西鉄のAI活用型デマンドバス「のるーと」を見てみる
『西鉄「フェニックス号」と宮崎交通「B&Sみやざき」(簡単な乗車記)』の続きになります。
福岡→人吉→新八代→熊本というルートで回って福岡に戻って来た私。
この日は福岡市内のホテルに泊まり、目が覚めて翌朝、西鉄バスを乗り継いで、とある場所へ向かいます。(写真はイメージです。)
その「とある場所」とは・・・福岡市東区の博多湾に建設された人工島「アイランドシティ」。
実は、このアイランドシティにおいて、2019(平成31)年4月25日から、西鉄が「のるーと」というAI活用型デマンドバスを運行しており、このAI活用型デマンドバス「のるーと」を見るのが今回九州を訪れた最大の目的でもありました。
アイランドシティは、博多港の機能強化のために国(国土交通省九州地方整備局)が行った航路浚渫で発生した土を用いて埋め立てられた人工島で、1994年(平成6年)に整備が着手され、2019(令和元)年現在も整備が続けられています。
香椎浜地区とは香椎アイランドブリッジ及び御島かたらい橋で結ばれている他、北側の雁ノ巣地区とは海の中道大橋で結ばれており、アイランドシティを介して福岡市中心部と海の中道をショートカットする役割も有しています。
島内を南北に横切る臨港道路「アイランドシティ1号線」を挟んで、東側が「まちづくりエリア」(香椎照葉地区)、西側が「みなとづくりエリア」(みなと香椎地区)となっており、2019(平成31)年4月現在、アイランドシテイには約10000人が居住しています。
現在は、病院(福岡市立こども病院)の移転や大型スーパー、スパリゾートなどが建設された他、航空法に基づく高さ制限(制限表面)が都心部より緩和されているエリアということもあり、高層マンションの建設が進んでいます。
そして、西鉄も、グループの総合力を結集した「多世代がつながる、安心・高質の住環境とバス交通拠点が一体となった“まちづくり”」に着手。
アイランドシテイ内にアイランドシティ自動車営業所を新設(旧香椎浜自動車営業所と旧新宮自動車営業所を統合)した他、今後、分譲マンションや賃貸マンション、シニア向けマンション、コミュニティセンターが整備されることになっています。
この様に開発が進んでいるアイランドシティですが、開発に伴って交通重要が拡大する中、渋滞や駐車場不足が今後懸念されること、自家用車利用率が高いこと、そして、西鉄バスの営業所新設でバス自体の本数は増加したものの、全域をカバーしきれていないことが課題となっています。
そこで、持続可能な公共交通ネットワークの構築と移動課題の解決を目指して運行を開始したのが、今回ご紹介するAI活用型デマンドバス「のるーと」であります。
「のるーと」のサービスは、ひとことでいうと「バスとタクシーの中間的な乗りもの」といえましょう。
AIが予約状況に応じて効率的なルートを生成し、小型車両できめ細やかな運行が出来るのを特長としています。
AIによる効率的運営はもとより、タクシーに近い運行形態による新規需要の取り込み(マイカー利用からのシフト)、さらには小型車両でエリアを限定して運行することによる運転士採用の裾野拡大も期待しているそうです。
使用される車両は乗客定員8名の日産キャラバンで、○ア0601~0605の5台体制で運行しています。
街中で走る路線バスとは違い、普通2種免許で運転出来るそうです。
運行開始前のプレスリリースでは、福岡西鉄タクシーに委託して運行する旨の発表がありましたが、実際に乗車した感じでは、アイランドシティ自動車営業所の乗務員がそのまま乗務している様に見受けられました。
また、後述の予約受付・AI配車システムは、カナダのバンクーバーに本社を置く「SpareLabs」社のものを採用。
アメリカや北欧などで多数の導入実績があるそうです。
リクエストから下車するまでの方法を以下にてご紹介します。
iPhoneの方はApp Storeで、Android端末の方はGoogle Play ストアでダウンロード、インストールしましょう。
いずれも無料でダウンロード、インストール出来ます。
【アプリのダウンロードはこちらから】
インストール後、自分の携帯電話番号を認証し、アプリのアカウント設定にて決済方法を設定すれば、アプリにて予約することが出来ます。
決済方法は、「現金/nimoca以外のICカード」「nimoca」「クレジットカード」から選択することが出来ます。
尚、現在、アプリ限定でクーポンをプレゼントしており、ホーム画面>アカウント設定>プロモーションコード>プロモーションコード「のるーと」を入力すると、400円分のクーポンがプレゼントされます。
お試しで利用したいという方は、是非活用してみてはいかがでしょうか。
で、ここで注意点が1つあります。
実は、インストール後の携帯電話番号を認証する際に、ショートメールにて認証コードが届き、その認証コードを入力して自分の携帯電話番号を認証させるのですが、この認証コードのメールが送られて来ないというトラブルがよくあるそうです。(実際に私もこれでハマリました。)
その場合ですが、自分の携帯キャリアの迷惑メール設定を確認しましょう。
携帯キャリアによって設定方法は異なりますが、私が利用しているSoftbankの場合、
MySoftbankログイン>メール管理>迷惑メール対策の設定>迷惑メール対策の詳細設定>SMSを選択
で確認することが出来ます。
この際、「海外電話番号メールの拒否」を「利用する」にしていると、認証コードのメールが届きません。(認証コードのメールが海外から送られてくるため。)
もし、認証コードが送られて来ない場合は、「海外電話番号メールの拒否」がどうなっているかを確認し、「利用する」になっていた場合は、一旦「利用しない」に変更して、もう一度試してみましょう。
それでも上手くいかない場合は、西鉄お客さまセンター(0570-00-1010)へ問い合わせした方が良いかと思います。
ダウンロード、インストール、設定が出来たところで、実際に予約してみましょう。
やって来たのは、西鉄アイランドシティ自動車営業所の近く。
営業所の前には「のるーと」も停車していますね。
リクエスト方法は至って簡単。
アプリを起動して、目的地を入力または予め事前に設定した場所を選択するだけです。
アプリでの配車受付時間は06:00~22:00となっています。
今回は千早駅まで利用するので、予め事前に設定した目的地「千早駅」をタップします。
リクエストが完了すると、ミーティングポイント(のりば)、「のるーと」の現在位置、到着までの目安時間、目的地の目安到着時刻などが表示されます。
予約先電話番号はこちらです。
【「のるーと」配車リクエスト電話番号】
092-737-0566
受付時間:平日09:00~18:00
※土日祝日は電話で配車リクエストを受け付けていません。
※通話料は別途かかります。
歩道にミーティングポイントの目印がありますので、こちらで「のるーと」を待ちます。
(ミーティングポイントは、島内に46ヵ所、島外に2ヵ所設置されています。)
運賃は前払い式となっており、「現金」「nimoca以外のICカード」「nimoca」「クレジットカード」で支払うことが出来ます。
運賃は乗車区間によって異なります。
アプリで予約した場合は、到着見込み時刻が表示されます。
目的地に到着しましたら、「のるーと」から下車します。
先程のリクエスト画面で「のるーと」をリクエストし、指定されたミーティングポイント(今回は4-7 アイランドシティ中央公園北側A)で「のるーと」を待ちます。
10分弱で「のるーと」が到着。
乗車します。
乗車すると、乗務員から携帯電話番号の下4桁を聞かれますので、自分の携帯電話番号下4桁を伝え、運賃を支払って着席します。
今回はスマートフォンでリクエストした際にクレジットカードにて支払済みなので、、自分の携帯電話番号下4桁を伝えて着席します。
車内はこの様になっておりまして、
運転席横には簡易運賃箱とICカードリーダーが、運転席後部には運賃や「のるーと」に関するお知らせなどを表示する液晶モニターが設置されています。
また、写真はありませんが、車内最後部には荷物室を設置。
買い物客などに喜ばれそうです。
「のるーと」は、イオンモール香椎浜の近くを経由して千早駅へ。
ミーティングポイントから10分程で到着しました。 所々で車の流れが悪かったにもかかわらず、並行する西鉄バスよりも早く目的地に到着した感覚を持ちました。
折り返し、千早駅で乗客を待つ「のるーと」です。
時間帯が決まっている(6:00~22:00の間)とはいえ、時刻を気にせずに予約・乗車出来る手軽さは本当に良いですね。
配車リクエストのアプリも、タクシーアプリとほぼ同じような感覚で使用することが出来、不便に感じることは特にありませんでした。
地元にもこの様なサービスが欲しいなぁ・・・と思った位です。
一方で、課題もある様でして、乗務員と別の乗客との会話を聞く限り、スマートフォンで予約した際に希望のミーティングポイントとは違うミーティングポイントが指定されることがあるそうです。
この点については、乗務員からも改善要望を上げている他、アプリ会社担当者も月に1回の割合で現地を訪問しており、その都度西鉄側からも要望を上げているそうなので、時間をかけてでも改善されていくことでしょう。
走り始めたばかりの「のるーと」ですが、「バスの少ない時間帯にすぐ乗れるので助かる」「目的地に早く到着出来る」「自分の居場所やバスの現在地がアプリで確認出来るので便利」などの声も多く、利用者数も増加傾向だとか。
更に、首都圏の報道関係者向けに都内で実施された「事業戦略説明会」で、2019年度中に西鉄電車沿線で「のるーと」を展開することも発表しています。
デマンドバスの新しいカタチとして普及の可能性を秘めた西鉄のAI活用型デマンドバス「のるーと」。
今後の展開に是非とも注目したいところです。
【乗車データ】
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前回ご紹介した
福岡→人吉→新八代→熊本というルートで回って福岡に戻って来た私。
この日は福岡市内のホテルに泊まり、目が覚めて翌朝、西鉄バスを乗り継いで、とある場所へ向かいます。(写真はイメージです。)
その「とある場所」とは・・・福岡市東区の博多湾に建設された人工島「アイランドシティ」。
実は、このアイランドシティにおいて、2019(平成31)年4月25日から、西鉄が「のるーと」というAI活用型デマンドバスを運行しており、このAI活用型デマンドバス「のるーと」を見るのが今回九州を訪れた最大の目的でもありました。
目次
アイランドシティとは?「のるーと」とは?
ここで、アイランドシティと西鉄が運行を開始した「のるーと」について、簡単に紹介しておきましょう。アイランドシティは、博多港の機能強化のために国(国土交通省九州地方整備局)が行った航路浚渫で発生した土を用いて埋め立てられた人工島で、1994年(平成6年)に整備が着手され、2019(令和元)年現在も整備が続けられています。
香椎浜地区とは香椎アイランドブリッジ及び御島かたらい橋で結ばれている他、北側の雁ノ巣地区とは海の中道大橋で結ばれており、アイランドシティを介して福岡市中心部と海の中道をショートカットする役割も有しています。
島内を南北に横切る臨港道路「アイランドシティ1号線」を挟んで、東側が「まちづくりエリア」(香椎照葉地区)、西側が「みなとづくりエリア」(みなと香椎地区)となっており、2019(平成31)年4月現在、アイランドシテイには約10000人が居住しています。
現在は、病院(福岡市立こども病院)の移転や大型スーパー、スパリゾートなどが建設された他、航空法に基づく高さ制限(制限表面)が都心部より緩和されているエリアということもあり、高層マンションの建設が進んでいます。
そして、西鉄も、グループの総合力を結集した「多世代がつながる、安心・高質の住環境とバス交通拠点が一体となった“まちづくり”」に着手。
アイランドシテイ内にアイランドシティ自動車営業所を新設(旧香椎浜自動車営業所と旧新宮自動車営業所を統合)した他、今後、分譲マンションや賃貸マンション、シニア向けマンション、コミュニティセンターが整備されることになっています。
この様に開発が進んでいるアイランドシティですが、開発に伴って交通重要が拡大する中、渋滞や駐車場不足が今後懸念されること、自家用車利用率が高いこと、そして、西鉄バスの営業所新設でバス自体の本数は増加したものの、全域をカバーしきれていないことが課題となっています。
そこで、持続可能な公共交通ネットワークの構築と移動課題の解決を目指して運行を開始したのが、今回ご紹介するAI活用型デマンドバス「のるーと」であります。
「のるーと」のサービスは、ひとことでいうと「バスとタクシーの中間的な乗りもの」といえましょう。
AIが予約状況に応じて効率的なルートを生成し、小型車両できめ細やかな運行が出来るのを特長としています。
AIによる効率的運営はもとより、タクシーに近い運行形態による新規需要の取り込み(マイカー利用からのシフト)、さらには小型車両でエリアを限定して運行することによる運転士採用の裾野拡大も期待しているそうです。
使用される車両は乗客定員8名の日産キャラバンで、○ア0601~0605の5台体制で運行しています。
街中で走る路線バスとは違い、普通2種免許で運転出来るそうです。
運行開始前のプレスリリースでは、福岡西鉄タクシーに委託して運行する旨の発表がありましたが、実際に乗車した感じでは、アイランドシティ自動車営業所の乗務員がそのまま乗務している様に見受けられました。
また、後述の予約受付・AI配車システムは、カナダのバンクーバーに本社を置く「SpareLabs」社のものを採用。
アメリカや北欧などで多数の導入実績があるそうです。
どうすれば「のるーと」を利用出来るの?
では、実際に「のるーと」に乗車してみましょう・・・といいたいところですが、「のるーと」はリクエスト(予約)制となっており、乗車の際は事前にリクエスト(予約)が必要です。リクエストから下車するまでの方法を以下にてご紹介します。
まずはリクエスト
まずは、「のるーと」専用アプリまたは電話でリクエストしましょう。専用のアプリでリクエスト
スマートフォンをお持ちの方は、「のるーと」専用アプリでリクエストするのが一番手っ取り早いです。iPhoneの方はApp Storeで、Android端末の方はGoogle Play ストアでダウンロード、インストールしましょう。
いずれも無料でダウンロード、インストール出来ます。
【アプリのダウンロードはこちらから】
インストール後、自分の携帯電話番号を認証し、アプリのアカウント設定にて決済方法を設定すれば、アプリにて予約することが出来ます。
決済方法は、「現金/nimoca以外のICカード」「nimoca」「クレジットカード」から選択することが出来ます。
尚、現在、アプリ限定でクーポンをプレゼントしており、ホーム画面>アカウント設定>プロモーションコード>プロモーションコード「のるーと」を入力すると、400円分のクーポンがプレゼントされます。
お試しで利用したいという方は、是非活用してみてはいかがでしょうか。
で、ここで注意点が1つあります。
実は、インストール後の携帯電話番号を認証する際に、ショートメールにて認証コードが届き、その認証コードを入力して自分の携帯電話番号を認証させるのですが、この認証コードのメールが送られて来ないというトラブルがよくあるそうです。(実際に私もこれでハマリました。)
その場合ですが、自分の携帯キャリアの迷惑メール設定を確認しましょう。
携帯キャリアによって設定方法は異なりますが、私が利用しているSoftbankの場合、
MySoftbankログイン>メール管理>迷惑メール対策の設定>迷惑メール対策の詳細設定>SMSを選択
で確認することが出来ます。
この際、「海外電話番号メールの拒否」を「利用する」にしていると、認証コードのメールが届きません。(認証コードのメールが海外から送られてくるため。)
もし、認証コードが送られて来ない場合は、「海外電話番号メールの拒否」がどうなっているかを確認し、「利用する」になっていた場合は、一旦「利用しない」に変更して、もう一度試してみましょう。
それでも上手くいかない場合は、西鉄お客さまセンター(0570-00-1010)へ問い合わせした方が良いかと思います。
ダウンロード、インストール、設定が出来たところで、実際に予約してみましょう。
やって来たのは、西鉄アイランドシティ自動車営業所の近く。
営業所の前には「のるーと」も停車していますね。
リクエスト方法は至って簡単。
アプリを起動して、目的地を入力または予め事前に設定した場所を選択するだけです。
アプリでの配車受付時間は06:00~22:00となっています。
今回は千早駅まで利用するので、予め事前に設定した目的地「千早駅」をタップします。
リクエストが完了すると、ミーティングポイント(のりば)、「のるーと」の現在位置、到着までの目安時間、目的地の目安到着時刻などが表示されます。
電話でリクエスト
「のるーと」は電話でリクエストすることも出来ます。予約先電話番号はこちらです。
【「のるーと」配車リクエスト電話番号】
092-737-0566
受付時間:平日09:00~18:00
※土日祝日は電話で配車リクエストを受け付けていません。
※通話料は別途かかります。
ミーティングポイント(のりば)へ行く
リクエストが完了しましたら、指定されたミーティングポイント(のりば)へ向かいます。歩道にミーティングポイントの目印がありますので、こちらで「のるーと」を待ちます。
(ミーティングポイントは、島内に46ヵ所、島外に2ヵ所設置されています。)
「のるーと」に乗車、運賃を支払う
「のるーと」が来ましたら乗車し、運賃を支払います。運賃は前払い式となっており、「現金」「nimoca以外のICカード」「nimoca」「クレジットカード」で支払うことが出来ます。
運賃は乗車区間によって異なります。
運賃表 | |||
---|---|---|---|
利用エリアと運賃 | アイランドシティ地区内 | アイランドシティ~ イオンモール香椎浜 |
アイランドシティ~ 千早駅 |
大人 | 200円 | 300円 | 400円 |
小児 (1歳以上12歳未満) 障がい者 |
100円 | 150円 | 200円 |
目的地で下車
運賃の支払いが済んだら、着席して目的地へ。アプリで予約した場合は、到着見込み時刻が表示されます。
目的地に到着しましたら、「のるーと」から下車します。
実際に「のるーと」に乗車してみて
ここまでは、「のるーと」を利用する前の準備からリクエスト、乗車方法、下車までの流れを説明しましたが、「実際のところどうなのよ?」ということで、実際に乗車してみました。先程のリクエスト画面で「のるーと」をリクエストし、指定されたミーティングポイント(今回は4-7 アイランドシティ中央公園北側A)で「のるーと」を待ちます。
10分弱で「のるーと」が到着。
乗車します。
乗車すると、乗務員から携帯電話番号の下4桁を聞かれますので、自分の携帯電話番号下4桁を伝え、運賃を支払って着席します。
今回はスマートフォンでリクエストした際にクレジットカードにて支払済みなので、、自分の携帯電話番号下4桁を伝えて着席します。
車内はこの様になっておりまして、
運転席横には簡易運賃箱とICカードリーダーが、運転席後部には運賃や「のるーと」に関するお知らせなどを表示する液晶モニターが設置されています。
また、写真はありませんが、車内最後部には荷物室を設置。
買い物客などに喜ばれそうです。
「のるーと」は、イオンモール香椎浜の近くを経由して千早駅へ。
ミーティングポイントから10分程で到着しました。 所々で車の流れが悪かったにもかかわらず、並行する西鉄バスよりも早く目的地に到着した感覚を持ちました。
折り返し、千早駅で乗客を待つ「のるーと」です。
デマンドバスの新しいカタチ?
以上、西鉄のAI活用型デマンドバス「のるーと」について紹介しましたが、実際に利用してみて感じたのは、「デマンドバスとタクシーの良いところ取りのサービスである」と同時に、「もしかすると、デマンドバスの新しいカタチとして普及するかもしれない」ということでした。時間帯が決まっている(6:00~22:00の間)とはいえ、時刻を気にせずに予約・乗車出来る手軽さは本当に良いですね。
配車リクエストのアプリも、タクシーアプリとほぼ同じような感覚で使用することが出来、不便に感じることは特にありませんでした。
地元にもこの様なサービスが欲しいなぁ・・・と思った位です。
一方で、課題もある様でして、乗務員と別の乗客との会話を聞く限り、スマートフォンで予約した際に希望のミーティングポイントとは違うミーティングポイントが指定されることがあるそうです。
この点については、乗務員からも改善要望を上げている他、アプリ会社担当者も月に1回の割合で現地を訪問しており、その都度西鉄側からも要望を上げているそうなので、時間をかけてでも改善されていくことでしょう。
走り始めたばかりの「のるーと」ですが、「バスの少ない時間帯にすぐ乗れるので助かる」「目的地に早く到着出来る」「自分の居場所やバスの現在地がアプリで確認出来るので便利」などの声も多く、利用者数も増加傾向だとか。
更に、首都圏の報道関係者向けに都内で実施された「事業戦略説明会」で、2019年度中に西鉄電車沿線で「のるーと」を展開することも発表しています。
デマンドバスの新しいカタチとして普及の可能性を秘めた西鉄のAI活用型デマンドバス「のるーと」。
今後の展開に是非とも注目したいところです。
【乗車データ】
- 乗車日:2019/05/16
- 乗車区間:
4-7 アイランドシティ中央公園北側A→千早駅 - 運行会社:西日本鉄道
- 車両;日産/キャラバン
- 年式:2019年式
- 所属:アイランドシティ自動車営業所
- 社番:0601
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