大分バス「トロピカル号」「SORIN号」予備車両 西工98MC C-Ⅰ
写真のバスは、大分バス(本社:大分市)が所有する夜行高速路線用車両12767号車(日野KL-RU4FS
同社中央営業所所属の車両で、現在は長距離高速路線(鹿児島線「トロピカル号」、京阪神線「SORIN号」)の予備車両として活躍しています。
「トロピカル号」から「SORIN号」、そして予備車両へ・・・
大分バスは、かつてバブル期に近鉄バス(本社:東大阪市)と共同運行で夜行高速バス「エメラルド号」を運行していました。「ゆのくに号」(阪急バス・大分交通・亀の井バス)とのダブルトラック路線であったことや、平行するフェリーと比較して所要時間・価格面共に劣勢に立たされたことから、思うように利用者数が伸びませんでした。
テコ入れの一環として、臼杵・津久見・佐伯へ延伸したこともありましたが、状況は好転しませんでした。
結局「エメラルド号」は1997年6月2日に運行を休止します。
以来約14年以上もの間、大阪~大分間に夜行高速バス路線が無い状態が続いていましたが、2011年12月に近鉄バスと大分バス・大分交通・亀の井バスの4社共同で、京阪神~別府・大分間の夜行高速バス「SORIN号」が運行を開始。
以来、京阪神と大分県とを結ぶ陸上夜行交通機関として運行を続けています。
大分バスは「SORIN号」運行にあたり、大分~鹿児島線「トロピカル号」で活躍していた写真の車両 。
「トロピカル号」で活躍していた時の写真がこちら↓です。
そして、こちらの写真↓は、「SORIN号」専用車として活躍していた時の写真です。 1枚目の写真と見比べて頂けると分かるかと思いますが、車体の区間表示「OITA-KAGOSHIMA」が消されているものの、基本的な車体デザインはそのままです。
暫くの間はこの車両が「SORIN号」の専用車として活躍していましたが、名古屋~大分線運行休止に伴う運用車両変更により、現在は大分~鹿児島線「トロピカル号」の予備車両として入ることが多いようです。
車内は3列独立シート28人乗りの夜行高速バス標準仕様となっています。
残念ながら写真はありませんが、シートこそ天竜工業製の標準シートを採用していますが、シート地は「大分バスの社紋」と「高崎山の猿」をモチーフにした、大分バス特有の通称「大分柄」を採用しています。
勿論、車内中央部にはトイレとサービスコーナーも完備。
長時間の移動もさほど苦にならないかと思います。
更に実はこの車両、全国的も珍しい「日野+西工」の夜行用車両として、バスファンの間では知られています。
もしかしたら、この組み合わせでのハイデッカーC-Ⅰ型夜行用車両って、全国どこを探してもこの1台だけではなかろうか・・・それ位レアな車両でもあるのです。
私自身、この車両にはまだ乗車したことがないのですが、是非とも引退するまでには一度乗車してみたいですね。
大分バス12767号車の正面です。
LED表示でない通常の方向幕車両も次第に少なくなってきましたね。
※2016年8月4日加筆修正
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