新潟~青森間JR乗り継ぎ&北海道中央バス「高速はこだて号」 簡単な乗車記【博多札幌間のりもの乗り継ぎ旅】
北海道中央バス「高速はこだて号」でゴール地点「札幌」へ・・・
そして、今回の旅を締めくくったのは、ご存知、札幌~函館間都市間バス「高速はこだて号」です。「高速はこだて号」の函館側始発地は、湯の川温泉東バス停。
湯の川温泉街のバス停数箇所にて乗車扱いを行った後、函館駅前バスターミナルに到着しますが、多くの乗客は函館駅前ターミナルから乗車します。
今回私が乗車したのは、函館駅前ターミナル07時28分発の八雲経由便。
この便は、北海道中央バスが運行を担当します。
乗車したのは、2020年に導入された日野セレガSHD(2RG-RU1ESDA)。
同社の3列夜行仕様都市間車両の中でも、最新の部類に入ります。
発車の10分前にはのりばに入線、改札が始まります。
気になる車内の様子は・・・
車内は、3列独立シート28人乗りの夜行高速仕様。
現在のところ、新型コロナの影響で夜行便が運休していますが、窓側座席に座席と通路を仕切るカーテンが装備されており、夜行便の運用にも対応出来るようになっています。
シートモケットは、これまでのブルー系からダークグレーに変更。
これまでの車内とはひと味違った雰囲気を醸し出しています。
足置き台(フットレスト)、レッグレストも完備しています。
各座席の肘掛下にはコンセントも装備。
携帯電話・スマートフォンの充電に重宝します。
トイレは、車内中央部の階段を下りた突き当たりにあります。
中からロックをすることで、トイレ入口上部と車内最前部のランプが点灯します。
以上、北海道中央バス「高速はこだて号」の車内を簡単に紹介しましたが、これまでの車両と比較すると、車内設備のレベルが上がった印象を受けます。
この車内設備であれば、道外事業者の夜行高速車クラスにも匹敵するレベルではと感じました。
尚、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、毛布(ブランケット)のサービスは停止しておりました。
新型コロナ対策について
今回乗車した便の新型コロナウイルス対策は、以下の通りです。
【主な新型コロナ感染症対策】(乗車当時のものです。)
・座席使用制限:なし
※窓側座席に通路カーテン付き
・車内消毒液設置:あり
・運転席回りのビニール製カーテン設置:あり
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
<動画追加>【お知らせ】バス事業者様へ 大型観光バス「日野セレガ」の室内空調について
・休憩時の車内換気:実施
・その他:
乗務員のマスク着用 など
途中休憩は2回 飲食物は事前購入がお勧め!?
07時28分 函館駅前ターミナル発車
指定された座席に着席し、しばしバスの発車を待ちます。
定刻に函館駅前ターミナルを発車したバスは、五稜郭駅前、昭和4丁目、桔梗、七飯町鳴川にて乗車扱いを行い、現在の北海道新幹線の起終点である新函館北斗駅へと向かいます。
新函館北斗駅での乗車扱いを終えたバスは、国道5号を八雲まで北上。
大沼公園を過ぎ、森町付近に差し掛かると、右手には内浦湾が見えて来ます。
森町、八雲にて乗車扱いを行ったバスは、八雲インターから道央自動車道へ。
札幌南インターまで道央自動車道をひた走り、札幌市内中心部へと向かいます。
09時50分~10時00分 静狩パーキングエリアにて開放休憩
この便では全区間ワンマン運行便のため、途中の開放休憩が2回実施されます。
1回目の休憩場所は、函館市内から約2時間半走行したところに位置する静狩パーキングエリア。
こちらでは、10分間の開放休憩となりました。
静狩パーキングエリアは、トイレと自動販売機のみの簡素な造り。
そのためか、バスを降りる乗客は少なかったです。
バスもしばしのひと休み。
札幌まではまだ3時間以上もあります。
10時46分~10時58分 有珠山サービスエリアにて開放休憩
引き続き、バスは道央自動車道を快走します。
次第に晴れ間も見えて来ました。
2回目の休憩場所は、静狩パーキングエリアから40分程走行した場所に位置する有珠山サービスエリア。
こちらでは、12分間停車しました。
有珠山サービスエリアは、売店・レストランを完備しており、この時間にもなると双方とも営業を開始していますが、売店の品揃えがお土産類中心で飲食物の品数が少ないため、移動中に食事を・・・という方は、函館駅構内のコンビニ(セブンイレブン)や駅弁店などで事前に購入しておくことをお勧めします。
サービスエリアから見た伊達市内です。
1週間前に上り車線の展望台で見た時は完全なる夜景でしたが、今回は街の様子がはっきりと見えます。
バスも、ラストスパートに向けてひと休みです。
12時57分 札幌駅前ターミナル到着
バスは、順調に道央自動車道を走行し、やがて「苫小牧」「千歳」「恵庭」「北広島」と聞きなれた地名が登場。
地元に戻って来たことを実感します。
12時17分、札幌南インターを流出し、5分後の12時22分に大谷地バスターミナル(地下鉄大谷地駅)に到着。
その後の南郷18丁目駅では降車客がおらず通過し、札幌市中心部へと向かいます。
札幌市中心部に入ると、車の数もご覧の通り。
ようやく地元に戻って来たという実感が湧いて来ます。
12時52分、時計台前に到着。
中央バス札幌ターミナルやテレビ塔、大通公園方面へは、こちらのバス停が便利です。
そして、12時57分、バスは終点の札幌駅前ターミナルに到着。
約1週間にわたる札幌~博多間の高速バスをメインとした乗り継ぎ旅は、無事に幕を閉じたのでありました。
バスを降り、荷物を受け取ると、すぐさま自宅へ直行。
早速、家事や溜まっていた諸案件の処理など、日常に戻るのでありました。
【乗車データ】
- 乗車日:2020/10/08
- 乗車区間:
函館駅前ターミナル→札幌駅前ターミナル - 運行会社:北海道中央バス
- 車両:日野/セレガSHD(2TG-MS06GP)
- 年式:2020年式
- 所属:札幌北営業所
- 社番:5404
最後に
以上、全9回にわたって札幌~博多間を高速バスメインで往復する旅の模様をお届けしました。「高速バス日本縦断の旅」は、以前にもこのブログでお届けしましたが、いまだに収束の見通しが立たないコロナ禍において、日本各地の高速バス(とりわけ夜行高速バス)の現状を改めて見てみたいと考え、今回、再度企画・遂行しました。
今回の旅も含めて、コロナ禍以降の全国各地の高速バスに乗車してみて思うことですが、一般路線・貸切以上に都市間路線が壊滅的ダメージを受けていることにあまり目が向けられていないのは、いちバスファンとして非常に残念でなりません。(ちょっとしたヲタであれば周知の事実なのですが・・・。)
事業者、路線、地域により多少のばらつきがあるとは思いますが、これまで乗車率が高かった路線でさえ、現在の乗車率は多くて4割程度、平均で2割~3割程度の乗客しか乗車していない印象を受けます。
かつての人気路線が乗客数1桁・・・という路線・便も多数目にしましたし、酷いケースでは、夜行路線で私1人(貸切状態)というのもありました。
それ位に、とにかく人が乗っていません。
このことは、先日開催された某オンラインセミナーの中でも指摘されていて、この状況が今後も続けば、特に地方のバス事業者が続々と潰れるのではとも仰っていました。
まあ、一般路線の赤字を都市間の収益でカバーしている事業者が多いのも事実であり、このまま状況が改善しなければそうなるのかなぁと思います。
一般路線や貸切バスももちろん重要ですが、個人的にはもっと都市間路線の惨状に目を向けられても良いのでは?と春先から感じているところです。
このままだと、このままだと、現在運行を再開していない路線がそのまま消滅するどころか、下手をすれば日本から高速バスという乗りもの自体が無くなるのでは・・・という危機感すら覚えます。
都市間路線(都市間高速バス)が非日常の交通機関とはいえ、通勤路線や生活路線として機能している路線が少なからず存在していること、更には都市と都市を結ぶ移動手段として重要な役割を果たしている路線も多いことなどを考えると、もっと都市間路線への安心啓発・利用促進・支援というものを考えられても良いのではと、今回の往復旅を通じて感じた次第です。
とはいえ、まずは現在のコロナ騒動が一刻も早く収まること、これを願うしかありません。
引き続き、個々人が今出来ることをしっかりと実施して、「かからない」「うつさない」を念頭に今後も活動していく所存です。
さて、先述の通り、実は今回ご紹介した往復旅の後に、とある案件を兼ねて高速バスを数路線乗車して来ました。
その時の模様については、準備が出来次第ご紹介していきますので、どうか楽しみにしていただけると幸いです。
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