。
多くの方が乗車記念として買い求めていました。
私も車内販売で何とかアルコールを入手し、夕食としました。
配布された夕食用特製弁当のボリュームがそれなりに多く、大変美味しくいただきました。
夕食を済ませたところで、シートを前に倒してベットスタイルにしてみます。
マットレスとが若干固いのが気にはなりましたが、横になって寝る分には十分なスペース。
これであれば、夜行列車として乗車した場合でも、それなりに快適に過ごせられそうです。
西明石を発車したところで、車掌の案内放送を合図に車内の灯りを減光するというサービスが。
15分程という短い時間ではありますが、三ノ宮到着まで束の間の夜汽車気分を味わうことが出来ました。
この様なサービスが出来るのは、「WEST EXPRESS 銀河」ならではといえるでしょう。
写真はありませんが、右手にはライトアップされた明石海峡大橋が。
ライトアップされた明石海峡大橋を、写真や動画に収める乗客が多かったですね。
22時02分 大阪到着
21時41分、三ノ宮到着。
こちらで数名の乗客を降ろした後、ライトアップされた街並みを眺めながら、終着大阪へ向けてひた走ります。
そして、22時02分、下関を発車して約11時間30分で、「WEST EXPRESS 銀河」は終着大阪に到着しました。
半日かけて大阪に到着したことによる達成感と、お目当ての列車に乗車出来たことによる興奮冷めやらぬ感情などが入り混じり、複雑な気持ちになりつつも、私は「WEST EXPRESS 銀河」が回送列車としてホームを離れるまで、その勇姿を見届けたのでありました。
あっという間の11時間30分 実験的要素も含んだ列車!?
以上、JR西日本「WEST EXPRESS 銀河」山陽ルート(下関→大阪)の乗車の模様をお届けしました。まずは、(クルーズ列車を除き)夜行列車がほぼ皆無なこのご時世に、あえてこの様なリーズナブルな運賃・料金設定で夜汽車の雰囲気が楽しめる列車を登場させたJR西日本及び関係者に対して、改めて感謝を申し上げたいです。
様々な理由により衰退した(といわれている)夜行列車ですが、このご時世で厳しい状況が続いているとはいえ、移動の選択肢が増えることは、決して悪いことではない筈です。
コロナ禍の影響で、運行開始が大幅に延期されたとはいえ、鉄道ファンにとっては久しぶりに明るい話題であったことには間違いないでしょう。
初めて乗車して率直に感じたのは、リーズナブルな運賃・料金で乗車出来る列車にしては快適度合が高い列車であるということ、そして、既存の新快速用車両を夜行対応車両に改造したという点で、ある意味今後の継続運行に向けた実験的要素を含んだ車両であるということでした。
やはり、夜行使用前提でエクステリアを設計したというのが大きいのではないでしょうか。
仮に、「WEST EXPRESS 銀河」の人気・利用が続き、既存の新快速用車両を夜行対応車両への改造が有用ということになれば、今後、第2、第3の「WEST EXPRESS 銀河」が登場するという可能性も秘めているのではないでしょうか。
現在の117系「WEST EXPRESS 銀河」も、車齢を考慮すると、長く活躍出来るとは限らず、もしかすると、221系を改造した「WEST EXPRESS 銀河」の登場、はたまた225系ベースの「WEST EXPRESS 銀河」の登場といったこともありうるのかもしれません。
この列車には、「観光を中心として西日本各エリアの活性化に貢献する」という重要も役割を担っています。
2021年度の運行についても、秋季までの予定は既に決まっており、先述の通り、春季は山陰方面への夜行列車として、そして夏季~秋季については、初の新宮方面への運行も予定されています。
乗りものファンがワクワクする(楽しめる)列車として、そしてて西日本地区の地域活性化ツールとして、「WEST EXPRESS 銀河」の今後の活躍に是非とも期待したいです。
機会があれば、またいつか乗車したいと思っております。
【乗車データ】
- 乗車日:2020/12/17
- 乗車区間:
下関→大阪 - 運行会社:JR西日本
- 車両:117系「WEST EXPRESS 銀河」
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