伊予鉄道「オレンジライナー」名古屋線 乗車記

夜行バス,高速バス乗車記

伊予鉄道「オレンジライナー」名古屋線 5220

伊予鉄道「オレンジライナー」名古屋線 5220 リア

名古屋名鉄バスセンターと愛媛県松山市・八幡浜市とを結ぶ夜行高速バス「名古屋~松山線」
名鉄バスと伊予鉄道が共同で運行していますが、名鉄バス担当便については私のブログで何度も取り上げてきました。
ですが、伊予鉄道便ともなると、車両紹介で取り上げたことはありますが、きちんとした形で乗車記として取り上げたことは無く、であれば「折角なので伊予鉄道便にも乗車しておくかぁ」ということで、先日乗車してきました。

車内は3列独立シートの夜行高速仕様

やってきたのは、何時もの如く名古屋名鉄バスセンター
発車時刻は23時10分と、名鉄バスセンターを出発する高速バスの中では最後に出発する便となります。
伊予鉄道「オレンジライナー」名古屋線 名鉄バスセンター 乗り場LED表示

23時過ぎになると、バスは名鉄バスセンター6番乗り場に入線します。
今回乗車したのはこちらの車両。
伊予鉄道「オレンジライナー」名古屋線 5220 下広井交差点にて
名古屋線専属運用の日野セレガHD(PKG-RU1ESAA)5220号車です。
所属こそ伊予鉄道となっていますが、実際の乗務は子会社の伊予鉄南予バスが担当しています。

車内はこの様になっておりまして、
伊予鉄道「オレンジライナー」名古屋線 5220 車内

伊予鉄道「オレンジライナー」名古屋線 5220 シート
一般的な3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様となっていますが、車内中央部にセルフサービス式の飲みものサービスコーナーが設置されている他、最近流行の通路カーテンも設置されています。
但し、名鉄バス便に設置されている座席コンセントが、伊予鉄道便には設置されていない等、両社の使用を見比べてみると若干の差異があるのも事実。
出来れば伊予鉄道便にも座席コンセントが欲しいところなんですが・・・。

では、乗車時の様子を簡単にご紹介。
乗客12名を乗せ名鉄バスセンターを出発したバスは、名古屋高速白川ランプより名古屋高速に入ります。
名古屋高速に入ったところで、自動放送による車内設備の案内が行われ、その後に乗務員からの補足説明が行われます。
丁寧といえば丁寧なのですが、共同運行会社の名鉄バスと比較すると、細かなところで「レベルの差」というものを感じてしまいますね。

23時40分、車内は消灯。
消灯後は、数回の乗務員交代を挟みながら、東名阪自動車道から新名神高速道路~名神高速道路~中国自動車道~神戸淡路鳴門自動車道~徳島自動車道~松山自動車道と進んでいきます。

翌朝5時頃、バスは唯一の開放休憩場所である松山自動車道上分パーキングエリアに到着。
ここで15分間の休憩となります。
伊予鉄道「オレンジライナー」名古屋線 5220 上分パーキングエリアにて
通常であれば多くの乗客がバスを降りてトイレや一服を済ませるのでしょうが、この日は外が土砂降りの雨で降りる人もまばらでした。
私もトイレとWeb用写真の撮影を手早く済ませてバスにも戻ります。

5時15分、乗客が全員揃ったところでバスは出発。
三島川之江インターで降車扱いを行った後は、松山自動車道を松山へ向けてひた走ります。
川内インター手前の桜三里パーキングエリアで停車しますが、ここでは乗務員交代と乗務員2名のうちの1名ががここで下車するための停車だとか。
因みに下車した乗務員は、後続の「道後エクスプレスふくおか号」に乗車して松山まで客扱いを行った後、八幡浜まで回送乗務するとのことですが、伊予鉄グループもJRバスグループに負けず劣らずの乗務員運用を行っているようですね。
川内インターは降車客がゼロとのことで通過扱いとなり、次に停車したのは松山インターを降りたすぐの場所に位置する松山インター口。
ここで1名が下車し、次の道後温泉では2名が下車します。
大街道では降車客がおらず通過扱いとなり、纏まった降車客が出たのは、伊予鉄道のターミナル駅である伊予鉄松山市駅。
ここでは私を含めて8名が下車しました。
伊予鉄道「オレンジライナー」名古屋線 5220 伊予鉄松山市駅到着

伊予鉄道「オレンジライナー」名古屋線 5220 伊予鉄松山市駅にて
本来であれば終点の八幡浜まで乗車したいところなのですが、今回は諸事情により途中の伊予鉄松山市駅で下車。
独特なセレガの後姿を見届けながら、乗り場を後にしました。

名鉄バス便、伊予鉄道便、あなたならどっち?

というわけで今回、伊予鉄道「オレンジライナー」名古屋線に初めて乗車してみましたが、これまで再三申し上げている通り、夜行高速バス「名古屋~松山線」(「オレンジライナー」名古屋線)のダイヤは本当に使い勝手が良いですね。
出発時刻もさることながら、到着時刻も遅過ぎず早過ぎずの設定となっており、観光・ビジネスで利用するには申し分ないでしょう。
あとは、名鉄バス便と伊予バス便どちらを選択するのか?ということですが・・・
伊予鉄道もサービスレベル・乗務員の応対共に丁寧で評価はしたいところですが、ハイレベルな乗務員の応対、設備を考慮すると、私個人的にはやはり名鉄バス便を選んでしまいますね。
同時に、現在の名鉄バスのサービスレベルに共同運行会社が追いつくのは結構大変かも?と今回乗車してみて改めて思いました。
とはいえ、名鉄バス・伊予鉄道両社共にサービスレベルは全国的に見ても高い方ですので、「移動中に携帯電話(スマートフォン)を充電したいのであれば名鉄バス便」、「セルフサービスのドリンクを楽しみたいのであれば伊予鉄道便」といった様に、実際に利用する際は「好み」で選ばれると良いのではないでしょうか。
機会があれば、またこの路線に乗車することになろうかと思います。
今度は名鉄バス便、伊予鉄道便、どちらの便に乗車することになるのでしょうか・・・。


【乗車データ】 
  • 乗車日:2014/06/21
  • 乗車区間:
    名鉄バスセンター→伊予鉄松山市駅
  • 運行会社:伊予鉄道
  • 車両:日野/セレガHD(PKG-RU1ESAA)
  • 年式:2009年式
  • 所属:室町営業所(伊予鉄南予バス八幡浜本社駐在)
  • 社番:5220


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