大阪バス「京都特急ニュースター号」乗車記

昼行高速バス,高速バス乗車記

高速バス「東京特急ニュースター号」「函館特急ニュースター号」など、全国各地で路線バスの展開を始めている大阪バスグループ。
ですが、この「ニュースター号」シリーズの始まりは、実はこれからご紹介する「京都特急ニュースター号」であります。

元々京都駅での新幹線アクセスを目的に開設したと言われるこの路線。
「果たしてどうなのよ?」ということで、昨年12月初旬に乗車して参りました。

あっという間の45分

今回乗車したのは、東大阪布施(近鉄布施駅)19時40分発(乗車当時)の便。
本来であれば始発から乗車したかったのですが、ウィラーエクスプレス「大阪南港線」事前取材後の乗車ということもあって、乗り継ぎの関係から地下鉄中央線&近鉄けいはんな線の「長田駅」から乗車することに。
「ニュースター号」のバス停は、地下鉄長田駅の1号出口傍にあり、比較的分かりやすい場所に設置されています。

ここからの出発時刻は20時ジャスト。
ですが、道が空いていたからでしょうか、出発の10分前には既に到着していました。
「京都特急ニュースター号」に使用される車両はこちら↓。
大阪バス「京都特急ニュースター号」 ・・72
4×12列60人乗りの近距離昼行高速仕様の三菱エアロエース(LKG-MS96VP)です。
東大阪~京都間の距離であれば、この程度の装備で十分ですねww。
窓側と通路側でモケットの色を変えているのが特徴といったところでしょうか・・・・・。

では京都までの様子を簡単に説明。
私を含めて総勢5名を乗せたバスは、定刻に地下鉄長田駅を出発します。
東大阪北ランプから近畿自動車道へ流入し、門真ジャンクションから第2京阪道路へ。
第2京阪道路を暫くひた走り、久御山ジャンクションからは阪神高速京都線へ入ります。
その後、上鳥羽ランプで高速を降り、一般道を10分程走ると、バスは終点の京都駅八条口に到着します。
その間、なんと僅か45分!
あっという間のバス旅でした。
大阪バス「京都特急ニュースター号」 ・・72 京都駅八条口にて

利用価値があるが・・・「高速京田辺」バス停をどう生かすかが課題?

今回初めて乗車してみましたが、確かに鉄道だと乗換えが必須な東大阪地区から京都へダイレクトで移動できるという意味においては、所要時間も約1時間と速達性が担保されており、それなりに利用価値がある路線だとは思いました。

ただ、残念ながらこれだけだとアピールポイントとしては弱いかなぁ~という印象を持ったのも事実でして・・・・・。
そういう意味では、今年1月15日に実施したダイヤ改正に私は注目しています。
というのも、今回のダイヤ改正では、増便と共に「高速京田辺」停留所を新設しています。
これは推測なのですが、今回の改正、もしかすると京田辺(松井山手)地区から東大阪市内・大阪鶴橋・近鉄上本町・中央線沿線への通勤客の獲得を狙っているのではないかと。
実際に「高速京田辺」バス停のすぐ傍にあるJR松井山手駅の一日の乗降客数が約6000人(京田辺市の人口の約1割)いますし、以前ご紹介した京阪バスの「直Q京都号」も好調なことから、「京都特急ニュースター号」も今後は松井山手地区からの乗客を如何に獲得していくかが、路線存続のカギになってくるのでは?と思いますね。
条件が整えば朝夕の一部の便を天王寺駅まで延長するという手もアリかもしれませんね。(これに関しては、京阪バスとの兼ね合いもあるので難しいかとは思いますが・・・・・)
実際に松井山手地区は高級マンションも多く、「お金持ち」が多いという話も聞きますし・・・・・。
「大阪へ、座ってゆったりラクラク通勤!京都特急ニュースター号」という様なキャッチフレーズで売り込んでも良いかもしれませんねww。

繰り返しになりますが、「高速京田辺」バス停をどう生かすか・・・・・ここに「京都特急ニュースター号」の今後が決まってくる・・・・・そんなことを思った今回の「京都特急ニュースター号」の試乗でございました。


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