JR西日本500系新幹線V編成「こだま741号」(新大阪→博多)乗車記

鉄道

1997年3月に本格運用を開始し、清廉なフォルムで観光客や鉄道ファンを中心に人気が高い、JR西日本の500系新幹線電車

JR西日本 500系「こだま」 岡山駅にて

新大阪~博多間の「のぞみ」で運用を開始後、東京~博多間の「のぞみ」にも投入され、最盛期には東京~博多間の「のぞみ」に7往復、新大阪~博多間の「のぞみ」に1往復の合計8往復に投入されていましたが、N700系新幹線の運用開始に伴い、500系「のぞみ」は次第に本数が削減されていきます。
そして、2008年に16編成から8両編成に改造された短編成ヴァージョン「V編成」が登場。
山陽新幹線の「こだま」に投入されるようになります。
2010年3月のダイヤ改正で、500系「のぞみ」の定期運行は終了。
現在、500系新幹線電車は、一部の車両が廃車及び生態保存の道を歩んだ以外は、短編成化工事が施工された「V編成」として新大阪・岡山~博多間の「こだま」に投入されています。

以前このブログで、博多から新山口まで乗車した時の模様をご紹介しました。


今般、京都から博多まで新幹線で移動することになり、しかも夕方まで時間が空いていたことから、「それならば「こだま」でゆっくり移動するかぁ・・・」ということで、今回久しぶりに新大阪~博多間500系新幹線で博多まで移動することになりました。
普通であれば「のぞみ」で一気に移動するのでしょうが、どこまで物好きなのか・・・。(笑)

人気の500系新幹線とプラレールカー

今回やって来たのはJR京都駅。
名鉄バス「名神ハイウェイバス京都205便」で到着後、すぐさま京都駅新幹線改札口へ直行です。


京都からは新大阪までこちらの「のぞみ」↓で移動。(写真はイメージです。)
JR西日本所有の700系新幹線に乗車すること自体、これまた久しぶりだったのですが、週末ということもあってか、車内はかなり混んでおりました。

15分弱で新大阪に到着。
新大阪駅で昼食用のお弁当や飲み物類を購入し、20番ホームへと向かいます。
今回乗車したのは、新大阪11時32分発の「こだま741号」。
新大阪駅20番線 発車時刻案内

今回はこちらの500系新幹線↓に乗車します。
JR西日本 500系新幹線電車 V2編成 新大阪にて
なんと、500系7000番台V2編成!!
V2編成といえば・・・そう、あの「プラレールカー」です。
2014年7月19日より運転を開始し、新大阪~博多間を通して運転する「こだま730号「こだま741号」に限定運用されています。
当初は2015年3月までの運転を予定していましたが、好評のため一部リニューアルした上で同年8月まで延長されることが発表されています。

今回乗車したのは、5号車の指定席車両。
車内はこの様になっておりまして、
JR西日本 500系新幹線電車 V2編成 5号車車内 その1

JR西日本 500系新幹線電車 V2編成 5号車車内 その2

JR西日本 500系新幹線電車 V2編成 5号車車内 その3
700系7000番台「レールスター」の指定席車両「サルーンシート」と同型のシートを搭載しています。
元々は3+2列のシートを搭載していましたが、2013年10月から12月に改造工事が実施され、4・5号車を1列4席の「サルーンシート」と同型のシートに交換されました。
現在、500系「こだま」は4号車~6号車が指定席扱いになっています。

500系「こだま」の指定席といえば、6号車の元グリーン車の座席を思い浮かべる方も多いかと思いますが、何故に今回5号車がアサインされたのか・・・
実はこちらの企画きっぷを利用したからであります。
⇒ 新幹線「こだま」で行くお得な旅「バリ得こだま」
この商品、日本旅行の関西エリア限定で販売している企画きっぷなのですが、なんと新大阪~博多間片道7,700円とLCC並みの金額で移動することが出来るお得なきっぷとなっております。
関西エリア限定となっておりますが、クレジット決済のみとはなりますがインターネットで購入することも可能で、出発1週間位前までに申し込んでおけば全国対応も可能です。
私自身、このきっぷはインターネットで初めて知ったのですが、この様なお得なきっぷがあるとは正直知りませんでした。
但し、利用できる列車が限定されている、払い戻しに制限があるなど、申し込みに条件がありますので、詳しくはパンフレットや公式サイトなどでご確認下さい。

11時32分、「こだま741号」は定刻に新大阪を発車。
新神戸、西明石、姫路と終点博多まで各駅に停車します。

お弁当を食べながら・・・
東海道新幹線弁当 その1

東海道新幹線弁当 その2

車窓を楽しみ、
JR西日本 500系新幹線電車 V2編成 車窓<br />

眠たくなったら昼寝をする・・・この様なある意味贅沢な時間の使い方も悪くはありませんね。(笑)

「こだま」の場合、各駅での「のぞみ」「ひかり」の通過待ちのために長時間停車することもあるのですが、一方で写真撮影の時間も確保出来ることから、プラスに考えると観光列車的な楽しみ方も可能です。(写真は新岩国駅にて撮影したものです。)
JR西日本 500系新幹線電車 V2編成 新岩国にて その1

JR西日本 500系新幹線電車 V2編成 新岩国にて その2
残念ながら晴天で影が出来てしまいましたが、10分程の停車時間があれば、この程度の形式写真の撮影は十分に可能であります。
それにしても、現代でも十分に通用するフォルム・・・改めて見てみるとカッコ良いですね。

折角なので、1号車の「プラレールカー」を見てみます。
JR西日本 500系新幹線電車 V2編成 1号車プラレールカー その1

JR西日本 500系新幹線電車 V2編成 1号車プラレールカー その2

JR西日本 500系新幹線電車 V2編成1号車プラレールカー その3
タカラトミーの「プラレール」、パナソニックの「エボルタ」とのコラボレーションに登場したこの車両。
1号車の座席をすべて撤去し、プラレールの大型ジオラマ、子供向け運転台、遊び場を設置した、子供を遊ばせるにはうってつけの車両です。
同時に2号車も一部座席を撤去の上、多目的室と大型荷物置き場が設置されています。
多くの家族連れで賑わっており、他の車両とは違った微笑ましい光景が至るところで見受けられました。
尚、プラレールカーは自由席扱いとなっており、乗車券と自由席特急券で利用することが出来ますので、休みの日の思い出作りとして乗車してみてはいかがでしょうか。

「こだま741号」は、岡山から新倉敷・福山・新尾道・三原・東広島・広島・新岩国・徳山・新山口・厚狭・新下関と通過列車待ちを繰り返しながら各駅に停車し、15時42分頃、新関門トンネルを抜け九州へ。
最後の停車駅「小倉」に停車すると、新大阪から時間かけて九州入りしたからか、「のぞみ」では味わえない「九州へやって来た感」がこみ上げます。
そして16時07分、定刻に「こだま741号」は終点博多に到着しました。
新大阪を出発して4時間35分。
「のぞみ」の倍以上の所要時間ではありますが、車窓を見ながらのんびりと出来る「こだま」各駅停車の旅・・・思っていたよりも短く、そして思っていたよりも十分に楽しめた時間でありました。

というわけで、JR西日本500系新幹線V編成「こだま741号」の乗車記をお届けしました。
今回、久しぶりに500系新幹線車両に乗車しましたが、最新型N700系と並んでも遜色ない清廉されたフォルムは、流石500系だなぁと思いました。
鉄道ファン以上に、多くの観光客(特に海外からの観光客)が500系の写真を撮影していたのには正直驚きましたが・・・。
(もしかすると、500系の海外での知名度が意外にも高いのかもしれませんね。)
と同時に、「カンセンジャー」「カンセンジャーJr」、そして今回の「プラレールカー」と、家族連れをメインターゲットに「500系を楽しんでもらおう」というJR西日本の姿勢が感じ取れる旅でもありました。
残念ながら、「のぞみ」では邪険にされた感もある500系新幹線車両ですが、今後より面白い企画で利用促進を行うことで、より親しんでもらえる様な車両になるのではと思います。
「500系新幹線V編成」、人気面でも車齢的にもまだまだ現役で活躍で来る車両だ!
そんなことを思った、今回の500系「こだま741号」の旅でございました。

JR西日本 500系新幹線電車 V2編成 LED行先表示


【乗車データ】 
  • 乗車日:2015/04/17
  • 乗車列車:こだま741号
  • 乗車区間:新大阪→博多
  • 運行会社:JR西日本(西日本旅客鉄道)
  • 車両:500系V2編成
  • 所属:JR西日本博多総合車両所

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今回の「こだま741号」の旅で使用したきっぷはこちら。


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