いざ乗船!のはずが・・・
京都から近鉄バスの高速バス「クリスタルライナー」昼行便で甲府に到着した私。

早速甲府から大洗港へ向けて移動開始!といきたかったのですが・・・
ちょっとしたトラブルが発生 です!
甲府から、JR中央本線の特急列車「あずさ46号」に乗車します。
ここまでは良かったのですが・・・
あれっ、荷物が一つ足りない!!!
どこかで荷物(小さなリュックサック)を置いてきてしまった様です。
甲府駅の改札を通り、改札内のベンチで列車の到着を待っていましたので、最初はそのベンチに置いてきてしまったのかと思い、列車のデッキに移動し、甲府駅へ電話しますが、「その様な荷物は見当たらない」との返答。
しかも、今乗車している「あずさ46号」の次の停車駅は、なんと東京の八王子駅。
これは困りました。
とりあえず、指定された座席に着席し、思い当たる節がないか、色々と思い出します。
すると、ひとつ心当たりが。
もしかして高速バス「クリスタルライナー」の車内に置き忘れた???
甲府から約50分で八王子駅に到着したところで、運行を担当している近鉄バス八尾営業所へ電話し、忘れ物の特徴などを伝えます。
すると、
「担当乗務員から、その様な忘れ物があったと報告を受けております。現在、入庫先である山梨交通の敷島営業所にて保管しています。もしこれから取りに行かれるのであれば、山梨交通さんへ連絡しますが、いかがいたしますか?」
との返答が。
「では、20時過ぎに取りに行きます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」
とお伝えし、すぐさま甲府へ引き返します。
宅配便の着払いで自宅へ送ってもらうという方法もありえたのですが、貴重品が入っていたため、何としてでも回収する必要があったのです。
八王子から「あずさ45号」で甲府に戻り、甲府駅北口からタクシーで山梨交通の敷島営業所へ移動、事務所にて保管してあった忘れ物は無事に回収することが出来ました。(近鉄バス八尾営業所の方および山梨交通敷島営業所の方にはこの場を借りてお礼申し上げます。)
忘れ物を無事に回収することが出来ましたが、肝心な問題がひとつ残っています。
それは、
無事に「さんふらわあ かむい」に乗船することが出来るのか?
時刻は夜の20時過ぎ。
どう考えても、今から移動したのでは乗船時刻の22時30分までに大洗港に辿り着くことが出来ません。
かといって、事前予約している「さんふらわあ かむい」乗船の機会を逃したくはありません。
色々と考えた挙句、とりあえずは大洗港へ向かい、移動中にフェリー会社へ電話して乗船出来ないか交渉することにしました。
山梨交通の敷島営業所から再びタクシーで移動し竜王駅へ。
竜王からJR中央本線の普通電車で甲府へ移動し、甲府でJR中央本線の特急列車「かいじ58号」に乗り換えます。
ひと息ついたところで列車のデッキへ移動し、フェリー会社(商船三井さんふらわあ)の支店へ電話します。
現在の状況と、これからの移動経路、フェリーターミナル到着予定時刻などを伝えたところ、
「では、01時頃まで来られるのであれば乗船出来る様にしておきますので、念のため水戸駅到着後にもう一度お電話いただけますか?」
との返答が。
“よかった!これで「さんふらわあ かむい」に乗船出来る!!!”
なんとかなりました!
こんな綱渡りというか、迷惑かけっぱなしで申し訳ない気持ちで一杯でありましたが、まずは一安心。
札幌まで戻られるという安堵感と疲れからか、次第に夢の中へ。
目を覚ますと、列車は終点の新宿に到着するところでした。
新宿からJR中央線快速電車に乗車し東京駅へ。
東京からJR常磐線の最終特急列車「ときわ85号」で水戸へ移動します。
東京駅から1時間20分程で水戸駅に到着。
再度フェリー会社(商船三井さんふらわあ)の支店へ電話し、水戸駅からタクシーを手配し乗車、00時40分過ぎに大洗港フェリーターミナルに到着しました。
ようやく、「さんふらわあ かむい」に乗船出来ます。
いざ乗船!「さんふらわあ かむい」船内の様子
1階のチケットカウンターにて乗船手続きを済ませ、乗船券を受け取ったところで、2階の乗船口へ移動し乗船します。
じっくり見ることは出来ませんでしたが、2階の待合エリアが大幅にリニューアルされており、立派になっておりました。
ボーディングブリッジには、新船就航を知らせるポスター(パネル)が掲示されていました。
さあ、いよいよ「さんふらわあ かむい」に乗船です。
商船三井フェリー「さんふらわあ かむい」
共用エリア(プロムナード・売店・自販機コーナーなど)
カードキータイプの乗船券を係員に提示して改札を受け、船内に入ります。
旅客エリアは5デッキの1フロアのみ。
乗船口の4デッキから階段またはエレベータで5デッキへ移動します。
プロムナード(右舷側)
乗船口側(右舷側)のプロムナードです。
ご覧いただけると分かりますが、木目調のパネルと暖色系の照明のおかげで、船内は落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
新船就航を知らせるポスターは、船内にも数多く貼られていました。
全室インサイド個室の「さんふらわあ かむい」は、共用スペースにソファーや椅子が多く設けられているのも特徴。
長時間の船旅での気分転換にありがたい存在です。
プロムナード(船内中央部)
インフォメーション(案内所)や売店、自販機コーナーなどの主要施設はこちらのプロムナード(船内中央部)にあります。
円型のソファーが目立ちますね。
ソファー席
ソファー席は船内中央部の左舷側(船尾側)にあります。
少人数グループの団らんに便利なスペースです。
リラックススペース
ソファー席の隣には、靴を脱いで休むことが出来るリラックススペースがあります。
足を伸ばしてちょっと休みたい時に便利ですね。
キッズスペース
リラックススペースの通路を挟んで隣には、キッズスペースがあります。
壁にマッコウクジラの絵が描かれているのですが、この船をイメージしてのものでしょうか・・・。
インフォメーション(案内所)・売店
インフォメーション(案内所)は、船内中央部の船主側にあります。
部屋の鍵の受け取りと返却はこちらで行います。
そして、インフォメーション(案内所)の隣には売店が。
品揃えは少ないですが、飲み物、お菓子類、軽食類、ちょっとした日用品の購入が可能です。
自販機コーナー
自販機コーナーは船内中央部に2か所あります。
売店の通路を挟んで隣の自販機コーナーには、冷凍食品の自販機「ど冷えもん」2台とお菓子類の自販機、アルコール類の自販機を設置。
給湯施設や流し台、電子レンジもあり、冷凍食品やカップ麺の調理はこちらで行うことが出来ます。
もう1か所の自販機コーナーは、インフォメーション(案内所)の向かいにあります。
こちらは、清涼飲料水とアルコール類の自販機が置かれています。
フィットネスルーム
船内中央部の左舷側(船主側)には、フィットネスルームがあります。
気分転換に運動される方にはもってこいの施設です。
プロムナード(左舷側)
こちらは、左舷側のプロムナードです。
右舷側のプロムナードと比較すると、面積自体は狭いですが、4人用のソファー席やオットマン付きのソファー席がありますので、長時間くつろぐのであれば私は左舷側のプロムナードにあるをオットマン付きのソファーでくつろぐのをお勧めします。
コインロッカー
コインロッカーは、左舷側プロムナードの船主側にあります。
通常ロッカーはコイン返却式、冷蔵ロッカーは有料式になっています。
コインランドリー
コインランドリーは、左舷側プロムナードの船尾側にあります。
いざ洗濯したいという時に便利です。
客室エリア
客室エリアは、プロムナードどこからでも構造になっており、客室は全室インサイド個室(窓なし個室)になっています。
展望浴場・シャワールーム
展望浴場は、客室エリアの中央付近にあります。
深夜は02時00分まで、日中は朝08時00分から入港前まで利用出来ます。
シャワールームは、客室エリア中央の婦人トイレ隣にあります。
客室(コンフォートSシングル)
客室は、1人用個室「コンフォートSシングル」と、2人用個室「コンフォートSツイン」、2~3人用個室「スーペリアウィズペットインサイド」があります。(※「コンフォートSシングル」と「コンフォートSツイン」にはバリアフリー対応の個室もあります。)
写真は、今回私がお世話になった「コンフォートSシングル」。
テレビ、コンセント、キルケット、枕、机、椅子、スリッパを装備しています。
太平洋フェリー「きたかみ」のエコノミーシングルとほぼ同じクラスの客室といえますが、木目調の壁や照明の雰囲気が個人的にはこちらの方が好みかもしれません。
先程も少し触れましたが、全ての個室の施開錠は鍵式になっています。
乗船後にインフォメーション(案内所)にて鍵を受け取り、下船前に鍵を返却します。
ドライバーズエリア
船内中央部の売店と自販機コーナーの間には、ドライバーズルームに繋がる扉があります。
一般客は入ることが出来ませんが、ドライバーズルームは「コンフォートSシングル」に準じた構造になっているそうです。
ペットルーム・ドックラン・車両甲板
船内中央部の通路を船尾側へ歩くと、右舷側にペットルームがあります。
その奥の扉を開けると、左右にドックランと船尾側のオープンデッキに繋がる扉があり、さらにその奥には車両甲板に繋がる扉があります。
この「さんふらわ かむい」の売りのひとつに“客室から直接車両甲板へ移動出来る構造”があります。
乗用車および二輪車積載スペースが船体上部に配置されており、自家用車で乗船する方にとって便利であることに間違いはないのですが、その構造上、下船開始までに1時間程度船内で待つ必要がありますので、「さんふらわあ かむい/ぴりか」に車で乗船する方は注意しておきましょう。
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