西鉄高速バス「桜島号」4列シート車を増備へ・・・
その「桜島号」に、今年(2017年)4月20日から、西鉄高速バス担当便の一部の便において、従来の3列シート(2+1配列)に代わって4列シート車が投入されています。
現在は福岡朝発(鹿児島夕方発)の3往復6便に4列シート車が投入されていますが、実はこの度4列シート車が増備されることになり、予約サイト「ハイウェイバスドットコム」によると、8月10日(木)より増備車の運行が開始される予定です。
現在活躍中であり、今後増備される予定の「桜島号」4列シート車とは、一体どんな車両なのでしょうか。
固定窓の三菱エアロエースを選択
にしてつグループでは、九州島内中・長距離路線にトイレ付きの三菱エアロエースもしくはj-bus製の日野セレガHD・いすゞガーラHDを投入していますが、「桜島号」4列シート車導入にあたっては、三菱エアロエース(QTG-MS96VP)が選択されています。ベースになったのは、恐らくこちらの車両↓だと考えられます。 2014年夏に開設された「福岡・北九州~USJ線」の専用車として活躍した三菱エアロエース(QRG-MS96VP)です。
グループ客を想定してか、車内は4列シート(デビュー当時は32人乗り)となっています。
残念ながら、福岡・北九州~USJ線は利用客が少なかったことから、半年も経たないうちに運行終了となってしまいましたが、現在この車両は福岡~大分線「とよのくに号」スーパーノンストップ便で活躍しています。
で、今回投入された「桜島号」に投入された4列シート車ですが、基本的には元「福岡・北九州~USJ線」の専用車の仕様を踏襲しています。
ただ、相違点もいくつかあり、目立った相違点としては、
- 側窓がスモークなしに変更
- 定員が38名
- シートテーブルが復活
実は約10年前にも4列シート車を導入
「桜島号」4列シート車導入・増備については、SNSなどを拝見すると- 事実上のサービスダウンだなぁ
- 4列シートで5時間は苦痛
- 今後は新幹線一択になるなぁ
- 本州では4時間~5時間の路線でも4列シートが普通
- 九州は贅沢だなぁ
- コンセントが付いているのはありがたい
「桜島号」については、実は約10年前に一度4列シート車を導入したことがあります。
その時の車両がこちらです↓。 写真は日産ディーゼル(現:UDトラックス)シャーシの9494号車(日産PKG-RA274RBN 西工02MC C-1)。
三菱シャーシの車両を含め計2台導入されました。
車内は4列シート36人乗りでしたが、この時は利用客のみならず事業者にも不評で、後に導入された車両が3列シート車に戻ったという経緯があります。
ですが、今回は西鉄高速バスが本格的に4列シート車を増備する他、共同運行会社も4列シート車の導入を検討、鹿児島側の南国交通も8月19日より4列シート車を投入(とりあえずは1往復のみ)するいう話も聞きました。(情報提供を頂いた方、ありがとうございます。)
ゆくゆくは、昼行便全便の4列シート化ということもそう遠くない時期に実現されるかもしれません。
運行コストの兼ね合いもあるのでしょうが、果たしてこの施策が利用客に評価されるのか、それとも不評を買って利用客が新幹線に流れてしまうのではないのか・・・。
運賃を下げるなりネット割運賃の適用座席の拡大を行わない限り、私としては正直なところ後者を心配してしまいます。
「ゆったり3列シートの高速バスで快適移動」というのも、遠い昔話になってしまうのでしょうか。
尚、「桜島号」4列シート車運用便は、ハイウェイバスドットコムの予約画面で確認することが出来ますが、以下の便に充てられる予定です。
【福岡 博多バスターミナル発】 8月10日より
- 6時35分(ノンストップ便)
- 7時32分(各停便 鹿児島空港経由)
- 8時32分(ノンストップ便)
- 9時32分(各停便 鹿児島空港経由)
- 10時32分(ノンストップ便)
- 11時32分(各停便 鹿児島空港経由)
- 14時55分(各停便 鹿児島空港経由)
- 15時55分(ノンストップ便)
- 16時55分(各停便 鹿児島空港経由)
- 17時55分(各停便 鹿児島空港経由)
- 18時55分(各停便 鹿児島空港経由)
- 19時55分(各停便)
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