福岡・北九州と四国松山の間を結ぶ夜行高速バス「道後エクスプレスふくおか号」。
2008年6月の運行開始以降、所用・帰省の足や福岡で開催されるコンサートへの足として、多くの方に利用されて来ました。
同路線については、これまでに何度か乗車記として取り上げましたが・・・



ここ数年来の大きな動きとしては、やはり
- 今治地区への乗り入れ開始
- 瀬戸内運輸(せとうちバス)の運行参入
ではないでしょうか。
実は先日、3社共同運行体制になって以降、久しぶりに「道後エクスプレスふくおか号」に乗車する機会がありました。
今回乗車したのは、福岡天神から今治まで。
福岡~松山間を乗り通したことは何度もありますが、福岡~今治間の利用は事実上今回が初となります。
いったい、どんなバスの旅だったのか・・・今回はその時の模様を簡単にご紹介します。
オレンジ一色の車体カラーリングが目立つ伊予鉄バス担当便
やって来たのは、福岡市中央区天神の西鉄天神高速バスターミナル。
天神地区の中心部に位置し、西鉄天神大牟田線の西鉄福岡(天神)駅や三越にも直結するなど、アクセスの良さが自慢の高速バスターミナルです。
バスのりばは3階。
ホテルのロビーを連想させるシックな雰囲気が特徴です。
「道後エクスプレスふくおか号」は6番のりばから発車。
発車の5分~10分前にはバスが入線し、乗車改札が始まります。
今回乗車したバスはこちら。
伊予鉄バス松山室町営業所所属5620号車(日野セレガHD 2RG-RU1ESDA)です。
2018年に導入された車両ですが、オレンジ一色という「割り切ったシンプルさ」が特徴の車体カーリングが、遠くからでも目立つ存在になっています。
最近では、共同運行の伊予鉄南予バス便にもこの手の車両が導入されたとか。
オレンジ一色化が着実に進む伊予鉄グループであります。
車内は、3列独立シート28人乗りの夜行高速仕様となっています。
深く倒れるリクライニングシートに、コンセントや通路カーテンなども完備。
夜行バスに必要な装備はひと通り揃っています。
尚、この車両ではWi-fiのサービスがありませんでした。
また、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、毛布(ブランケット)や飲み物類のサービスは停止しておりました。
今回乗車した便の新型コロナウイルス対策は、以下の様になっておりました。
【主な新型コロナ感染症対策】(乗車当時のものです)
・座席使用制限:なし
※窓側座席のみ通路カーテン付き
・車内消毒液設置:あり
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし
※消灯時に前方遮蔽カーテンをセット。
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
<動画追加>【お知らせ】バス事業者様へ 大型観光バス「日野セレガ」の室内空調について
・休憩時の車内換気:実施
・その他:
乗務員のマスク着用 など
途中休憩は2回 早朝に瀬戸内の風景を堪能
21時10分 西鉄天神高速バスターミナル発車
定刻に西鉄天神高速バスターミナルを発車したバスは、博多バスターミナルにて乗車扱いを行い、呉服町ランプから福岡都市高速道路へ。
10分程で福岡インターを通過し、ここからは九州自動車道を30分程走行します。
八幡インターで九州自動車道とお別れし、ここからは北九州都市高速道路へ。
左手に八幡市街の夜景を見ながら15分~20分程走行し、足立北ランプを降りたバスは小倉中心部に入ります。
小倉駅前にて最後の乗車扱いを行い、富野ランプから再び北九州都市高速道路に入ったバスは、門司インターから関門自動車道へ。
ここからは、翌朝の今治・松山へ向けて、高速道路をひた走ります。
23時10分~23時30分 めかりパーキングエリアにて開放休憩
ほぼ定刻にバスは関門橋手前のめかりパーキングエリアに到着。
こちらでは、20分間の開放休憩となりました。
昼間ですと下関や北九州の街並みが一望出来るこのパーキングエリアも、夜間はひっそりとしています。
とはいえ、街の灯りや目の前のそびえ立つ関門橋も、これまた迫力があって見応えがあります。
リニューアル前のパーキングエリア売店は夜間営業を実施していたのですが、リニューアル後は夜間営業を止めてしまいました。
自販機での飲料購入しか出来ませんので、飲食物は乗車前に購入しておくことをお勧めします。
バスも、しばしのひと休みです。
23時30分、発車時間になったところでバスは消灯。
翌朝の開放休憩まで乗客は外へ出ることが出来ません。
暫くは起きていましたが、通路カーテンを閉めて目を閉じると、いつしか夢の中へ。
翌朝、目を覚ますと、バスはしまなみ海道を走行しているところでした。
05時20分~05時35分 来島海峡サービスエリアにて開放休憩
しまなみ海道をほぼ渡り終えたところ位置する来島海峡サービスエリアにて、朝の開放休憩が実施されます。
こちらでは15分間停車しました。
サービスエリアの規模としてはさほど大きくありませんが、来島海峡サービスエリアに来たら必ず立ち寄るのが、こちらの展望台です。
特に、初夏から夏にかけての日の長い時期に見る展望台からの瀬戸内海は絶景です。
是非とも見ておきましょう。
バスも、ラストスパートに向けてひと休みです。
05時50分 今治駅前到着
来島海峡サービスエリアを発車したバスは、近くの今治北インターを通過し一般道へ。
今治市内を10分程走行し、定刻の05時50分に今治駅前のバスのりばに到着しました。
終点は松山市内(松山室町営業所)ですが、今回、バスとはこちらでお別れ。
松山へ向けて走り去って行くバスの後姿を見ながら、次なる目的地へ向かうのでありました。
利便性が向上した「道後エクスプレスふくおか号」
というわけで、伊予鉄バス「道後エクスプレスふくおか号」の乗車の模様をお届けしました。
御多分に漏れず、こちらの路線も新型コロナウイルス感染拡大の影響で大苦戦してる印象を受けました。
この便の乗客数は、私を含めて10名弱。
それでも、空気輸送に近い夜行高速バスの話をちらほら伺うことを考えると、平日にもかかわらず10名弱乗車しているのですから、まだ良い方なのかもしれません。
とにかく、一刻も早くコロナ騒動が収まることを願ってやみません。
今回の乗車で一番感じたのは、
今治停車で利便性が向上した
ということです。
この路線、数年前までは福岡~松山間を直行していましたが、今治地区停車によって、九州から今治・西条・新居浜・三島川之江といった愛媛県東予地区へのアクセスが格段に向上し、観光の幅も広がった様に思いました。
場合によっては、(金額的には少し高くなりますが、)香川県西部(観音寺など)~九州間のアクセス手段としても使えるかもしれません。
以前からこの路線は、フェリー(松山・小倉フェリー)と比較されがちですが、フェリー乗り場へのアクセスの手間や上昇傾向にあるフェリー運賃などを考慮すると、「乗り換えなしで移動出来る」「街の中心部へ直接乗り入れる」「使いやすい運行ダイヤ」「車内設備」といった夜行高速バスの優位性も見逃してはいけないなぁと改めて感じた次第です。
フェリーには『横になりながら安く移動出来る』という最大のメリットがあり、バスには先述の「乗り換えなしで移動出来る」「街の中心部へ直接乗り入れる」などのメリットがあります。
「フェリーと夜行バス、どちらが良いの?」という話になりますと、最終的には個々の移動スタイルで決まるのでなんともいえませんが、現時点においては、松山・今治~福岡間を乗り換え無しで移動出来るという点で、私は夜行高速バスを推すかなぁと思います。
コロナ禍前において、週末や繁忙期において満席になる日が多くなっていたのも、夜行バスの良さが次第に周知されていた結果なのかもしれません。
ともあれ、四国愛媛と九州をダイレクトに結ぶ夜行高速バス「道後エクスプレスふくおか号」。
便利なバスであることに間違いはありませので、機会がありましたら是非利用してみてはいかがでしょうか。
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【追記】
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020(令和2)年9月23日より週末のみの限定運行になります。
松山・今治発 福岡行き 毎週 木曜・金曜・土曜日のみ運行
福岡発 松山・今治行き 毎週 金曜・土曜・日曜日のみ運行
ご利用予定の方は十分にご注意をお願いいたします。
一刻も早い感染収束・コロナ騒動収束と早期の運行再開を切に願うばかりです。
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【乗車データ】
- 乗車日:2020/08/18
- 乗車区間:
西鉄天神高速バスターミナル→今治駅前 - 運行会社:伊予鉄バス
- 車両:日野/セレガHD(2RG-RU1ESDA)
- 年式:2018年式
- 所属:松山室町営業所
- 社番:5620



