関西電力「関電トンネル電気バス」と扇沢「トロバス資料館」

一般路線バス



「関電トンネル電気バス」に乗って黒部ダムへ

実際に「関電トンネル電気バス」に乗って、黒部ダムへ行ってみます。

新宿から京王バス「中央高速バス安曇野・白馬線」で信濃大町駅へ移動し、
京王バス「中央高速バス白馬線」 51311 双葉SAにて
京王バス「京王バス「中央高速バス安曇野・白馬線」」

信濃大町駅から関電アメニックス(北アルプス交通)の路線バスで扇沢駅へ。
関電アメニックス(北アルプス交通) ・・33
関電アメニックス(北アルプス交通)「大町~扇沢線」

扇沢駅の乗車券窓口にて扇沢駅~黒部ダム間の往復乗車券(2,610円)を購入し、停車中の電気バスに乗車します。
関西電力「関電トンネル電気バス」 1014 扇沢駅にて

関西電力「関電トンネル電気バス」 1011 扇沢駅にて_02

扇沢駅発車後、関電トンネルに繋がる坂道を上ります。
関西電力「関電トンネル電気バス」 1011 扇沢駅発車直後_01

降車ホームの向かい側には、電気バスの車庫があります。
関西電力「関電トンネル電気バス」 1011 扇沢駅発車直後_02

下には扇沢駅と駐車場が。
随分と高い位置まで上るのですね。
関西電力「関電トンネル電気バス」 1011 扇沢駅発車直後_03

いよいよ、関電トンネルに入りました。
関西電力「関電トンネル電気バス」 1011 関電トンネル走行中_01

車内のモニターでは、「関電トンネル電気バス」の案内映像や、立山黒部アルペンルートの案内映像が流れます。
関西電力「関電トンネル電気バス」 1011 関電トンネル走行中_02 車内モニター

車内のつり革です。
黒部ダムのマスコットキャラクターである猫「くろにょん」をモチーフにしています。
関西電力「関電トンネル電気バス」 1011 関電トンネル走行中_03 「くろにょん」をモチーフにしたつり革

やがて、青色の照明看板を通過します。
関西電力「関電トンネル電気バス」 1011 関電トンネル走行中_04 破砕帯通過

この照明看板の地点は、「破砕帯」と呼ばれる場所です。
関電トンネル建設の際にいくつもの破砕帯が発見され、頻繁な出水のため想定以上の難工事となったそうです。
結局、100本以上の水抜きボーリングや軟弱地盤の固化工事が加えられて、関電トンネルは1958年に全通しましたが、現在でもこの地点付近では、大量の湧水が出ているとのことでした。

先へ進むと、黄色の照明看板を通過します。
長野県と富山県の県境です。
ここから先は富山県になります。
関西電力「関電トンネル電気バス」 1011 関電トンネル走行中_05 県境通過

もう少し先に進むと、交換地点に差し掛かります。
関電トンネルは1車線分の幅しかないため、対向車両が運行している場合、交換地点にて運転士同士が窓越しで樹脂製通票(タブレット)の交換を行います。(写真が無くて申し訳ありません。)

扇沢駅を発車して15分程で、電気バスは黒部ダム駅に到着。
ここから歩いて黒部ダムへ向かうことにします。
関西電力「関電トンネル電気バス」 1008_211 黒部ダムにて

黒部ダム駅から黒部ダムへ向かう方法は2通りあります。
ひとつは、220段の階段を上って展望台から黒部ダムを眺める方法。
そしてもうひとつは、60段の階段を下ってから、約5分歩いてレストハウス・売店付近から黒部ダムを眺める方法です。
どちらを選ぶかは人それぞれですが、マスクをしながらの220段の階段は、正直きつかったです。

展望台から見た黒部ダムです。
関西電力「関電トンネル電気バス」 黒部ダム_01

そして、こちらはレストハウス前から見た黒部ダムです。
関西電力「関電トンネル電気バス」 黒部ダム_02

見ての通り、天候は吹雪。
この天候であれば、「立山高原バス」が終日運休になるのも仕方ないなぁと思いました。

昼食や買い物を済ませ、黒部ダム駅から電気バスで扇沢駅に戻って来ました。
扇沢駅も吹雪模様でした。
関西電力「関電トンネル電気バス」 1001_201 扇沢駅にて

ところで、上記写真の電気バスのナンバープレート部分に車号が掲示されていますが、実は、この下には取得済みの白ナンバーが隠れています。
冬季休業中や修理点検の際に公道を走行するために白ナンバーを取得していますが、では何故に緑ナンバーではなくて白ナンバーなのか・・・。
これは、営業運転の経路が国立公園の敷地内で、道路交通法上の「道路」に当たらないこと、そして、公道走行時は営業運転を行わないので、緑ナンバーを取得しなくても白バス行為に該当しないため、緑ナンバーではなく白ナンバーを取得しているとのことでした。

(次ページに続きます。)