ジェイアール九州バス「たいよう」に乗車してみました。

昼行高速バス,高速バス乗車記




前回このブログで、西鉄高速バスの福岡~宮崎間高速バス「フェニックス号」に乗車した時の模様をご紹介しました。


今回は前回の「フェニックス号」乗車記の続きになります。
西鉄高速バス「フェニックス号」で宮崎駅に到着後、宮崎駅周辺を散策したりして時間を潰し、帰りは2011年4月13日に開業したばかりの、ジェイアール九州バス「たいよう」で福岡へ戻ることにしました。

「フェニックス号」に匹敵するサービスが売りなのですが・・・

JR宮崎駅の高速バス乗車券売り場です。
JR宮崎駅 高速バス乗車券売り場
カウンターと自動券売機の両方が設置されていますが、カウンターの方が「フェニックス号」の乗車券売り場になっていまして、「たいよう」の乗車券はカウンター左隣の自動券売機で購入するか、駅構内のJR九州旅行センターで購入する必要があります。

今回乗車したのは、宮崎駅発最終便の17時40分発の便。
こちらの車両↓が来ました。
ジェイアール九州バス「たいよう」 8553 宮崎駅にて

ジェイアール九州バス「たいよう」 8553 前面
ジェイアール九州バス宮崎支店所属の8553車です。
真っ赤な塗装で遠くからも目立つデザインですが、良く見ると車体後ろの数字が「77」。縁起がいいかも??

車内はこの様になっておりまして、
ジェイアール九州バス「たいよう」 8553 車内 その1
2+1列の29人乗り昼行高速バス仕様となっていますが、ワンセグ方式のデジタルTVチューナーを搭載しているのか、車内では「地デジ」を放映していました。
それ以外は「フェニックス号」とほぼ同じ設備内容です。

因みに、コックピットはこの様になっております↓。
ジェイアール九州バス「たいよう」 8553 コックピット

「たいよう」の売りは、何といっても運賃の安さ
通常運賃は「フェニックス号」と同額の片道4,500円ですが、「たいよう」には「前売きっぷ」という割引きっぷが設定されていて、乗車日前日までに乗車券を購入すると、グレードや座席にもよりますが片道2,500円~3,500円で「たいよう」を利用することが出来ます。
(詳しくはこちらをご覧下さい。)
座席別の運賃制度を採用しているため、座席前にはこの様なステッカーも貼られています。
ジェイアール九州バス「たいよう」 8553 車内 その2
因みに私、今回は「前売きっぷ」を購入し、片道3,000円(2列側のシート)で利用することが出来ました。
確かに・・・・・安いです。

ですが、肝心の乗客はというと・・・・・なかなか乗ってきません。
結局この日は私を含めて2名で宮崎駅を出発。
約10分程走行して、宮交シティバスセンター1番乗り場に停車するも乗客はゼロ。
このまま、宮崎市内を離れることになります。
この後、都城北で2名が乗車するものの、小林インター・人吉インターでは乗車ゼロ。
結局4名で福岡へ向かいます。

この「たいよう」も途中休憩は宮原SAです。
10分間の休憩時間が設けられています。
ジェイアール九州バス「たいよう」 8553 宮原SAにて
トイレと買い物を済ませ、すぐにバスに戻ります。

休憩時間が終わり、バスは出発。
この後、久留米インター、高速基山にて停車するも、降車する乗客はゼロで、結局全員が終点博多バスターミナルまで乗車しました。
博多バスターミナルに到着したのは、ほぼ定刻の21時30分。
感覚的なものなのでしょうが、宮崎~博多間が近くなった様な気がしました。
ジェイアール九州バス「たいよう」 8553 博多BT到着
で、「たいよう」に乗車してみて感じたこと。
ちょっと厳しいことを言いますが・・・・・・・

”ジェイアール九州バスさん、自分達の実力を過大評価し過ぎていませんか???”


このことを強く感じました。

開業から1ヶ月も経っていないとはいえ、残念ながら「たいよう号」に関しては集客が上手くいっていない様に思えます。
何故、リニューアル前の「フェニックス号」があれだけ繁盛していたのか・・・・・。
それは言うまでもなく、西鉄&宮崎交通の知名度と営業力によるものだったと思うんですよね。
昨今、高速バス業界でもインターネットを使った集客が盛んで、西鉄などでも最近はインターネットによる集客、販売に力を入れていますが、それでもベースとなるのは、やはり「知名度」です。
九州における”西鉄”の知名度・ブランド力はかつての勢いはないにせよ、未だに絶大です。
何故に西鉄に真っ向勝負を仕掛けたのか?
西鉄と共存、協栄する方法はなかったのか?
親会社のJR九州の意向があるとはいえ、疑問に思ってしまいます。

「たいよう」の開業は、新八代~宮崎間の新幹線接続高速バス「B&Sみやざき」の開業による西鉄とジェイアール九州バスとの関係悪化がきっかけといわれていますが、私が見た限りでは「B&Sみやざき」も「たいよう」も目標利用客数を下回っているのでは?と思います。
ある話では、「フェニックス号」も利用客数が減少しているとも言われていて、このまま競合状態を続けていると、下手をすれば「総コケ」になってしまう可能性さえあります。

ジェイアール九州バスでは、期間限定500円割引クーポンの発行や「Googleアドワーズ」を使った広告展開など、利用客獲得に躍起になっていますが、状況如何ではある程度の時期が経過した時点で、福岡~宮崎間の輸送体系の再見直しが必要になってくるでしょう。
場合によっては、西鉄との関係改善、「フェニックス号」への再参入(その場合は当然「たいよう」は廃止)ということも視野に入れる必要が出てくるのでは?と思います。

いずれにしろ、新たな展開となった福岡~宮崎間の高速バス。
今後の動向に深く注視していきたいと思った福岡~宮崎間の「高速バス乗り比べ」の旅でした。


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