伊予鉄南予バス「道後エクスプレスふくおか号」日野セレガHD

夜行バス

伊予鉄南予バス「道後エクスプレスふくおか号」 5388

伊予鉄南予バス「道後エクスプレスふくおか号」 5388 リア

写真のバスは、伊予鉄道(本社:松山市)の子会社である伊予鉄南予バス(本社:八幡浜市)の夜行高速バス「道後エクスプレスふくおか号」(松山~北九州・福岡線)で活躍する日野セレガHD(QPG-RU1ESBA)5388号車です。
親会社の伊予鉄道と共同で運行しています。

「道後エクスプレスふくおか号」とは?

夜行高速バス「道後エクスプレスふくおか号」は、福岡と高知を結ぶ「はりまや号」・福岡と高松を結ぶ「さぬきエクスプレス福岡」に続く福岡と四国を結ぶ3路線目の夜行高速バス路線として、西鉄高速バス(本社:福岡市)と伊予鉄道の共同運行で2008年6月6日から運行を開始しました。
運行開始当初は、2009年1月31日までの試験運行という形をとっていましたが、運行期間満了後の2009年2月1日以降も運行が継続されました。
伊予鉄道は九州方面へは初めての路線開設、また、しまなみ海道を通る初めての定期夜行路線となります。
尚、この路線はしまなみ海道を通過しますが、今治市をはじめとする愛媛県の東予地方には停車しないのも特徴の一つであります。

運行を開始して暫くは、思うように利用が延びず、更に当時の民主党政権時の「高速道路上限1,000円施策」の影響を受けて採算が悪化します。
結果、2010年3月31日をもって西鉄高速バスは運行から撤退し、翌4月1日からは伊予鉄道と伊予鉄南予バスとの共同運行となりました。

伊予鉄南予バス参入以降、伊予鉄道と伊予鉄南予バスは、利用客獲得のための様々な施策を打ちます。
その中でもヒットしたのが、学割運賃の導入です。
松山~北九州・福岡間の片道運賃が5,700円と格安で、時期によっては並行するフェリー(松山・小倉フェリー)よりも安く移動することが出来ます。
これが学生にうけ、現在では繁忙期及び福岡でのイベント開催時を中心に満席になることも少なくないようです。
並行するフェリーと比較しますと、「横になって移動出来る」「安い」という点でバスは劣りますが、一方で「福岡へ乗り換え無しで移動出来る」「学割を利用することでフェリーよりも安く移動出来る」といったバスならではのメリットもあり、この点が学生を中心に評価されているのでないでしょうか。

この路線の特長は、松山地区及び北九州・福岡地区を幅広くカバーしていることでしょうか。
松山地区の一大ターミナルである伊予鉄松山市駅はもとより、繁華街の大街道、日本有数の温泉「道後温泉」にも停車しますし、松山室町営業所や松山インター口、川内インターでは、パーク&ライド専用駐車場も完備しています。
また、北九州・福岡地区においても、一大ターミナルである小倉駅、博多駅(博多バスターミナル)、天神(西鉄天神高速バスターミナル)はもとより、砂津、黒崎地区も停留所が設置されており、西鉄バスなどで主要停留所へ行けば、とりあえずは乗車出来るようになっています。

使用される車両は、両社とも3列独立シート29人乗りの日野セレガHD夜行高速仕様車を投入しています。
車内は足置き台・レッグレスト・毛布・トイレ・飲み物サービス(ジュース・お茶・冷水)、座席コンセント、通路カーテンが完備されており、夜行バスとしてはハイレベルなサービスを提供しています。
また、途中休憩も2箇所設定されていることから、道中無理なく快適に移動することが出来ます。

私自身、この路線には過去に3度乗車しており、2014年6月に乗車した時の模様は、『伊予鉄南予バス「道後エクスプレスふくおか号」乗車記』という形でブログにも掲載しています。
興味がある方は是非お読み頂けると幸いです。
「道後エクスプレスふくおか号」には2014年6月以降乗車していませんが、今度乗車するのは何時になるのでしょうか・・・。
また是非乗車してみたいですね。


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