新日本海フェリー「らいらっく」 デラックスB(和室) 乗船記【新潟→苫小牧東 直行便】
新日本海フェリー「らいらっく」 新潟→苫小牧東の旅【1日目】
11時00分頃 新潟港フェリーターミナルに到着
2024年冬のとある日。
新潟市中央区にある朱鷺メッセに来ております。
外は、生憎の空模様。
しかも風が強く、波も高い状態で、遠くを見ると時々白波も立っています。
この朱鷺メッセの31階にある展望室は、新潟市内が一望出来るスポットとして有名。
もちろん、新潟港に入港する船もはっきりと見ることが出来ます。
新潟交通の路線バスで万代シティに戻り、万代シティバスセンターでお馴染み「バスセンターのカレー」を食します。
相変わらずの美味しさ。
癖になる味です。
10時30分発の仙台行き高速バス「WEライナー」(新潟交通担当便)の発車を見届け、タクシーで新潟港フェリーターミナルへ向かいます。
10分程で新潟港フェリーターミナルに到着。
到着後、乗船カウンターで乗船手続きを済ませ、乗船開始を待ちます。
先述の通り、今回乗船したのは、2002(平成14)年4月に就航した「らいらっく」。
何度か乗船している船舶なだけに、ちょっとした安心感が生まれます。
ですが、安心感が生まれたのはこの時だけ。
実はこの後、冬の日本海航路ならではの洗礼を受けることになるのです。
11時30分 乗船・船内散策
通常は、出港の45分前~1時間前に乗船が開始されるのですが、苫小牧東港から来た便の新潟港入港が遅れたということで、この日は通常より15分遅い11時30分の乗船開始となりました。
しかも、車両の積み込みに時間を要するとのことで、出航時刻は未定。
車両の積み込みが完了した時点で出港するとの案内がありました。
果たして、苫小牧東港には無事定刻に到着出来るのでしょうか・・・。
人が少ない待合室で乗船開始を待ちます。
11時30分、乗船時間になったところで早速乗船。
船内を散策します。
この船のデザインコンセプトは、「澄んだ空と透き通る海」。
乗船口から船内に入るな否や、青色を基調としたモニュメントが目に入ります。
エントランスは3~5階の3層吹き抜け構造となっており、階段とモニュメントがアクセントになっています。
【案内所(インフォメーション)】
案内所(インフォメーション)は、3デッキ エントランス部にあります。
貴重品の預かりや各種案内、個室の鍵の受け渡しは、こちらで承っています。
【3デッキ共用部】
3デッキ共用部には、共用ソファー、コインロッカー、ビデオルーム、ビジネスコーナー、自動販売機などがあります。
【ショップ(売店)】
ショップ(売店)は、4デッキの中央部にあります。
面積も広く、飲食物、日用品、土産物など、品揃えが豊富な印象を受けました。
【大浴場】
大浴場は、4デッキの売店近くにあります。
疲れを癒すのに最高の施設。
ゆったりとお風呂を楽しむことが出来ます。
新潟発の便は22時00分まで営業していますが、早朝の営業はありませんので注意しましょう。
【カフェ】
カフェは、4デッキの共用スペースにあります。
ただし、冬季は営業を休止しています。
【スモーキングスペース(喫煙室)】
スモーキングスペース(喫煙室)は、各デッキに1か所~2か所設置されています。
【スポーツコーナー】
4デッキ左舷側のプロムナードを少し歩くと、スポーツコーナーがあります。
が、実態はエアホッケースタジアム。
エアホッケー、懐かしいですなぁ・・・。
【ゲームコーナー】
4デッキスポーツコーナーの隣には、ゲームコーナーがあります。
UFOキャッチャーやアーケードゲーム、スロット台などが置かれています。
【レストラン「Tahiti(タヒチ)」】
4デッキのプロムナードを船尾側に進むと、レストラン「Tahiti(タヒチ)」があります。
タブレット注文化が進む新日本海フェリーですが、「らいらっく」と「ゆうかり」については、従来のカフェテリア方式を継続しています。
【グリル】
一方で、コース料理型が楽しめるグリルは、4デッキの右舷側にあります。
冬季は営業休止となり、スイートルーム利用者向けに無料提供されるグリルでの食事は、ルームサービスでの提供となります。
【フォワードサロン】
写真はありませんが、4デッキ船主側にはフォワードサロンがあります。
ただし、夜間航行時は閉鎖される他、冬季は前面の窓が鉄板で覆われるため、前面眺望を楽しみたいのであれば、春季~秋季の間に乗船するしかなさそうです。
【5デッキ エントランス】
最上階の5デッキは、上位客室のフロア。
5デッキから見下ろすと、エントランスの構造がよく分かります。
【ビデオシアター】
5デッキのエントランス船尾側には、ビデオシアターがあります。
いわゆる"船内映画館"で、シアタースクリーンにて船上にいながら映画を楽しむことが出来ます。
ただし、ビデオシアターで映画上映があるのは、苫小牧~秋田~新潟~敦賀航路(寄港便)運用時のみ。
苫小牧東・小樽~新潟航路(直行便)では映画上映がありませんので注意しましょう。
ざっと共有部と船内設備をご紹介しましたが、長距離フェリーに必要な設備はひと通り揃っていて問題なし。
約16時間の船旅を快適に過ごせられそうです。
11時45分 荷物整理など
共有部分を見学したところで、予約した部屋へ移動します。
今回予約したのは、上から3番目のグレード「デラックスB(和室)」504号室という部屋。
新日本海フェリーで和室の部屋を予約したのが初めてということもあり、わくわく気分で部屋の鍵を開けます。
部屋の鍵を開け、ドアを開けると・・・和室独特の畳の香りが感じられます。
部屋に入ると、「もう寝てください」といわんばかりに、既に布団が敷かれておりました。
どちらの布団で寝ましょうかねぇ・・・。。
座卓と座椅子は船主側に寄せられておりました。
船主側には、液晶テレビとインターフォン、ドライヤーセットが置かれています。
クローゼットを開けた状態です。
クローゼットの上部には救命胴衣が入っています。
また、クローゼットの下には、冷蔵庫が置かれています。
空調は個別空調になっています。
デラックスB(和室)は、バス・トイレ付き。
ユニットバスを採用しており、デザインに年代を感じるものの、ピッカピカに清掃されていたのが好印象でした。
ひと通り船室を見ましたが、これはもう“海の上の旅館"そのもの。
翌日の朝に下船するのが惜しい程に居心地の良い船室だと感じました。
(次ページに続きます。)