十勝管内のバスが乗り放題!国内客向け「ビジットトカチパス」販売開始!!

一般路線バス

十勝バス 広尾線 復刻塗装車 1601_11

北海道拓殖バス ・196

既にマスコミ報道などでご存知の方も多いかと思いますが、十勝バス(本社:帯広市)と北海道拓殖バス(本社:音更町)は、2018(平成30)年11月1日から十勝地方の路線バスが1日(または2日)乗り放題になる日本人観光客向けの乗り放題チケット「ビジットトカチパス」を販売します。
十勝地方の路線バスに観光客を取り込み、路線バスの利用促進に向けた取り組みをさらに推し進めるのが目的で、実は、昨年2017(平成29)年に、北海道のバス事業活性化モデル事業の一環として、十勝管内の路線バスが乗り放題となる外国人観光客対象のチケット「VISIT TOKACHI PASS」を発売していますが、今回発売される「ビジットトカチパス」は、外国人観光客用「VISIT TOKACHI PASS」を日本人観光客向けに対象を拡大したものです。
同時に「VISIT TOKACHI PASS」も通年販売になります。

「ビジットトカチパス」の概要と買い方・使い方

ビジットトカチパス パンフ

今回販売される「ビジットトカチパス」の概要は、次の通りになっています。

1.「ビジットトカチパス」の概要

十勝で観光客が多く訪れるばんえい競馬場、十勝川温泉、然別湖、ぬかびら源泉郷、旧国鉄幸福駅・愛国駅など、十勝の魅力を満喫できるお得な
路線バス乗り放題パスとなっています。

  • 対象者:十勝を訪れる観光客
    ※十勝総合振興局管内の住民は販売対象外となります。
  • 対象路線:十勝管内全路線
    (ただし、都市間高速バス、定期観光バスは除きます。)
  • 販売開始日:平成30年11月1日から発売開始
  • 販売場所:帯広駅バスターミナル「おびくる」(十勝バス窓口、北海道拓殖バス窓口)、帯広空港(十勝バス窓口)
  • 種類・金額:
    1日パス( 6枚綴り) 1,500円[子供750円]
    2日パス(12枚綴り) 2,500円[子供1,250円]
    ※綴りを使い切った場合、台紙の提示で乗車可能です。

2.「ビジットトカチパス」の買い方

「ビジットトカチパス」の買い方ですが、少し特殊ですので注意が必要です。

  1. 販売窓口で申込書に必要事項を記入します。
  2. 現住所が分かる身分証明書(運転免許証・マイナンバーカードなど)と、十勝にお越しの際の乗車券・航空券類(モバイル画面も可能)を提示し、パスを購入します。

買い方については、後程詳しく解説します。

3.「ビジットトカチパス」の使い方

「ビジットトカチパス」の使い方も、一般的なフリーパスとは違って、少し変わっています。

  1. バスに乗車します。
  2. 降車時に台紙からパスを1枚切り離して、十勝バスの場合は運賃箱に投入(拓殖バスは直接乗務員に手渡し)します。

どういうことかといいますと、先述の通り、1日パスは6枚綴り、2日パスは12枚綴りとなっています。
つまり、1日パス利用の場合は6回目の乗車まで(2日パス利用の場合は12回目の乗車まで)パスを1枚1枚台紙から切り離して降車時に運賃箱に投入(または乗務員に手渡し)し、7回目の乗車以降(2日パスの場合は13回目の乗車以降)は綴りのパスが無くなっているので降車時に台紙を提示する・・・ということになります。

「ビジットトカチパス」の気になる点

以上、「ビジットトカチパス」の概要や買い方・使い方を簡単に紹介したところで、私が気になった点を2つ。

まず一つは、やはり使い方(=パスそのものの方式)ですね。
乗り放題チケットにもかかわらず、何故に「綴り方式」にしたのかと。
恐らく、利用者数のカウントなどのも問題もあって、このような方式にしたのではないかと考えるのですが、個人的には、購入時に有効期限がスタンプされて、乗車(降車)時に乗務員に提示するだけで乗り降り自由な、九州の「SUNQパス」の様な方式がしっくりくるだけに、この方式には少々戸惑いました。

そしてもう一つは、購入時に必要な「十勝にお越しの際の乗車券・航空券類(モバイル画面も可能)の提示」という部分です。
この表現があいまいだと思ったのは私だけでしょうか。
例えば、

  • JRで来訪された方はどうすればよいのか
    (パスの購入前にJRから乗車証明書等をもらう必要があるのか)
  • 乗車時(または降車時)に乗車券が回収される都市間バス利用者はどうすればよいのか
など、疑問に思った方も少なくないはず。

というわけで、情報提供をいただいた北海道交通政策局交通企画課の担当者にお聞きしました。(十勝バスに確認したそうです。)
すると、十勝にお越しの際の乗車券・航空券類(モバイル画面も可能)の提示を求める目的は、あくまで十勝管外からの来訪であるかを確認するのが趣旨であり、証拠書類については柔軟に対応する考えとのことでした。
例えば、札幌からJR特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」でお越しの場合は、乗車証明書の提示でももちろん可能ですが、特急列車をウェブ等で予約した際のメール画面や、宿泊先の予約が分かるものなどでも可能とのこと。
同様に、都市間バスの利用の場合も、都市間バスを予約した際のメール画面や宿泊先の予約が分かるものでも可能とのことでした。
都市間バスの乗車券を直接窓口で購入した場合は、領収書の提示でも可能かもしれませんね。(但し、その際は内訳を「旭川~帯広都市間バス代」など詳しく書いてもらう必要があるかもしれませんが。)
パンフレットにもう少し具体的に書いていただけると助かるのになぁと思いましたが、少なくともJRや都市間バスの予約画面やメールのプリントアウトは事前に用意しておくと良いでしょう。

最後に

色々と書きましたが、1日間1,500円、2日間2,500円で十勝管内の路線バスが乗り放題というのは、お得過ぎる位の乗り放題チケットだと私は思います。
個人的には、帯広~広尾~帯広~陸別~帯広というルートで、陸別~帯広~広尾間を2日間かけて縦断してみたいですね。
あとは、然別湖や糠平温泉を絡めて北十勝をじっくり回るとか、新しい交通ターミナルが完成した上士幌にも行ってみたい・・・などなど、妄想が尽きないですね(笑)。
機会があれば是非利用してみてはいかがでしょうか。
私も機会を見つけて「ビジットトカチパス」で十勝を回ってみたいと考えております。

十勝バス 51糠平線 1602_101

北海道拓殖バス ・151


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