東北急行バス「ニュースター号」夜行便3列シート車 簡単な乗車記

夜行バス, 高速バス乗車記

50年以上にわたって東京~東北間の長距離都市間バスを運行し続けている東北急行バス
東北急行バス「ルブラン号」 ・910_01
元々は沿線事業者の共同出資で会社が設立され、社名の通り東京と東北地方を結ぶ長距離都市バス(東北自動車道が開通する前は一般国道経由)を運行していましたが、現在は東武グループにおける長距離高速バス事業者の位置付けとなっています。
特に、2002(平成14)年の東武資本への一本化以降は、東北のみならず近畿・中国(岡山)方面への路線を開設している点も注目したいところです。

とはいえ、東北急行バスの主力路線といえば、現在でも変わらず東京~東北間の路線、とりわけ東京~仙台線といっても良いでしょう。
ここ10年来は旧高速ツアーバスをはじめとする競合路線の激増で東京~仙台間の高速バスが全国有数の激戦区となりましたが、東北急行バスは一時期苦戦を強いられたものの、現在は多彩な便設定と運賃戦略の効果で、一定の固定客から支持を得ている状況にあるといえるのではないでしょうか。

その中から、今回は東京~仙台線「ニュースター号」夜行便に乗車した時の模様をお届けします。
同社の東京~仙台線には、昼行便で何度か乗車したことがあるものの、こと夜行便に関していえば、1989年に乗車した時以来、約30年ぶりとなります。

※東京~仙台線昼行便の乗車記は、こちらからどうぞ。


30年前の夜行便に乗車した時は、一部区間を一般道経由で運行しており、夜行高速バスというよりは深夜に運行する長距離路線バスという感覚が強かった思い出があります。
あれから30年、東北急行バスの東京~仙台線夜行便はどの様に変わったのでしょうか。

今や珍しくなりつつあるスーパーハイデッカー3列シート車で運行!

やって来たのは、JR仙台駅西口から徒歩10分弱のところにある東北急行バス仙台営業所(41番のりば)。
宮城交通高速バスセンターの向かいに位置し、建物の1階にはコンビニ(ファミリーマート)が入居しています。
営業所というよりは、事実上のバス待合所兼乗車券販売所といったところでしょうか。
東北急行バスの東京~仙台線は、こちらが始発となります。
東北急行バス「ニュースター号」夜行便 ・834_05 東北急行バス仙台営業所バス停

東北急行バス仙台営業所へのアクセスは、こちらにてご確認願います。
一時期、東北急行バス東京仙台線の夜行便は「スイート号」という愛称を名乗っていましたが、現在は毎日運行の「ニュースター号」と週末(金・土・日)限定で運行される「ホリデースター号」に統一されています。
今回私が乗車したのは、仙台営業所23時35分発の東京行き「ニュースター号」。
こちらの車両が充てられていました。
東北急行バス「ニュースター号」夜行便 ・834_01
先代カラーを纏ったスーパーハイデッカー「日野セレガR-GD」(KL-RU1FSEA)です。
後で調べたところ、この車両、以前は東京~大阪線「フライングライナー」や東京~新庄線「TOKYOサンライズ号」などで活躍していたそうですが、今や全国的にも希少価値的存在になりつつある車両が、まさか令和の時代になっても見られるとは・・・びっくりです。

バス停に着いたのが発車ギリギリということもあり、出発前の写真も撮らずに乗務員の改札を受けて車内に入ります。
東北急行バス「ニュースター号」夜行便 ・834 車内

東北急行バス「ニュースター号」夜行便 ・834 シート
車内は3列独立シート28人乗りの夜行高速仕様。
先代「フライングライナー」専用車とほぼ同仕様となっていますが、シートが中折れタイプのものではなく、通常の夜行高速用標準シートを採用しています。
残念ながらコンセント類は装備されていませんが、通路カーテンは後付けにて設置されており、周りを気にせずに休むことが出来ます。
コンセント類がないことを除くと、所要6時間余りの夜行路線の車両としては十分の車内設備を有しているといえましょう。

途中休憩は1回のみ ひと眠りして目を覚ますと東京の街並みが

23時35分、東北急行バス仙台営業所を発車したバスは、仙台駅西口22番のりばにて乗車扱いを行い、仙台西道路から仙台宮城インターへと向かいます。
仙台駅西口22番のりばは多くの乗客が乗車。
平日にもかかわらず、車内は通路側の一部座席を除いでほぼ全ての座席が埋まるという盛況ぶりでした。
仙台駅西口発車後、乗務員から各種案内がマイクを通じて行われ、その後車内は消灯。
その間、バスは仙台宮城インターから東北自動車道に入り、東京へ向けてひた走ります。

途中の開放休憩は、消灯後の1回のみ。
仙台から1時間程走行した東北自動車道国見サービスエリアにて実施されます。
こちらでは、0時40分から15分間の開放休憩となりました。

国見サービスエリアは大規模な改修工事実施中で、事実上の仮設営業状態でした。
東北急行バス「ニュースター号」夜行便 ・834 国見SA

30年前の夜行便に乗車した時は、約2時間おきに開放休憩を実施した記憶があるのですが、現在は仙台~東京間ノンストップ運行になったということからなのか、途中の開放休憩は、消灯後の1回のみにしている様です。

国見サービスエリアにて停車中の東北急行バス「ニュースター号」です。
東北急行バス「ニュースター号」夜行便 ・834 国見SAにて

東北急行バス「ニュースター号」夜行便 ・834 国見SAにて_02

0時55分、国見サービスエリアを発車したバスは、東北自動車道を南下。
早朝の東京を目指します。
暫くは起きていましたが、スーパーハイデッカー車でエンジン音が響かず静かなことから、通路カーテンをセットしてシートを倒すと、いつしか眠りについていました。

翌朝4時半頃、日の出の明かりで目を覚まします。
カーテン越しに外を眺めると、遠くには東京スカイツリーの姿が。
首都東京に来たことを改めて実感します。

5時過ぎ、首都高速道路呉服町ランプを降りたバスは、車通りが少ない東京都内を走行。
そして5時10分、定刻より5分早くバスは終点の東京駅八重洲通り(東北急行バスのりば)に到着しました。
東北急行バス「ニュースター号」夜行便 ・834 東京駅八重洲通り到着

東京駅八重洲通り(東北急行バスのりば)の位置及びアクセスは、こちらを参考にするとよいでしょう。


あっという間に着いてしまった・・・という感覚が抜けきれない中、乗務員から荷物を受け取った私は、次なる目的地へと向かうのでありました。

ノンストップ輸送特化に変貌を遂げた東北急行バス東京~仙台線の夜行便

以上、東北急行バス「ニュースター号」夜行便の乗車記をお届けしましたが、今回の感想を述べるとするならば、小見出しの表題「ノンストップ輸送特化に変貌を遂げた東北急行バス東京~仙台線の夜行便」になるでしょうか。

かつての東京~仙台間夜行便といえば、一部区間を一般道経由で運行し、途中の主要都市にこまめに停車するというものでしたが、競合路線が増え、ノンストップ需要が増えたことにより、東北急行バス側も結果としてノンストップ輸送へ特化するという形態にシフトしていったのでは?と考えてしまいました。
もっとも、途中の福島や郡山からも他社が東京行き夜行バスを運行するようになったことで、無理に停める必要もなくなった・・・ということも遠因としてあるのかもしれません。

一方で、ここ10年来の東北急行バスの動きを見ていると、競合他社の動きを意識しつつ、レベリューマネジメントと複数グレードを上手く生かしすことで、一定の固定客を維持しているのかなぁという印象を持ちます。

とはいえ、競合路線と比較すると、特に車両サービス面において見劣りがする点も。
今後も他社と切磋琢磨して、伝統の老舗路線として今後も運行を続けていって欲しい・・・そんなことを思った今回の、東北急行バス「ニュースター号」夜行便の乗車でございました。


【乗車データ】 
  • 乗車日:2019/06/19
  • 乗車区間:
    東北急行バス仙台営業所→東京駅八重洲通り
  • 運行会社:東北急行バス
  • 車両:日野/セレガR-GD(KL-RU1FSEA)
  • 年式:2005年式
  • 所属:東京営業所
  • 社番:834

【お知らせ】
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