九州産交バスの京阪神方面夜行高速バス「サンライズ号」「あそ☆くま号」

夜行バス

熊本県熊本市に本社を置き、熊本県内を幅広くカバーする九州産交バスグループ
こと高速バスに関しては、熊本交通センターを拠点に、九州島内はもとより京阪神方面及び名古屋方面へ夜行高速バスを運行しています。

九州産交バス「サンライズ号」 ・467

以前このブログで、2014年年末に熊本へ行ったことを、名鉄バス「不知火号」乗車記や熊本電気鉄道「5000系」電車紹介記事などで触れましたが、その際に九州産交バスが運行する京阪神方面からの夜行高速バス到着便を、朝の熊本駅前で目にすることが出来ました。
今回はその時に見かけた車両をご紹介したいと思います。

熊本~神戸・大阪・京都線「サンライズ号」

まずは、熊本~神戸・大阪・京都線「サンライズ号」のご紹介から。
熊本~神戸・大阪・京都線「サンライズ号」は、1988年7月に九州産交バス(当時:九州産業交通)と近鉄バス(当時:近畿日本鉄道)が共同で運行を開始しました。
以来、系統統合や経路変更などを行いつつも、開業から26年もの長い歴史を持つ老舗路線であります。
当時、関西と九州とを結ぶ路線としては西日本鉄道・阪急バス(当時:現在は阪急観光バス)が運行している大阪・神戸~北九州・福岡線「ムーンライト号」に次ぐ2路線目であり、熊本発着の本州方面夜行高速バスとしては第1号であります。
もっとも、「サンライズ号」は産交・近鉄の両社にとっても初の夜行高速バス路線であり、同路線の計画・運行開始については、バスメーカー(日野自動車)が仲介に入ったとも言われていますが同路線の成功をきっかけに両社は夜行高速路線をを徐々に拡充していくことになります。
現在は、座席コンセント・通路カーテンの設置、付帯サービスの充実といったサービス改善、変動制運賃の導入など、競合する新幹線やLCC対策に積極的に取り組んでいます。

この日、熊本駅前で見かけた車両は全部で3台でした。
1号車はこちらの車両↓。
九州産交バス「サンライズ号」 ・467 熊本駅前にて
2006年式の日野セレガSHD(ADG-RU1ESAA)467号車です。
現行型セレガの初期モデルで、スーパーハイデッカータイプの夜行高速仕様「インターシティ」市販第2号車でもあります。
車高の関係で名古屋名鉄バスセンターに乗り入れることが出来ず、熊本~名古屋線「不知火号」の運用に入れられないために、デビュー以来「サンライズ号」専属で運用に就いています。
車内は3列独立シート27人定員の夜行高速仕様になっており、トイレは勿論のこと、座席コンセントや通路カーテン、Wi-fi、除菌水噴霧装置、サービスコーナーが装備されています。

2号車はこちらの車両↓。
九州産交バス「サンライズ号」 ・417 熊本駅前にて
2005年式の日野セレガR-GD(KL-RU1FSEA)417号車です。
デビュー当初は夜行予備兼九州島内路線用として、主に九州島内路線で活躍していましたが、その後本格的に夜行高速用車両として活躍するようになり、熊本~名古屋線「不知火号」や今は無き鹿児島・熊本~神戸・尼崎線「トワイライト神戸号」で活躍しました。
現在は、夜行高速予備車両として「サンライズ号」と「不知火号」で活躍しています。
車内は、467号車と同様3列独立シート27人定員の夜行高速仕様になっており、トイレは勿論のこと、座席コンセントや通路カーテン、Wi-fi、除菌水噴霧装置、サービスコーナーが装備されています。

そして、3号車はこちらの車両↓
九州産交バス「サンライズ号」 1130 熊本駅前にて
2014年式の日野セレガHD(QPG-RU1ESBA)1130号車です。
主に九州島内路線「フェニックス号」「なんぷう号」で活躍するこの車両ですが、繁忙期には写真の様に夜行高速路線の続行用としても活躍します。
車内は3列独立シート29人定員の夜行高速仕様になっております。

熊本~大阪・京都線「あそ☆くま号」

続いては、熊本~大阪・京都線「あそ☆くま号」のご紹介を。
「あそ☆くま号」は、「サンライズ号」の低価格版として2012年8月1日に九州産交バスと近鉄バスが共同で運行を開始しました。
「サンライズ号」と同様に2人乗務のツーマン運行ですが、車両はトイレ付き4列(横2+2列)シートと格安タイプの車両を投入、その分運賃を「サンライズ号」よりも安く設定しています。
愛称の由来は、熊本を代表する阿蘇山のあそと熊本のくまを名称に入れた親しみやすさをモットーにしているそうで、九州産交バスの車体には、熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」がラッピングされています。
ちなみに「あそ☆くま号」は熊本県内の停車箇所ならびに熊本市内の運行ルートが「サンライズ号」と若干異なり、神戸三宮には停車しません。

この日の「あそ☆くま号」は1台のみの運行でした。
てっきり続行が出ているかと思っていただけに意外でした。
朝の熊本駅前に、こちらの車両↓が来ました。
九州産交バス「あそ☆くま号」 ・969 熊本駅前にて
「あそ☆くま号」用として導入された、三菱エアロエース(LKG-MS96VP)です。
先述の通り、車体の「くまモン」ラッピングが「あそ☆くま号」の特徴でもあります。
車内は後部トイレ・乗務員仮眠室付きの4列シート38人乗り高速路線仕様になっています。
「サンライズ号」と比較すると、運賃が安い分窮屈ですが、座席コンセントやWi-fi、毛布、スリッパが装備されており、それなりに快適に過ごすことが出来るのではないでしょうか。
因みにこの車両ですが、間合運用で福岡~熊本線「ひのくに号」の運用に入ることがあるそうです。
「ひのくに号」でこの車両に当たったらラッキーかもしれません。

最後に

というわけで、朝の熊本駅前で見かけた九州産交バスの京阪神~熊本間夜行高速バスの車両を紹介してきました。
九州産交バスの特徴を挙げるとするならば、シンプル且つ鮮やかなカラーリング「サンライズカラー」と、充実した車内設備でしょうか。
特にここ1~2年の間は、座席コンセント・通路カーテンの設置や、エア枕・アイマスクの提供を始めた他、公式サイトの夜行高速バスのページを見易く充実した内容に作り変えるなど、同社が行っているサービスの改善には目を見張るものがあります。
私自身、九州産交バスの夜行高速バスには、今から18年前に乗車した今は無き「きょうと号」(熊本~枚方・京都線)に乗車して以来、今日まで乗車していないのですが、今回紹介した車両達を見るにつけ、「近いうちに乗車してみようかなぁ。」という気になりました。
もしかすると、そう遠くない時期に九州産交バスが運行する夜行高速バスの乗車記をお届けできるかもしれません。
どうか楽しみにお待ちいただけると幸いです。


【お知らせ】
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