名鉄バス「名神ハイウェイバス 京都205便」乗車記
「名神ハイウェイバス」。
最近は、ウィラーエクスプレスの名古屋~大阪間参入による競争激化で増便そして利用者増に繋がっている同路線ですが、今回ご紹介するのは、名古屋と世界的観光地「京都」を結ぶ「名神ハイウェイバス京都線」であります。
詳しい歴史については、ネットなどでお調べ頂くとして、先程「1964年(昭和39年)の運行開始以来」と書きましたが、「名神ハイウェイバス京都線」が運行を開始したのは、名古屋~大阪・神戸線が運行を開始した1964年10月よりも半年後の1965年3月になります。
運行開始当初の「名神ハイウェイバス」(名古屋~大阪・神戸線)は、日本国有鉄道(国鉄、現:JR東海バス・西日本JRバス)と日本急行バス(現:名鉄バス)が運行していましたが、京都線新設にあたり日本高速自動車(現:名阪近鉄バス)が参入しています。
「名神ハイウェイバス京都線」の特徴の一つとして、便数の多さが挙げられます。
現在は、名鉄バス・JR東海バス・西日本JRバス・名阪近鉄バスの4社が、「特急便」「超特急便」の2系統を、7時から19時までの間ほぼ1時間ヘッドのダイヤにて運行しています。
以前は、「特急便」「超特急便」共に名神高速道路経由で運行していましたが、2008年4月のダイヤ改正で「超特急便」がを新名神高速道路経由となり、所要時間が短縮されています。
今般、約9年ぶりに「名神ハイウェイバス」に乗車する機会があり、名古屋から京都まで「特急便」乗車しました。
今回はその時の模様を簡単にご紹介します。
東京・大阪・北陸方面への高速バスが頻繁に発着する場所としても有名です。
「名神ハイウェイバス京都線」の始発地は名鉄バスセンターですが、今回は諸事情によりこちらから乗車します。
発車20分程前にバスターミナルに到着すると、8時00分発の東京行き「新東名スーパーライナー6号」が乗車改札を行っていたのですが、車両を見てビックリ!!
JRバス関東の旧国鉄ハイウェイバス復刻カラーを纏った三菱エアロエース(BKG-MS96JP)ではありませんか!
旧国鉄ハイウェイバス復刻カラーのバスは今回初めて見たのですが、青の部分が若干明るい様な気がしますね。
今回乗車したのは、名古屋駅8時10分発の「名神ハイウェイバス京都205便」。
名鉄バスが担当する便になります。
出発時間に差し掛かり、ようやくバスが入線。
こちら↓の車両に乗車しました。 2011年式の2115号車(三菱エアロエース LKG-MS96VP)です。
名神ハイウェイバスも、名古屋観光日急から名鉄観光バス、そして名鉄バスへの運行移管が実施されてから、車両の世代交代が進んでおり、特に名鉄バスの車両は車両自体のグレードが高いことから、同社担当便を選んで乗車する方も中にはいる様です。
乗務員の改札を受け、早速バスに乗車です。
車内はこの様になっておりまして、 4列シート42名乗りのトイレ付き昼行高速仕様になっています。
定員が多い関係上、シートピッチは若干狭くなっていますが、各座席にコンセントを装備している他、側窓が完全固定のブロンズ仕様になっているなど、所要3時間弱の路線にしては悪くないサービス内容となっています。
運行会社4社の中では、JR東海バスの車両と並んでお勧め出来る車両です。
8時15分、老若男女約6割の乗客を乗せたバスは、定刻5分遅れで名古屋駅を発車。
自動音声による案内放送が流れた後、乗務員から自己紹介と運行経路、車内設備の補足説明がマイクを通して行われます。
その間、バスは国道22号線を一宮インターまで走行し、一宮インターからはいよいよ名神高速道路へ入ります。
8時53分、名神大垣バス停に到着。
ここで業務連絡を兼ねて数分停車した後、バスは本線に戻り京都へ向けてひた走ります。
関が原インター、米原ジャンクション、彦根インターを通過し、9時25分、バスは乗降停留所を兼ねた名神多賀バス停(多賀サービスエリア)に到着。
ここでは10分間の開放休憩が設定されています。
殆どの乗客がバスを降り、トイレや買い物などを済ませていきます。 この名神多賀バス停(多賀サービスエリア)ですが、バス停からサービスエリアの建物まで少々歩くことになりますので、休憩でバスを降りる場合は、休憩時間を間違えないのと、バス停とサービスエリアの位置関係を予め確認しておきましょう。
9時35分、乗客が全員揃ったところでバスは発車。
その後、名神百済寺、名神八日市、名神菩提寺の各バス停に停車。
名神八日市で1名が下車した以外は全て通過扱いとなりました。
10時17分、大津サービスエリアが併設されている大津インターを通過。
京都まであともう少しです。
10時26分、京都深草バス停に到着。
ここでは1名が下車しましたが、このバス停は近鉄竹田駅もしくは京阪藤森駅へ徒歩で移動することが出来、高速道路や一般道路が渋滞している場合の代替経路としても活用することが出来ます。
駅までの距離が長いですが、近鉄電車や京阪電車の乗換えに便利な停留所ではあります。
10時29分、京都南インターを流出。
ここで名神高速道路とはお別れです。
ここから京都駅までの道は渋滞することが多いのですが、この日は目立った渋滞も無く、スムーズに流れて行きます。
そして10時44分、定刻ピッタリにバスは終点京都駅中央口に到着しました。
乗務員に乗車券を渡してバスを降りると、やけに眩しい快晴の京都の空が私を出迎えてくれました。
さて、引き続き西へと向かいますかぁ・・・。
というわけで、名鉄バス「名神ハイウェイバス京都205便」の乗車記をお届けしました。
2006年秋に乗車して以来の約9年ぶりの乗車でしたが、取り巻く環境も、運行経路・停留所も、そして運行される車両全てがすっかり変わったなぁ・・・というのが正直な感想でした。
一方で、平日にもかかわらず、幅広い層に利用されている姿を見る限りでは、まだまだこの路線も暫くは大丈夫なのかなぁとも思いました。
会社・路線は違いますが、ウィラーエクスプレスが名古屋~大阪間に参入して以降、これまでバスを使わなかった客層への需要喚起、取り込みに成功し、結果として「名神ハイウェイバス」を含む名古屋~関西間の高速バス利用者が全体的に増えたとも言われています。
もしかすると、今回乗車した「名神ハイウェイバス京都線」も、少なからずこの影響を受けているかもしれませんね。
新規事業者の参入は、時としては過当競争を生んで共倒れというケースになりますが、少なくてもウィラーや「名神ハイウェイバス」をはじめとする名古屋~関西間の高速バスにおいては、全体的な需要喚起に成功した例として今後評価されるかもしれません。
ともあれ、約9年ぶりの「名神ハイウェイバス」、『時の流れ』を強く感じた今回のバス旅でございました。
【乗車データ】
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1964年(昭和39年)の運行開始以来、約50年の長きに渡り名古屋と京都・大阪・神戸間を結んでいる高速バス
最近は、ウィラーエクスプレスの名古屋~大阪間参入による競争激化で増便そして利用者増に繋がっている同路線ですが、今回ご紹介するのは、名古屋と世界的観光地「京都」を結ぶ「名神ハイウェイバス京都線」であります。
詳しい歴史については、ネットなどでお調べ頂くとして、先程「1964年(昭和39年)の運行開始以来」と書きましたが、「名神ハイウェイバス京都線」が運行を開始したのは、名古屋~大阪・神戸線が運行を開始した1964年10月よりも半年後の1965年3月になります。
運行開始当初の「名神ハイウェイバス」(名古屋~大阪・神戸線)は、日本国有鉄道(国鉄、現:JR東海バス・西日本JRバス)と日本急行バス(現:名鉄バス)が運行していましたが、京都線新設にあたり日本高速自動車(現:名阪近鉄バス)が参入しています。
「名神ハイウェイバス京都線」の特徴の一つとして、便数の多さが挙げられます。
現在は、名鉄バス・JR東海バス・西日本JRバス・名阪近鉄バスの4社が、「特急便」「超特急便」の2系統を、7時から19時までの間ほぼ1時間ヘッドのダイヤにて運行しています。
以前は、「特急便」「超特急便」共に名神高速道路経由で運行していましたが、2008年4月のダイヤ改正で「超特急便」がを新名神高速道路経由となり、所要時間が短縮されています。
今般、約9年ぶりに「名神ハイウェイバス」に乗車する機会があり、名古屋から京都まで「特急便」乗車しました。
今回はその時の模様を簡単にご紹介します。
9年の歳月があらゆるものを変える!?
やって来たのは、名古屋駅新幹線口にあるJRハイウェイバスのりば。東京・大阪・北陸方面への高速バスが頻繁に発着する場所としても有名です。
「名神ハイウェイバス京都線」の始発地は名鉄バスセンターですが、今回は諸事情によりこちらから乗車します。
発車20分程前にバスターミナルに到着すると、8時00分発の東京行き「新東名スーパーライナー6号」が乗車改札を行っていたのですが、車両を見てビックリ!!
JRバス関東の旧国鉄ハイウェイバス復刻カラーを纏った三菱エアロエース(BKG-MS96JP)ではありませんか!
旧国鉄ハイウェイバス復刻カラーのバスは今回初めて見たのですが、青の部分が若干明るい様な気がしますね。
今回乗車したのは、名古屋駅8時10分発の「名神ハイウェイバス京都205便」。
名鉄バスが担当する便になります。
出発時間に差し掛かり、ようやくバスが入線。
こちら↓の車両に乗車しました。 2011年式の2115号車(三菱エアロエース LKG-MS96VP)です。
名神ハイウェイバスも、名古屋観光日急から名鉄観光バス、そして名鉄バスへの運行移管が実施されてから、車両の世代交代が進んでおり、特に名鉄バスの車両は車両自体のグレードが高いことから、同社担当便を選んで乗車する方も中にはいる様です。
乗務員の改札を受け、早速バスに乗車です。
車内はこの様になっておりまして、 4列シート42名乗りのトイレ付き昼行高速仕様になっています。
定員が多い関係上、シートピッチは若干狭くなっていますが、各座席にコンセントを装備している他、側窓が完全固定のブロンズ仕様になっているなど、所要3時間弱の路線にしては悪くないサービス内容となっています。
運行会社4社の中では、JR東海バスの車両と並んでお勧め出来る車両です。
8時15分、老若男女約6割の乗客を乗せたバスは、定刻5分遅れで名古屋駅を発車。
自動音声による案内放送が流れた後、乗務員から自己紹介と運行経路、車内設備の補足説明がマイクを通して行われます。
その間、バスは国道22号線を一宮インターまで走行し、一宮インターからはいよいよ名神高速道路へ入ります。
8時53分、名神大垣バス停に到着。
ここで業務連絡を兼ねて数分停車した後、バスは本線に戻り京都へ向けてひた走ります。
関が原インター、米原ジャンクション、彦根インターを通過し、9時25分、バスは乗降停留所を兼ねた名神多賀バス停(多賀サービスエリア)に到着。
ここでは10分間の開放休憩が設定されています。
殆どの乗客がバスを降り、トイレや買い物などを済ませていきます。 この名神多賀バス停(多賀サービスエリア)ですが、バス停からサービスエリアの建物まで少々歩くことになりますので、休憩でバスを降りる場合は、休憩時間を間違えないのと、バス停とサービスエリアの位置関係を予め確認しておきましょう。
9時35分、乗客が全員揃ったところでバスは発車。
その後、名神百済寺、名神八日市、名神菩提寺の各バス停に停車。
名神八日市で1名が下車した以外は全て通過扱いとなりました。
10時17分、大津サービスエリアが併設されている大津インターを通過。
京都まであともう少しです。
10時26分、京都深草バス停に到着。
ここでは1名が下車しましたが、このバス停は近鉄竹田駅もしくは京阪藤森駅へ徒歩で移動することが出来、高速道路や一般道路が渋滞している場合の代替経路としても活用することが出来ます。
駅までの距離が長いですが、近鉄電車や京阪電車の乗換えに便利な停留所ではあります。
10時29分、京都南インターを流出。
ここで名神高速道路とはお別れです。
ここから京都駅までの道は渋滞することが多いのですが、この日は目立った渋滞も無く、スムーズに流れて行きます。
そして10時44分、定刻ピッタリにバスは終点京都駅中央口に到着しました。
乗務員に乗車券を渡してバスを降りると、やけに眩しい快晴の京都の空が私を出迎えてくれました。
さて、引き続き西へと向かいますかぁ・・・。
というわけで、名鉄バス「名神ハイウェイバス京都205便」の乗車記をお届けしました。
2006年秋に乗車して以来の約9年ぶりの乗車でしたが、取り巻く環境も、運行経路・停留所も、そして運行される車両全てがすっかり変わったなぁ・・・というのが正直な感想でした。
一方で、平日にもかかわらず、幅広い層に利用されている姿を見る限りでは、まだまだこの路線も暫くは大丈夫なのかなぁとも思いました。
会社・路線は違いますが、ウィラーエクスプレスが名古屋~大阪間に参入して以降、これまでバスを使わなかった客層への需要喚起、取り込みに成功し、結果として「名神ハイウェイバス」を含む名古屋~関西間の高速バス利用者が全体的に増えたとも言われています。
もしかすると、今回乗車した「名神ハイウェイバス京都線」も、少なからずこの影響を受けているかもしれませんね。
新規事業者の参入は、時としては過当競争を生んで共倒れというケースになりますが、少なくてもウィラーや「名神ハイウェイバス」をはじめとする名古屋~関西間の高速バスにおいては、全体的な需要喚起に成功した例として今後評価されるかもしれません。
ともあれ、約9年ぶりの「名神ハイウェイバス」、『時の流れ』を強く感じた今回のバス旅でございました。
【乗車データ】
- 乗車日:2015/04/17
- 乗車区間:
名古屋駅新幹線口→京都駅中央口 - 運行会社:名鉄バス
- 車両:三菱/エアロエース(LKG-MS96VP)
- 年式:2011年式
- 所属:名古屋中央営業所
- 社番:2115
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