札幌~稚内線「はまなす号」「わっかない号」を見てみる
「はまなす号」「わっかない号」ですが、今日はこの路線について少し取り上げてみようかと思います。
別記事にてご紹介しました沿岸バスの札幌~羽幌・豊富線「特急はぼろ号」と同様、当時の道路運送法21条に基づく貸切バスによる乗合代替輸送として運行を開始しますが、北海道中央バスと銀嶺バスの「札幌~留萌間 都市間バス問題」勃発による運輸局からの指導に伴い、程なく乗合路線に切り替えられた経緯があります。
一方の宗谷バスの「わっかない号」も同様でして、道路運送法21条に基づく貸切バスによる乗合代替輸送として運行を始めましたが、後に乗合路線に切り替えられています。
「わっかない号」は一時期、旭川系統も運行されていましたが、利用客の減少に伴い、2010年3月31日をもって廃止されています。
両路線、暫くは競合関係にありましたが、バス路線新規参入自由化や、JRの「宗谷」などの特急化に対する競争力強化のため2001年(平成13年)7月20日より共同運行を開始。
この際、運賃値下げや回数乗車券設定を行っています。
その後、JRの夜行特急「利尻」廃止による夜行便の新設や、高速ツアーバス最大手「WILLER TRAVEL」(ウィラートラベル)との提携などを経て、現在に至っています。
並行する交通機関がさほど便利でないことから、週末や繁忙期を中心に利用客が多く、特に夜行便は夏季の旅行シーズンには続行便が出されることも珍しくありません。
この路線の特徴の一つとして挙げられるのが、「予約定員制」を採用していることでしょうか。
通常の長距離高速路線バスは「予約指定制」を採用していますが、こと夜行バスで「予約定員制」を採用している事例は殆ど無く、この「はまなす号」「わっかない号」が唯一のケースであるといえましょう。
なので、自分の好みの座席に座りたい場合は、乗車券購入後早めに乗り場で並ぶ必要があります。
(但し、夜行便は前3列9席が女性専用席になっていますので、予めご注意を。)
前置きが長くなってしまいましたが、先般の道北遠征の際に稚内市内にて「はまなす号」「わっかない号」の車両を見る機会がありましたので、ここでご紹介しましょう。
まずは銀嶺バスの車両から。 銀嶺バスは、写真のいすゞガーラSHD(PKG-RU1ESAJ)をメインに、ハイデッカーのいすゞガーラHD、三菱エアローエースなど、北都交通カラーを纏った比較的年式の新しい車両を投入しています。
一時期、年式の古い中古車両を投入していましたが、現社長の「都市間輸送をしっかり育てていく」という方針からでしょうか、ここ数年来の「はまなす号」の車両の力に入れ様には目を見張るものがあります。
続いて宗谷バス。 こちらは銀嶺バスとは対照的に、本州の大手事業者で活躍していた中古車両(三菱エアロクイーンⅠ)を積極的に(?)投入しています。
写真は、かつてのグループの親分である東急マーキュリーカラーを纏った車両を掲載していますが、最近はこの様な東急(マーキュリー)カラーの割合は以前程多くはなく、地元観光協会などとタイアップした「ラッピング車両」の台数が目立つようになってきました。
宗谷バスでこのカラーリングが見られるのも、この先そう長くはないのかもしれません。
因みに車内は両社とも3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様。
夜行便はともかく、昼行便は間違いなく「乗り得感が高い」車両ですね。
以上、札幌~稚内線「はまなす号」「わっかない号」について簡単にご紹介しました。
私自身、この路線には今から10年程前に利用しましたが、先述の通り並行する交通機関が決して便利で無いだけに、地元の方の重要な足として利用されている印象を持ちましたね。
ただ、この路線に関しては、札幌側の発着場所(大通市営バスセンター)までのアクセスが良くないのと、途中停留所の時刻が公式サイトにも配布時刻表にも一切掲載されていないんですよね。
この点を改善して頂けると、利用者としては有難かったりします。
特に札幌側の発着場所は、是非とも改善して頂きたい。
以前の「札幌駅前ターミナル」「センチュリーロイヤルホテル」の方が良かったんだけどなぁ~。
そんなことを稚内市内で「はまなす号」「わっかない号」を見ていて思ったのでありました。
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札幌と日本最北の地稚内とを結ぶ都市間バスといえば、銀嶺バス(現:北都交通 本社:札幌市)と宗谷バス(本社:稚内市)が共同運行する
元々は会員制貸切バスだった「はまなす号」と「わっかいない」
札幌~稚内線「はまなす号」「わっかいない」は、1981年に運行を開始しました。別記事にてご紹介しました沿岸バスの札幌~羽幌・豊富線「特急はぼろ号」と同様、当時の道路運送法21条に基づく貸切バスによる乗合代替輸送として運行を開始しますが、北海道中央バスと銀嶺バスの「札幌~留萌間 都市間バス問題」勃発による運輸局からの指導に伴い、程なく乗合路線に切り替えられた経緯があります。
一方の宗谷バスの「わっかない号」も同様でして、道路運送法21条に基づく貸切バスによる乗合代替輸送として運行を始めましたが、後に乗合路線に切り替えられています。
「わっかない号」は一時期、旭川系統も運行されていましたが、利用客の減少に伴い、2010年3月31日をもって廃止されています。
両路線、暫くは競合関係にありましたが、バス路線新規参入自由化や、JRの「宗谷」などの特急化に対する競争力強化のため2001年(平成13年)7月20日より共同運行を開始。
この際、運賃値下げや回数乗車券設定を行っています。
その後、JRの夜行特急「利尻」廃止による夜行便の新設や、高速ツアーバス最大手「WILLER TRAVEL」(ウィラートラベル)との提携などを経て、現在に至っています。
並行する交通機関がさほど便利でないことから、週末や繁忙期を中心に利用客が多く、特に夜行便は夏季の旅行シーズンには続行便が出されることも珍しくありません。
この路線の特徴の一つとして挙げられるのが、「予約定員制」を採用していることでしょうか。
通常の長距離高速路線バスは「予約指定制」を採用していますが、こと夜行バスで「予約定員制」を採用している事例は殆ど無く、この「はまなす号」「わっかない号」が唯一のケースであるといえましょう。
なので、自分の好みの座席に座りたい場合は、乗車券購入後早めに乗り場で並ぶ必要があります。
(但し、夜行便は前3列9席が女性専用席になっていますので、予めご注意を。)
前置きが長くなってしまいましたが、先般の道北遠征の際に稚内市内にて「はまなす号」「わっかない号」の車両を見る機会がありましたので、ここでご紹介しましょう。
まずは銀嶺バスの車両から。 銀嶺バスは、写真のいすゞガーラSHD(PKG-RU1ESAJ)をメインに、ハイデッカーのいすゞガーラHD、三菱エアローエースなど、北都交通カラーを纏った比較的年式の新しい車両を投入しています。
一時期、年式の古い中古車両を投入していましたが、現社長の「都市間輸送をしっかり育てていく」という方針からでしょうか、ここ数年来の「はまなす号」の車両の力に入れ様には目を見張るものがあります。
続いて宗谷バス。 こちらは銀嶺バスとは対照的に、本州の大手事業者で活躍していた中古車両(三菱エアロクイーンⅠ)を積極的に(?)投入しています。
写真は、かつてのグループの親分である東急マーキュリーカラーを纏った車両を掲載していますが、最近はこの様な東急(マーキュリー)カラーの割合は以前程多くはなく、地元観光協会などとタイアップした「ラッピング車両」の台数が目立つようになってきました。
宗谷バスでこのカラーリングが見られるのも、この先そう長くはないのかもしれません。
因みに車内は両社とも3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様。
夜行便はともかく、昼行便は間違いなく「乗り得感が高い」車両ですね。
以上、札幌~稚内線「はまなす号」「わっかない号」について簡単にご紹介しました。
私自身、この路線には今から10年程前に利用しましたが、先述の通り並行する交通機関が決して便利で無いだけに、地元の方の重要な足として利用されている印象を持ちましたね。
ただ、この路線に関しては、札幌側の発着場所(大通市営バスセンター)までのアクセスが良くないのと、途中停留所の時刻が公式サイトにも配布時刻表にも一切掲載されていないんですよね。
この点を改善して頂けると、利用者としては有難かったりします。
特に札幌側の発着場所は、是非とも改善して頂きたい。
以前の「札幌駅前ターミナル」「センチュリーロイヤルホテル」の方が良かったんだけどなぁ~。
そんなことを稚内市内で「はまなす号」「わっかない号」を見ていて思ったのでありました。
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