西鉄高速バス「桜島号」夜行便 乗車記(2016年11月乗車分)
高速バス「桜島号」。
1990年3月の運行開始以来、九州新幹線と並んで福岡~鹿児島間の主要交通機関として日夜往復し続けており、現在は西日本鉄道・西鉄高速バス・南国交通・鹿児島交通・鹿児島交通観光バス・JR九州バスの6社が1日21往復~24往復運行しています。
「桜島号」については、これまでに何度も紹介していますが、最近の動きとして注目したいのが、2016年6月に実施されたダイヤ改正であります。
運行経路を昔の鹿児島インター鹿児島バイパス経由に変更した他、ノンストップ便の復活、土日祝日ダイヤの導入、一部各停便の鹿児島空港ターミナルビルへの乗り入れ、夜行便の担当会社の変更が実施されました。
今般、またもや鹿児島発夜行便の乗車機会を得た私は、「桜島号」(特に夜行便)の実状をもう一度見るべく、1秋風が吹き抜ける鹿児島へと向かうのでありました。
福岡から乗車した車両はこちら↓。
西鉄高速バス9912号車(日産PKG-RA274RBN 西工02MC C-Ⅰ)です。
元々は「桜島号」で活躍していましたが、今は無き福岡~三重線「お伊勢さんエクスプレス福岡号」の予備車両として三重交通へレンタルされ、西鉄に返却後はセレクトシート化改造を経て、現在は「フェニックス号」の専用車として活躍しています。
福岡から約3時間50分程でえびのインターに到着。
タクシーにてえびの市中心部に近いJR吉都線京町温泉駅へ移動し、京町温泉駅からはJR吉都線~肥薩線~日豊本線を乗り継いで鹿児島中央駅へと移動します。
暗闇の中の寂しいローカル線の旅は、何処となく情緒を感じる一方で寂しさも募ります。
今度訪問する時は、もう少し明るい時間帯に訪問したいですね。
1階にバスターミナルが入居し、2階から低層階は各会社オフィスが、高層階は「ソラリア西鉄ホテル鹿児島」が入居しています。
「桜島号」夜行便の発車時刻は23時40分。
バスは発車時刻ギリギリに入線して来ます。
乗車した車両はこちらでした↓。(写真はイメージです。)
西鉄高速バスの4012号車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-Ⅰ)です。
このブログではもうお馴染みの車両ですね。
車内はこの様になっておりまして、
3列独立シート28人乗りの夜行高速仕様になっています。
西鉄夜行高速バスの特長の一つでもある「プライベートカーテン」は残念ながら撤去されていますが、代わりの座席コンセントが後付けされ、携帯電話やスマートフォンの充電が出来るようになりました。
利用者からも好評を得ているようです。
鹿児島中央で20人程の乗客を乗せたバスは、定刻よりも若干遅れて鹿児島中央駅を発車します。
自動音声による各種案内が行われた後、乗務員による自己紹介と運行経路、車内設備の補足説明が行われます。
過不足無い丁寧な案内は、毎度のことながら感心するばかりです。
それにしても平日にも関わらず、20人ほどの方が乗車しているとは、少し驚きました。
いつもですともう少し空いている記憶があるのですが、福岡でイベントでもあるのでしょうか・・・。
バスは鹿児島バイパスを経由し鹿児島インターへ。
鹿児島インターからは、九州自動車道を福岡へ向けてひた走ります。
高速伊敷、高速帖佐、鹿児島空港南で乗車扱いを行ったバスは、0時28分に溝辺パーキングエリアへ。
消灯準備を行うためのパーキングエリア入りだそうです。
前方のカーテンが閉められ、室内灯が消されると、翌朝福岡到着まで寝るしかありません。
途中、乗務員の休憩を挟みながら九州道をひた走りますが、シートの心地よさと疲れからか、いつしか夢の中へと吸い込まれていきます。
翌朝、目を覚ますと、バスは広川パーキングエリアに停車していました。
エンジンのアイドリングの時間が長ったことから、もしかするとこちらで仮眠休憩をとっていたのかもしれません。
5時前にバスは広川パーキングエリアを発車。
久留米インター、高速基山、筑紫野での降車客がいないために、太宰府インターへ直行します。
5時17分、太宰府インターを通過。
同時に室内灯が点灯され起床となります。
国道3号バイパスを経由し、20分程走行した5時38分にバスは博多バスターミナル2階降車場に到着。
こちらでほぼ大半の乗客が下車し、終点の西鉄天神高速バスターミナルまで乗車したのは、私を含めて僅か3人でした。
到着も定刻より若干早い5時52分。
「桜島号」夜行便に限った話ではありませんが、どうも早朝の福岡着の夜行バスは、博多バスターミナルで降車する乗客の割合が多い気がします。
すっきりした気分でバスを降りた私は、次なる場所へと向かうのでありました。
毎度書いていることなのですが、この路線の運行時間帯、車内設備、更には「SUNQパス全九州版」(3日間用、4日間用)が使用可能な点を含め、使い勝手が良い「宿代わり」になる夜行高速バスであることには間違いありません。
実は私、熊本地震発生後、「桜島号」には何度か乗車していますが、こと夜行便に関していうと、徐々にではありますが乗客が戻ってきているのかなぁという印象を持っています。
今回は偶然乗客が多かった便に当たったということもあるのかもしれませんが、平日で20人以上の乗客が乗車しているのであれば、数字としてはそれなりに優秀なのかもしれません。
福岡~鹿児島間唯一の夜行交通機関であるというのが最大の理由なのでしょうが、低廉な運賃で眠りながら移動出来るというメリットが評価されているということもあるのでないでしょうか。
九州新幹線という強力なライバルがあるにせよ、この路線(特に夜行便)に関しては、暫くは堅調に推移していくことでしょう。
あとは如何に利用客の期待を裏切らないサービスを今後も提供し続けることが出来るかにかかっていると思います。
またそう遠くない時期にまたこの路線を利用することになるでしょう。
果たして次回はいつ乗車することになるのか・・・そんなことを考えた今回の乗車でありました。
【乗車データ】
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福岡と鹿児島の間を結ぶ
1990年3月の運行開始以来、九州新幹線と並んで福岡~鹿児島間の主要交通機関として日夜往復し続けており、現在は西日本鉄道・西鉄高速バス・南国交通・鹿児島交通・鹿児島交通観光バス・JR九州バスの6社が1日21往復~24往復運行しています。
「桜島号」については、これまでに何度も紹介していますが、最近の動きとして注目したいのが、2016年6月に実施されたダイヤ改正であります。
運行経路を昔の鹿児島インター鹿児島バイパス経由に変更した他、ノンストップ便の復活、土日祝日ダイヤの導入、一部各停便の鹿児島空港ターミナルビルへの乗り入れ、夜行便の担当会社の変更が実施されました。
今般、またもや鹿児島発夜行便の乗車機会を得た私は、「桜島号」(特に夜行便)の実状をもう一度見るべく、1秋風が吹き抜ける鹿児島へと向かうのでありました。
【プロローグ】「フェニックス号」と吉都線&肥薩線&日豊本線で鹿児島へ・・・
本来であれば、往復とも「桜島号」を利用・・・といいたいところですが、素直に往復したのではつまらないと考え、今回は福岡発の西鉄高速バス「フェニックス号」各停便でえびのインターまで移動後、タクシーとJRを乗り継いで鹿児島へと向かうことにしました。福岡から乗車した車両はこちら↓。
西鉄高速バス9912号車(日産PKG-RA274RBN 西工02MC C-Ⅰ)です。
元々は「桜島号」で活躍していましたが、今は無き福岡~三重線「お伊勢さんエクスプレス福岡号」の予備車両として三重交通へレンタルされ、西鉄に返却後はセレクトシート化改造を経て、現在は「フェニックス号」の専用車として活躍しています。
福岡から約3時間50分程でえびのインターに到着。
タクシーにてえびの市中心部に近いJR吉都線京町温泉駅へ移動し、京町温泉駅からはJR吉都線~肥薩線~日豊本線を乗り継いで鹿児島中央駅へと移動します。
暗闇の中の寂しいローカル線の旅は、何処となく情緒を感じる一方で寂しさも募ります。
今度訪問する時は、もう少し明るい時間帯に訪問したいですね。
平日にもかかわらず20人近くの乗客が・・・
JRを乗り継いで鹿児島へやって来た私は、「桜島号」が発車する鹿児島中央駅前の南国交通バスターミナルへ移動します。 正式名称は「鹿児島中央ターミナルビル」。1階にバスターミナルが入居し、2階から低層階は各会社オフィスが、高層階は「ソラリア西鉄ホテル鹿児島」が入居しています。
「桜島号」夜行便の発車時刻は23時40分。
バスは発車時刻ギリギリに入線して来ます。
乗車した車両はこちらでした↓。(写真はイメージです。)
西鉄高速バスの4012号車(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-Ⅰ)です。
このブログではもうお馴染みの車両ですね。
車内はこの様になっておりまして、
3列独立シート28人乗りの夜行高速仕様になっています。
西鉄夜行高速バスの特長の一つでもある「プライベートカーテン」は残念ながら撤去されていますが、代わりの座席コンセントが後付けされ、携帯電話やスマートフォンの充電が出来るようになりました。
利用者からも好評を得ているようです。
鹿児島中央で20人程の乗客を乗せたバスは、定刻よりも若干遅れて鹿児島中央駅を発車します。
自動音声による各種案内が行われた後、乗務員による自己紹介と運行経路、車内設備の補足説明が行われます。
過不足無い丁寧な案内は、毎度のことながら感心するばかりです。
それにしても平日にも関わらず、20人ほどの方が乗車しているとは、少し驚きました。
いつもですともう少し空いている記憶があるのですが、福岡でイベントでもあるのでしょうか・・・。
バスは鹿児島バイパスを経由し鹿児島インターへ。
鹿児島インターからは、九州自動車道を福岡へ向けてひた走ります。
高速伊敷、高速帖佐、鹿児島空港南で乗車扱いを行ったバスは、0時28分に溝辺パーキングエリアへ。
消灯準備を行うためのパーキングエリア入りだそうです。
前方のカーテンが閉められ、室内灯が消されると、翌朝福岡到着まで寝るしかありません。
途中、乗務員の休憩を挟みながら九州道をひた走りますが、シートの心地よさと疲れからか、いつしか夢の中へと吸い込まれていきます。
翌朝、目を覚ますと、バスは広川パーキングエリアに停車していました。
エンジンのアイドリングの時間が長ったことから、もしかするとこちらで仮眠休憩をとっていたのかもしれません。
5時前にバスは広川パーキングエリアを発車。
久留米インター、高速基山、筑紫野での降車客がいないために、太宰府インターへ直行します。
5時17分、太宰府インターを通過。
同時に室内灯が点灯され起床となります。
国道3号バイパスを経由し、20分程走行した5時38分にバスは博多バスターミナル2階降車場に到着。
こちらでほぼ大半の乗客が下車し、終点の西鉄天神高速バスターミナルまで乗車したのは、私を含めて僅か3人でした。
到着も定刻より若干早い5時52分。
「桜島号」夜行便に限った話ではありませんが、どうも早朝の福岡着の夜行バスは、博多バスターミナルで降車する乗客の割合が多い気がします。
すっきりした気分でバスを降りた私は、次なる場所へと向かうのでありました。
使い勝手の良い夜行バス「桜島号」夜行便
以上、西鉄高速バス「桜島号」夜行便の乗車記をお届けしました。毎度書いていることなのですが、この路線の運行時間帯、車内設備、更には「SUNQパス全九州版」(3日間用、4日間用)が使用可能な点を含め、使い勝手が良い「宿代わり」になる夜行高速バスであることには間違いありません。
実は私、熊本地震発生後、「桜島号」には何度か乗車していますが、こと夜行便に関していうと、徐々にではありますが乗客が戻ってきているのかなぁという印象を持っています。
今回は偶然乗客が多かった便に当たったということもあるのかもしれませんが、平日で20人以上の乗客が乗車しているのであれば、数字としてはそれなりに優秀なのかもしれません。
福岡~鹿児島間唯一の夜行交通機関であるというのが最大の理由なのでしょうが、低廉な運賃で眠りながら移動出来るというメリットが評価されているということもあるのでないでしょうか。
九州新幹線という強力なライバルがあるにせよ、この路線(特に夜行便)に関しては、暫くは堅調に推移していくことでしょう。
あとは如何に利用客の期待を裏切らないサービスを今後も提供し続けることが出来るかにかかっていると思います。
またそう遠くない時期にまたこの路線を利用することになるでしょう。
果たして次回はいつ乗車することになるのか・・・そんなことを考えた今回の乗車でありました。
【乗車データ】
- 乗車日:2016/11/01
- 乗車区間:
西鉄天神高速バスターミナル→えびのインター - 運行会社:西鉄高速バス
- 車両:日産/PKG-RA274RBN(西工02MC C-Ⅰ)
- 年式:2008年式
- 所属:福岡支社
- 社番:9912
- 乗車日:2016/11/01
- 乗車区間:
鹿児島中央駅前(南国交通BT)→西鉄天神高速バスターミナル - 運行会社:西鉄高速バス
- 車両:三菱/KL-MS86MP(西工02MC SD-Ⅰ)
- 年式:2005年式
- 所属:福岡支社
- 社番:4012
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