夜行バス&鉄道ウォッチャー「ひろしプロジェクトWEB」

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こんにちは。ひろしプロジェクトです。
いつもこのブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

そして・・・改めまして、新年あけましておめでとうございます。
本年も「ひろしプロジェクトWEB」を宜しくお願い申し上げます。

2015年1発目の乗車記は、やはりこちらバスを取り上げない訳にはいかないであろう・・・ということで、早速取り上げたいと思います。

西日本鉄道「はかた号」 0001 新宿にて

元祖「キング・オブ・夜行バス」こと西日本鉄道の福岡~東京新宿間夜行高速バス「はかた号」に新しく登場した個室型プレミアムシート搭載車です。

バブル期の「第一次高速バスブーム」の象徴でもあり、北海道のローカルバラエティ番組「水曜どうでしょう」をきっかけにバスファンのみならず日本全国にその名が知られる様になった「はかた号」。
「キング・オブ・深夜バス」という名称で紹介されていたことは、ご存知の方も多いかと思います。

その「はかた号」に、個室型プレミアムシートを搭載した新型車両がデビューすることが、2014年10月に発表されました。
このニュースは、各種ネットニュースはもとより、地元福岡のニュース番組や情報番組などで大きく取り上げられ、バスファンのみならず各方面から注目を集めることになりました。

以前、このブログで「はかた号」プレミアムシートの乗車記をご紹介しましたが、個室化という形で進化したプレミアムシートに、国内初採用のシート、乗車率が高かったエコノミーシートの廃止などなど・・・今回デビューした新型「はかた号」は注目すべきポイントが多いです。
そして、実は今回の新型車両デビューに併せて、ダイヤ改正も実施されました。
福岡側の始発地が西鉄天神バスセンターから博多バスターミナルに変更された他、運行経路が新東名高速道路経由に変更されました。
新型車両の乗り心地と快適さは如何に?
そして、ダイヤ改正の効果は?
「これは早速乗車してみなければ・・・」ということで、先日乗車してみました。

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病み付きになりそうな「はかた号」新型プレミアムシートの乗り心地

やって来たのは、JR博多駅前に位置する博多バスターミナルの36番乗り場。
ここから「はかた号」は出発します。
乗車当日は年末の帰省シーズンということもあって、九州島内各方面及び本州方面へ向かう高速バスを待つ乗客で混雑していました。
西日本鉄道「はかた号」 博多BT発車案内

「はかた号」は通常、発車10分前の18時40分頃に入線しますが、帰省シーズンによる他路線の増車対応のため、発車時刻ギリギリの18時49分に入線します。
西日本鉄道「はかた号」 0002 博多BT入線

この日は繁忙期ということもあり、3台運行でした。
私が乗車する1号車は、個室型プレミアムシートを搭載した新型車両0002号車。
西日本鉄道「はかた号」 0002

西日本鉄道「はかた号」 0002 リア
パールホワイトメタリックに白夜行のゴールドヴァージョンをあしらった、三菱エアロクイーン(QRG-MS96VP)です。

一方の2号車は、これまで専用車として活躍してきた2階建てバス0003号車(三菱エアロキング BKG-MU66JS)、
西日本鉄道「はかた号」 0003 新宿にて

3号車は、3列独立シート29人定員仕様の4851号車(三菱エアロクイーン QRG-MS96VP)でした。
西日本鉄道「はかた号」 4851 新宿にて

各号車がのりばに付けられると、乗務員による改札が行われます。
新型車両は先代専用車の2階建てバスとは異なり、トランクルーム開口が通常のバスと同じ位置に戻ったため、荷物の積み込み時間が短縮されています。

乗務員による改札と荷物の預け入れを済ませ、車内に入ります。
車内はこの様になっておりまして、新型「はかた号」はプレミアムシートとビジネスシートの「2クラス制」を採用しています。
西日本鉄道「はかた号」 0002 車内
で、実はこの新型車両、恐らく日本国内の高速バスでは初採用のマジカルテクニカ製バス用シートを搭載しています。
同社は主に、ワゴンタクシー用シートやロケバス用シートの製造・販売及び車両のカスタマイズを手掛けている会社で、バス用シートに関しては、プレミアムタイプの「A380シリーズ」、3列独立タイプの「A330シリーズ」、4列タイプの「A340シリーズ」の3商品を展開しています。
新型「はかた号」では、プレミアムタイプの「A380-F」と3列独立タイプの「A330-F」の2タイプのシートを搭載していますが、こと夜行バスに関して、これまで『快適な眠り』の提供にこだわってきた西鉄が、今回何故にマジカルテクニカ製バス用シートの採用を決断したのか・・・気になるところではありますね。

早速、車内を詳しく見ていきましょう。
まずは今回私がお世話になる最上グレード「個室型プレミアムシート」から。
西日本鉄道「はかた号」 0002 個室型プレミアムシート その1

西日本鉄道「はかた号」 0002 個室型プレミアムシート その2

西日本鉄道「はかた号」 0002 個室型プレミアムシート フルリクライニング時
「個室型プレミアムシート」は車内前方部に4席設置されており、マジカルテクニカ製の2列独立タイプ本革シート「A380-F」が採用されています。
シート幅約50cm、最大リクライニング角度150度、シートピッチ135cmを誇るゆったりとしたシートが特徴です。
シート操作は全て電動式になっていて、リクライニング・オットマンの角度調整はもとより、シートヒーター・マッサージ機能・座面送風機能までもが搭載されています。
足置き台は設置されていませんが、オットマンの長さがそれなりに確保されており、サイドサポートも装備されていることから、足置き台が無いことによる不自由感は特に感じませんでした。
更に今回、完全個室化されたことから、回りを気にせずに休むことが出来るようになりました。
正しく「動くネットカフェ」という表現がピンと来るかもしれませんね。
一方で、旧型「プレミアムシート」と比較すると、個室化によって「はかた号」の売りの一つでもあった前方の眺望が犠牲になった他、シート幅が狭くなり(約70cm→約50cm)、リクライニング角度も若干浅く(最大156度→最大150度)なりました。
人によっては、「旧型「プレミアムシート」の方が良かった。」と評価する方が出てくるかもしれません。

西日本鉄道「はかた号」 0002 個室型プレミアムシート シートリモコン&照明スイッチ
通路側壁面に取り付けられているシートリモコンと照明スイッチです。
リクライニング角度・オットマン・ランバーサポート・シートヒーター・マッサージ・座面送風シートといったシート操作は、全てこのリモコンで行います。
最大2パターンまでシートポジションを記憶できる機能も備えています。
シートリモコンの下は、照明スイッチとなります。
個室内の白熱灯の明るさを無段階で調整することが出来ます。

西日本鉄道「はかた号」 0002 個室型プレミアムシート 専用空気清浄機
個室内には、専用のTERUMO製空気清浄機が装備されています。
設置場所に苦心の跡が見受けられます。

西日本鉄道「はかた号」 0002 個室型プレミアムシート 座席コンセント&USBポート
新型「はかた号」では、各座席にコンセントとUSBポートが装備されています。
但し、後述の「ビジネスシート」の一部座席や「女性専用ビジネスシート」にはUSBポートが装備されていませんのでご注意を。

西日本鉄道「はかた号」 0002 個室型プレミアムシート iPad&防犯ブザー
座席前方のシートポケットです。
案内リーフレット類を纏めたクリアファイルの他に、プレミアムシート利用者専用のタブレット(iPad mini 3)と、緊急呼び出し用の携帯防犯ブザーが入っています。

西日本鉄道「はかた号」 0002 個室型プレミアムシート 読書灯
座席に取り付けられた読書灯です。
LED方式を採用しています。

続いては、車内後方のビジネスシートを見てみましょう。
(尚、ビジネスシートの画像につきましては、HN「B高」様よりご提供頂きました。)
西日本鉄道「はかた号」 0002 ビジネスシート その1

西日本鉄道「はかた号」 0002 ビジネスシート その2

西日本鉄道「はかた号」 0002 ビジネスシート その3
「ビジネスシート」は車内後方部に20席設置されており、うち最後部4席(女性専用席)を除く16席には、マジカルテクニカ製の3列独立タイプ本革シート「A330-F」が採用されています。
シート幅は46cm、最大リクライニング角度は143度、シートピッチは95cmを誇ります。
旧型「ビジネスシート」と比較すると、リクライニング角度・シート幅共にグレードダウンしている感は否めませんが、全席3点式シートベルトを採用するなど、安全・安心を売りにしているシートなのかなぁという印象を受けました。
シート形状を見る限り、ホールド感も悪くはなさそうです。
勿論、「ビジネスシート」にも座席コンセントやUSBポート、プライベートカーテンが装備されていますので、「それなりに安く、回りを気にせずに移動したい。」という方にはお勧めのシートです。

西日本鉄道「はかた号」 0002 女性専用ビジネスシート
最後部4席に設定された女性専用「ビジネスシート」です。
リクライニング角度が更に浅い(約133度)設定になっている分、通常の「ビジネスシート」の1,000円引きで販売されます。
西鉄の”最後部4席を女性専用席として販売する手法”は、2014年夏に「どんたく号」(福岡~名古屋線)で採用されて以降、対象路線が順次拡大されていますが、特にグループで利用する際にはオトクですね。
因みに、最後部の女性専用「ビジネスシート」については、シート幅の関係から天龍工業製のシートが採用されています。

西日本鉄道「はかた号」 0002 車内トイレ
勿論、車内にはトイレも完備。
さほど広くないため、あくまで緊急的な設備といえましょうが、いざというときにありがたい設備ですね。

一方で、新型「はかた号」では、比較的人気が高かった「エコノミーシート」が廃止されています。
これは、2011年に新設された「Lions Express」で代替出来ることや、繁忙期と閑散期の輸送量の差が大きいことなどを考慮してのことでしょうが、これまで「エコノミーシート」を利用していた客層が、すんなりと「Lions Express」へ移行してくれるのか・・・利用者の今後の動向が気になるところですね。

一通り車内を見たところで、バスは18時55分、定刻5分遅れで博多バスターミナルを出発します。
落ち着いたところで、新型「プレミアムシート」に着席し、座り心地を確認してみます。
この新型「プレミアムシート」、幅が狭くなり、リクライニング角度が浅くなったことで、窮屈さを感じるのかなぁと思いきや、いざ座ってみるとシートの座り心地とホールド感が私好みの感触でした。
更にシートをフルに倒してみると、公表されている数値以上に倒れている感覚があり、「これならば寝るのにも問題ないかなぁ。」という印象を持ちました。
流石に、旧型プレミアムシートのキャッチコピーである「ソファに身を委ねるような座り心地」とまではいきませんが、適度なシートの固さと完全個室化、そして充実した設備を考慮すると、5,000円という特別料金は決して安くはないものの、払って乗る価値はあると私は思います。

15分程走った西鉄天神バスセンターで乗車扱いを行い、19時20分、定刻10分遅れでバスは西鉄天神バスセンターを発車します。
新型車両導入に併せて実施されたダイヤ改正で、西鉄天神バスセンターは始発地から経由地へと変更。
乗務員のハンドル時間を考慮しての変更だと思われますが、週末や繁忙期の天神地区渋滞による発車時刻の遅延が慢性化しないか、心配ではあります。

バスは天神北ランプから福岡都市高速道路に入ります。
このバスの乗務は西日本鉄道博多自動車営業所の乗務員2名が交代で担当。
福岡都市高速道路に入ったところで、交代乗務員から自己紹介と車内設備の案内がマイクにより行われ、最後に乗務員が車内を一巡し、分からない点が無いかどうかを確認します。
そつなく丁寧な案内は、流石にしてつグループといったところでしょうか。
案内が終わる頃、バスは福岡インターから九州自動車道へ。
いよいよ東京新宿へ向けての長いハイウェイの旅が始まります。

九州自動車道に入ったところで、改めて新型「プレミアムシート」の機能を色々試してみますが、今回私が一番気に入ったのは『マッサージ機能』でした。
旧型「プレミアムシート」利用者に貸し出されていた振動式とは違い、新型「プレミアムシート」のマッサージ機能は揉み解し式を採用しています。
背もたれ部分のみではありますが、背中の揉み解しをしてくれる本格的なマッサージ機能を搭載しており、一度使うと嵌る利用者もいるのではないでしょうか。
少なくても私は嵌りました。(笑)

20時00分頃、バスは八幡インターから北九州都市高速道路に入ります。
ここまでは若干遅れ気味ですが、この先もこのペースで進めば、翌朝の定時到着が見込めそうです。
20時07分、黒崎インター引野口に到着。
ここで乗車扱いの為に停車後、再度北九州都市高速道路を小倉へと向けて走ります。
左手には八幡市街の夜景が。
工業都市ならではの夜景ですが、バスの車内から眺める夜景もまた格別ですね。
20時28分、砂津(チャチャタウン前)に停車後、20時32分、小倉駅前高速バス乗り場に到着します。
ここでは7名が乗車し、本日乗車予定の乗客がこれで揃い、車内は満席になりました。

小倉駅前を出発したところで、再度乗務員から自己紹介と車内設備の案内がマイクにて行われます。
その間、バスは富野ランプから北九州都市高速道路に入り、門司インターからは九州自動車道、更に関門橋~中国自動車道~山陽自動車道を東京へ向けてひた走ります。

20時55分頃、バスは関門橋を通過。
消灯後に通過することが多い関門橋からの夜景は久しぶりですが、門司市街と下関市街の街の灯りが幻想的な雰囲気を醸し出していて、普段とは違った景色に見えますね。

関門橋を通過して約1時間後の21時55分、バスは消灯前の休憩場所である山陽自動車道佐波川サービスエリアに到着します。
ここでは15分間の開放休憩時間が設定されており、大半の乗客がバスを降りてトイレや買い物・一服を済ませていきます。
西日本鉄道「はかた号」 0002 佐波川SAにて その1

西日本鉄道「はかた号」 0002 佐波川SAにて その2

西日本鉄道「はかた号」 0002&0003 佐波川SAにて

22時10分、乗客が全員揃ったところで、乗務員がプライベートカーテンをセットし、車内灯が消され、消灯となります。
この先は数回、乗務員交代と車両点検・給油のために停車しますが、乗客は翌朝の開放休憩まで下車することが出来ません。
その間、バスは山陽自動車道~中国自動車道~名神高速道路~新名神高速道路~東名阪自動車道~伊勢湾岸自動車道~東名高速道路~新東名高速道路を東京へ向けてひた走ります。
疲れが溜まっていたためか、眠気には勝てず、暫くしてシートを倒して眼を瞑ります。
ホールド感の良いシートの座り心地とバス自体の安定した乗り心地に魅了され、いつしか夢の中へ。
途中、乗務員交代の停車(赤松パーキングエリアと御在所サービスエリア)で2回程目を覚ましましたが、翌朝までぐっすりと眠ることが出来ました。

6時20分頃、乗務員のモーニングコールと共に車内灯が灯けられ起床。
まもなくして交代乗務員がプライベートカーテンを片付けていきます。
その頃バスは、新東名高速道路の掛川付近を走行。
時計を見る限りでは、定時よりも若干早く運行している模様です。

6時40分、バスは朝の開放休憩場所である新東名高速道路静岡サービスエリアに到着します。
新東名高速道路 静岡サービスエリア
ここでは15分間の開放休憩時間が設定されており、乗務員もここで最後の交代を行います。
こちらのパーキングエリアでも大半の乗客が下車し、トイレや買い物を済ませていきますが、私もトイレと買い物を済ませた後、Web用の写真撮影を手早く済ませます。
ですが、この日は「はかた号」の雄姿を撮影する人が多く、パーキングエリア内は撮影会状態になっていました。
間近で「はかた号」を改めて見てみますが、元祖「キング・オブ・深夜バス」といわれるだけあってか、他路線と比較しても貫禄が一際違いますね。
西日本鉄道「はかた号」 0002 静岡SAにて その1

西日本鉄道「はかた号」 0002 静岡SAにて その2

西日本鉄道「はかた号」 0002 静岡SAにて その3

西日本鉄道「はかた号」 0002 前面サボ

西日本鉄道「はかた号」 0002 側面サボ

06時55分、乗客が全員揃ったところでバスは出発します。
東京新宿まであと2時間程。
旧型「プレミアムシート」乗車記でも書きましたが、「もうここまで来たか・・・」という想いと「もっと乗っていたい」という名残惜しい想いが同時にこみ上げてきます。

バスは新東名高速道路を御殿場ジャンクションまでひた走り、御殿場ジャンクションからは東名高速道路を東京へ向けてひた走ります。
新東名高速道路は新しく出来た高速道路ということもあってか、乗り心地自体は素晴らしいのですが、反面山間のルートであることから、携帯電話やモバイルの電波が届きにくく、持参のiPhoneでインターネットをしようにも繋がりにくくて困りました。

左手に富士山と足柄サービスエリアを望むと、いよいよ最後の難所「足柄峠」に差し掛かります。
流石にこの辺はカーブとアップダウンがきつく、車内移動の際には何かに掴まっていないと危ない状態になります。

足柄峠を越えると、工場や住宅地が見えてきます。
ここまで来ると、終点の東京新宿はあと少しです。

8時42分、東名高速道路の東京料金所を通過。
更に8時47分、首都高速道路の用賀料金所を通過します。
ここからは首都高速道路3号線~中央環状線を初台南ランプまで走行し、終点の東京新宿へと向かいます。
通常であれば、ここから先の区間は渋滞に嵌るのですが、年末年始ということもあって道路の流れは渋滞も無く至って順調であります。
8時56分、初台南ランプを通過。
その後、甲州街道を経由し、定刻よりも20分早い9時05分、バスは終点の新宿高速バスターミナルに到着しました。
<
約14時間のあっという間のバス旅を惜しみながら乗務員から荷物を受け取りますが、降りていく他の乗客達のホッとした表情が印象的でした。
その後、回送される「はかた号」の雄姿を写真に収め、私は次なる場所へと向うのでありました。

というわけで、西日本鉄道「はかた号」個室型プレミアムシートの乗車記をお届けしました。
今回、実際の新型「プレミアムシート」に乗車してみて、西鉄の「はかた号」に対する意地というかこだわりみたいなものを感じ取ることが出来ました。
「はかた号」2階建て車両に続く後継車両については、
「エコノミーシートの好調を受けて、オール4列仕様車にするのではないか。」
「以前の様なノーマル3列独立シート仕様車に置き換わるのではないか。」
などといった噂が以前から流れていました。
それだけに今回、個室型「プレミアムシート」という形でプレミアムシートのグレードアップ化を決断・決行したことは、私の様なバスファンにとっては良い意味で裏切られたのと同時に、西鉄が今後も「はかた号」を同社のフラグシップ路線として維持していくという強い意気込みを私は感じました。
一方で、今回の個室型「プレミアムシート」については、乗車する人によって評価が大きく分かれるシートなのかなぁという印象も持ちました。
私自身は、個室化によってプライベート空間が確保出来る点と、シートの座り心地の良さ及びマッサージ機能を装備している点で強く推したいのですが、個室化によってシート幅が狭くなったのと、リクライニングの角度が若干浅くなったのは否めない事実であり、人によっては「以前のプレミアムシートの方が良かった。」という感想を述べられる方もいらっしゃるかと思います。
この点については、今後西鉄側でもリサーチするでしょうし、デメリットをどう改善していくのかにも注目したいですね。
これはあくまで推測ですが、今回デビューした新型車両については、従来のシートメーカーが西鉄が要望している仕様に対応出来なかったのと、安全保安基準の適合の関係、更には製造コストの関係でこの様な仕様にせざるを得なかったのでは?と私は考えています。
(この点についても、私なりに今後リサーチ出来ればと思っておりますが・・・。)
あと、経路変更による所要時間の遅延についての問題ですが、今回実際に乗車してみて、新東名高速道路の時間短縮効果を強く実感しました。
福岡地区での遅延を十分にカバーするどころか、実際には約20分早着する結果となりました。
仮に福岡地区での遅延が無ければ、恐らく30分近くの早着になったことでしょう。
経路変更前と比較して所要時間に余裕が出来たことは、ハンドルを握る乗務員にとっても少しばかりの負担軽減になるのではないでしょうか。

「はかた号」個室型プレミアムシートについては、次作の乗車記本「夜行バス紀行Vol.03」でも取り上げる予定ですが、今回、元祖「キング・オブ・深夜バス」の名に恥じない車両がデビューしたことは、事業者・バスファンはもとより、利用者にとってもプラスになるのではないか・・・そんなことを感じた今回の西鉄「はかた号」個室型プレミアムシートの旅でございました。
「はかた号」については、閑散期の利用促進や常に付きまとう車両の代替問題など、抱える課題は決して少なくありませんが、今後も福岡と東京都を結ぶ「夢の架け橋」として末永く運行を続けて欲しいと切に願うばかりです。

西日本鉄道「はかた号」 0002&0003 静岡SAにて


【乗車データ】 
  • 乗車日:2014/12/30
  • 乗車区間:
    博多バスターミナル→新宿高速バスターミナル
  • 運行会社:西日本鉄道
  • 車両:三菱/エアロクイーン(QRG-MS96VP)
  • 年式:2014年式
  • 所属:博多自動車営業所
  • 社番:0002

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自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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