夜行仕様車で運行される防長交通「福岡・防府・周南ライナー」(日野セレガR-GD)
(写真はイメージです。)
写真は、防長交通に在籍する日野セレガR-GDインターシティ(KL-RU1FSEA)です。
近鉄バスから移籍してきた夜行高速仕様車で、福岡~防府~徳山~下松間高速バス「福岡・防府・周南ライナー」で稼働する他、繁忙期には同社の夜行高速路線(萩・山口・徳山~東京「萩エクスプレス」、萩・山口・徳山~京阪神「カルスト号」)の続行用車両として活躍することもあります。
「福岡・防府・周南ライナー」で稼動する日野セレガR-GDに乗ってみる
で、実は先日、福岡からの帰路の足として「福岡・防府・周南ライナー」に乗車する機会があり、その時に運良くも(?)日野セレガR-GDインターシティが充てられていましたので、今回はその時の模様を簡単に紹介します。「福岡・防府・周南ライナー」は、防長交通が単独で運行するる路線で、現在は平日3往復、土休日4往復運行されています。
かつてはJR九州バスも運行に参入していましたが、2019(平成31)年1月1日のダイヤ改正で運行から撤退、現在に至ります。
このダイヤ改正で、福岡からの日帰り往復利用が出来なくなりました。
「福岡・防府・周南ライナー」の始発地は、博多バスターミナルの3階35番のりば。
発車の5分前までにはバスが入線し、乗車改札が行われます。
(博多バスターミナル)
乗車改札を受け、車内に入ります。
車内は、3列独立シート28人乗りの夜行高速仕様(トイレ付)となっており、シートは一時期近鉄バスが導入を進めていた「中折れシート」を搭載しています。
また、シートモケットは貼り変えを実施しておらず、近鉄バス時代の面影を色濃く残しています。
見るからには、近鉄バスの夜行高速バスそのものといっても良いでしょう。
16時15分、博多バスターミナルを発車したバスは、呉服町で乗車扱いのために停車し、呉服町ランプから福岡都市高速道路へ。
福岡インターまで走行した後は、九州自動車道~関門橋~中国自動車道~山陽自動車道を経由し、防府・徳山・下松へ向けてひた走ります。
途中の開放休憩は2箇所にて実施されます。
1箇所目は、九州自動車道吉志パーキングエリアにて15分間停車。
大半の乗客がバスを降りて、トイレや買い物などを済ませていました。
17時30分過ぎ、バスは関門橋に差し掛かります。
夕暮れの関門海峡を眺めながら、バスは九州から本州へ。
ここから先は、山口県内の停留所に細かく停車していきます。
美祢インターで降車扱いのために一旦高速道路を降り、再びバスは山陽自動車道を東へ。
防府西インターで山陽自動車道を降り、ここからは終点の下松まで一般道を走破します。
2回目の休憩場所は、防府駅前から東へ25分程走行した道の駅ソレーネ周南。
こちらでは10分程度の開放休憩となりました。
周辺は日が暮れて真っ暗ですが、敷地内にはトイレや自動販売機、産直市場、レストラン、コンビニが併設。
道の駅としてはかなり施設が充実している方の部類に入るのではないでしょうか。
道の駅ソレーネ周南を発車したバスは、更に一般道を東へ。
私が下車する徳山駅前には、定刻よりも10分近く早い19時30分に到着しました。
「福岡・防府・周南ライナー」で日野セレガR-GDに乗れるのもあと僅か!?
福岡~徳山間の所要時間は約3時間。経年車の運用とはいえ、3時間程の高速バスで3列独立シートの身を委ねて移動出来るという点では、「乗り得の便」そのものであるといえましょう。
日によっては3往復のうち2往復が3列シート車で運用されるとのことですので、機会があれば乗車されてみてはいかかでしょうか。
・・・といいたいところですが、実は2019(平成31)年4月1日に再度のダイヤ改正が予定されており、このダイヤ改正で全便が4列シート車(一部の便はトイレ付き)に変更される予定です。
⇒ 4月1日より、広島線(山口・防府・徳山)の時刻と運賃を変更いたします(防長交通公式サイト)
ですので、3列シート車で運行される「福岡・防府・周南ライナー」は、2019(平成31)年3月一杯で見納めとなります。
「福岡・防府・周南ライナー」3列シート便に乗るのであればお早めに!
【乗車データ】
- 乗車日:2019/02/25
- 乗車区間:
博多バスターミナル→徳山駅前 - 運行会社:防長交通
- 車両:日野/セレガR-GD(KL-RU1FSEA)
- 年式:2001年式
- 所属:周南営業所
- 社番:1031
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