伊予鉄道「オレンジライナーえひめ号」夜行便乗車記

夜行バス,高速バス乗車記


大阪~愛媛間の高速バスといえば、JRバスが運行する「松山エクスプレス」や阪神バス・瀬戸内運輸が運行する「いしづちライナー」、阪神バス・宇和島自動車が運行する「サラダエクスプレス」「ウワジマエクスプレス」などがありますが、今回ご紹介するのは、大阪~愛媛間を結ぶ高速バスの中でも老舗中の老舗である大阪~松山・八幡浜間高速バス「オレンジライナーえひめ号」です。

「オレンジライナーえひめ号」夜行便に乗車 通路カーテンも後付けにて設置

「オレンジライナーえひめ号」は、阪急バスと伊予鉄道が共同運行する高速バス。
1990年4月27日に開業し、当初は夜行便のみの運行でしたが、2001年12月に昼行便が新設されて以降、増便に増便を重ね、現在は昼行便7往復と夜行便2往復の計9往復が運行されています。

今回乗車したのは、大阪梅田発の夜行便1便目。
大阪梅田を22時40分に出発する便で、松山を経由して伊予市・大洲・八幡浜へと向かいます。
この便は伊予鉄道が担当。
こちらの車両に乗車しました。
伊予鉄道「オレンジライナーえひめ号」 5253
同車の長距離高速路線バスの主力車両としてすっかりお馴染みの、日野セレガHD(PKG-RU1ESAA)です。

車内はこの様になっておりまして、
伊予鉄道「オレンジライナーえひめ号」 5253 車内

伊予鉄道「オレンジライナーえひめ号」 5253 シート
3列独立シート29人乗りの一般的な夜行高速仕様となっていますが、通路カーテンが後付けされており、プライバシー確保に一役買っています。
車内中央部にはセフルサービスによるコーヒー・お茶のサービスが、そして車内最前部のクーラーボックスには冷たいソフトドリンクのサービスがあるなど、古き良き時代の夜行バスのサービスも残されています。

では、乗車時の模様を簡単にご紹介。
始発地の大阪梅田(阪急三番街)では、私を含めて15名が乗車しました。
平日にもかかわらず結構な数の乗客にビックリ。
伊予鉄道「オレンジライナーえひめ号」 5253 大阪梅田(阪急三番街)改札中

その後の新しくなった新大阪(阪急バス新大阪ターミナル)では2名が乗車。
更に千里ニュータウン、千里中央駅、宝塚インターでは、乗車客が無く通過します。
そして、最後の乗車停留所である西宮北インターに停車したところで、乗務員が交代。
同じ伊予鉄の乗務員同士が交代をするわけなのですが、交代した乗務員は何処で休むのでしょうか・・・・・疑問ですね。

乗務員交代が終ったところで、バスは出発。
その後、乗務員から自己紹介と車内設備、休憩場所についての案内がマイクを通して行われます。
過不足ない案内はさすがといったところ。
長年の運行ノウハウがここにも生かされているようですね。

途中休憩は2回 夜明け前の松山には定刻10分遅れで到着

この便に関しては、途中2箇所の下車休憩が設定されています。
1箇所目の休憩は、山陽自動車道の淡河サービスエリア
定刻ですと0時20分頃に到着します。
15分間の休憩が終わり、人数確認で問題が無ければ、バスは出発。
ここで車内は消灯されます。
翌朝まで途中下車することは出来ません。
シートを倒して目を瞑ると、そこはもう夢の中です。
そして2箇所目の休憩は、松山自動車道の桜三里パーキングエリア。
定刻ですと、4時20分頃に到着します。
こちらでも15分間の休憩が設定されていて、トイレや洗顔、はたまた一服を済ませに多くの方がバスを降りていました。
休憩時間が終わると、バスはいよいよ松山市内へと入っていきます。
この日は川内インターと道後温泉、大街道が降車客ゼロということで通過扱いとなり、松山インターで数名の乗客を降ろした後、伊予鉄松山市駅へと直行します。
ですが、乗務員が気を利かせてくれたからなのか、時間調整を行った様で、結局伊予鉄松山市駅には定刻10分遅れの5時45分に到着しました。
伊予鉄道「オレンジライナーえひめ号」 5253 松山市駅到着
ここで大量の下車客があるかと思いきや、この日は私を含めて僅か2名。
多くの乗客はこの先の伊予市や大洲、八幡浜までの乗客だったようです・・・・・。
夜行便が2便体制になってから、行先によっての棲み分けが上手く出来ているようで、乗務員の話では、松山までの乗客の多くは、この後に到着する夜行便2便目に乗車するとか。
なるほど・・・・・納得です。

老舗路線はやはり強い!!

というわけで、伊予鉄道の「オレンジライナーえひめ号」夜行便乗車記をご紹介しました。
今回、約20年ぶりにこの路線に乗車しましたが、「老舗路線はやはり強い!!」これが私の第一印象でした。
かつて夜行便がメインだったこの路線も、現在は昼行便がメインになっていますが、それでも夜行便も長く親しまれているなぁということを、今回の乗車で改めて痛感しました。
かといって現状に甘えているわけでもなく、パークアンドライド駐車場を完備した停留所の整備や、車両サービスの改善(フェイスカーテンの設置)など、伊予鉄道側の顧客目線に立ったサービス改善事例というのも、僅かながらではありますが感じ取ることが出来ました。
今後も京阪神~愛媛間の主要路線して、末永く運行を続けて頂くことを切に望みたいものです。
私も機会があればまた利用したいと思います。
今度は昼便でゆったりと景色を眺めながら移動したいですね~。


【お知らせ】
「オレンジライナーえひめ号」のご予約は、日本旅行「バスぷらざ」で。



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