夜行バス&鉄道ウォッチャー「ひろしプロジェクトWEB」

夜行バス&鉄道愛好歴30年以上のひろしプロジェクトが、これまで乗車してきた乗り物の乗車記や最新情報を紹介する総合サイトです。

こんにちは。ひろしプロジェクトです。
いつもこのブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

名古屋名鉄バスセンターから北は東北仙台・郡山へ、西は九州へと全国各地へ高速路線バスを運行している名鉄バス。
特に名古屋から東北・九州方面への路線は、繁忙期には多数の続行便が付く程に混み合います。
その中から今回は、現存する名鉄の夜行高速バスの中でも最古の歴史を誇る、名古屋~長崎線「グラバー号」をご紹介します。

名鉄バス「グラバー号」 2608 サイドロゴ&LED

名古屋~長崎線「グラバー号」は、今から25年前の1989年9月1日に名古屋鉄道(以下:名鉄)と長崎自動車が共同で運行を開始しました。
1999年3月に名鉄の子会社であるの日本急行バス(のちの名古屋観光日急→名鉄観光バス)に運行を移管しますが、2009年2月に名鉄グループの高速バス事業再編の絡みで、名古屋側の運行会社が名鉄観光バスから名鉄バスに再度移管されます。
この間、運行経路の変更や長崎地区の停留所新設などを経て、現在に至っています。
私自身、この路線には日本急行バス(のちの名古屋観光日急)時代に数度乗車したことがありますが、ここ10年程は久しく利用しておりませんでした。
しかしながら2014年夏のお盆繁忙期に九州へ行く機会があり、「それならば久しく利用していない「グラバー号」を利用してみるか」ということで、早速乗車しました。

やって来たのは、毎度お馴染みの名古屋名鉄バスセンター。
「グラバー号」は名鉄バスセンターの3階7番のりばから発車するのですが、この日はお盆繁忙期輸送の関係で3台運行(うち1台3号車は空車回送)とのことで、私が乗車する2号車は8番のりばからの乗車となります。
名鉄バス「グラバー号」 名鉄BC 行先案内LED

今回乗車した車両は・・・もちろんこちら↓の車両です。(※写真はイメージです。)
名鉄バス「グラバー号」 2607

名鉄バス「グラバー号」 2607 リア
私のブログではもうしつこい位にお馴染みの車両、2006年式の三菱エアロクイーンⅠ(PJ-MS86JP)です。
同社の夜行高速路線も、現在は現行エアロクイーンが主力車両となっており、PJ形式のエアロクイーンは松山・新潟・郡山の各線と仙台線の一部の便で活躍するのみとなっています。
現行のエアロクイーンも嫌いではないのですが、個人的には現行のエアロクイーンよりもこのPJ形式のエアロクイーンの方が好きだったりします。

車内はこの様になっておりまして、
名鉄バス「グラバー号」 2607 車内

名鉄バス「グラバー号」 2607 シート
3列独立シート27人乗りの夜行仕様となっています。
ご覧の通り、トイレ・通路カーテン・プラズマクラスターが完備されている他、各座席には携帯・スマートフォン充電用のコンセントも装備されています。
特に携帯・スマートフォン利用者にとって、座席コンセントはありがたい設備だったりします。
車内設備についてはこれまでのブログ記事でもご紹介していますので、もうお馴染みかもしれませんね。

では、乗車時の模様を簡単にご紹介。
16名の乗客を乗せた名鉄バス「グラバー号」は、定刻の19時40分に名鉄バスセンターを発車します。
発車後、乗務員が改札時に提示した乗車券を回収しに車内を巡回。
その後、名古屋高速に入ったところで、交代乗務員から自己紹介と運行経路・車内設備についての案内がマイクにて行われ、最後に車内を巡回して分からない点が無いかを確認しに回ります。
いつもながらの丁寧かつ過不足無い案内に、名鉄バスの乗務員教育の素晴らしさを改めて実感します。

気が付くと、バスは名古屋西インターから東名阪自動車道へ。
その後、亀山ジャンクションから新名神高速道路へと入ります。
暫くはスムーズに流れていたのですが、草津ジャンクションに近づくにつれ、徐々に車の流れが悪くなってきます。
そして草津ジャンクションから名神高速道路に入ったあたりから、徐々に渋滞が。
所々スムーズに流れる区間もありましたが、全体的に流れは悪いままで、大幅な遅れにならないか心配になります。

「グラバー号」の開放休憩は2箇所設定されています。
消灯前の開放休憩は、名神高速道路の桂川パーキングエリア。
通常ですと15分間の開放休憩となるのですが、この日は若干遅れ気味ということで、21時28分から21時40分の12分間の休憩となりました。
外は大降りの雨でしたが、多くの乗客がバス降りてトイレや洗顔・買い物を済ませていました。
名鉄バス「グラバー号」 2608 桂川PAにて

21時40分、乗客が全員揃ったところでバスは出発。
その後10分程でバスは完全消灯され、おやすみタイムへ突入となります。
暫くは起きていましたが、やがてこの日の疲れからか睡魔が襲ってきてしまい夢の中へ・・・。
気が付くとバスは既に九州島内に入っており、長崎自動車道を走行しているところでした。

6時10分、車内灯が点灯され起床。
その後、乗務員からのおはようコールと運行状況の説明、そして最後の休憩箇所である大村湾パーキングエリア到着に関する案内が行われます。
途中の渋滞の影響で20分程遅れている様で、長崎到着も20分程遅れる予定とのこと。
もっと遅れるかと予想していただけに、半ば肩透かしを食らった格好ですが、とりあえずこの後の行程は無事にこなせそうで、まずは一安心といったところでしょうか。
6時20分、バスは最後の休憩場所である大村湾パーキングエリアに到着。
通常であれば15分間の開放休憩となるのですが、バスが遅れているということもあり、ここでは10分間と短い休憩になりました。
こちらのパーキングエリアでも多くの乗客がバスを降り、トイレや洗顔・飲み物の調達を済ませていきます。
名鉄バス「グラバー号」 2608 大村湾PAにて

名鉄バス「グラバー号」 2608 正面

名鉄バス「グラバー号」 リアから 大村湾PAにて

因みにこちらの車両↓は1号車に充てられていた2913号車。
デビュー当時は松山線に充てられていましたが、現在は専ら「グラバー号」の専用車として活躍しています。
名鉄バス「グラバー号」 2913 大村湾PAにて

6時30分、乗客が全員揃ったところでバスは出発。
長崎市内まであと一息です。
大村湾パーキングエリアを出発して数分、バスは最初の降車停留所である大村インターに到着します。
ここでは1名が下車。
その後の諫早インターでは2名が下車し、諫早インターからはカーブが連続する長崎バイパスを走破します。
長崎バイパスを走破し昭和町入口を降りると、長崎市内の最初の降車停留所である昭和町に到着。
ここでは1名が下車し、その後大橋・ココウォーク茂里町と停車していきます。
纏まった降車があったのは、その次の長崎駅南口停留所。
ここで私を除く全ての乗客が下車していきました。
この長崎駅南口停留所、「グラバー号」運行開始当初は未停車でしたが、2000年代初頭の長崎市内停車停留所大幅新設の際に設けられました。
以来、この「グラバー号」を含めた長崎自動車が運行する夜行高速路線においては、長崎駅南口での乗降が多いそうです。
やはり、地方都市にとって「駅」は交通の要所の一つであることには変わりないのでしょうね。
その後、大波止に停車した後、「グラバー号」は約20分遅れで終点の長崎バス新地ターミナルに到着しました。
名鉄バス「グラバー号」 2608 長崎新地ターミナル到着
この長崎新地地区には、長崎自動車の本社及び同社が経営する「長崎バスターミナルホテル」が位置する他、新地中華街・唐人屋敷跡・グラバー園といった有名観光地が点在する場所でもあります。
「グラバー号」で到着して、朝から長崎観光をじっくり楽しむ・・・これが本来の夜行バスの正しい使い方なのでしょうね。
今度「グラバー号」を利用する時は、是非とも長崎観光を絡めて旅程を組みたいですね。

というわけで、名鉄バス「グラバー号」2号車の乗車記をお届けしました。
車両・設備・乗務員の応対・・・どれをとっても名鉄バスのサービスレベルは全国の事業者の中でも上位の方に位置すると常日頃思っているのですが、実は今回の乗車で改めて感じたことが一つありまして・・・。
それは、

名鉄バスさん、そろそろ高速バスの予約窓口を一本化しませんか??

ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、名鉄バスが運行する高速路線バス、実は路線によって予約窓口が2つ存在します。
詳しく説明しますと、名鉄グループの高速路線バスは今でこそ名鉄バス1社が運行を担っていますが、以前は名鉄バスと名鉄の子会社である日本急行バス(後の名古屋観光日急→名鉄観光バス)の2社が運行を行っており、それぞれ別の予約システムを採用していました。
(名鉄バス:独自システム→ハイウェイバスドットコム、日本急行バス(後の名古屋観光日急→名鉄観光バス):発車オーライネット)
その後、2009年2月1日に名神ハイウェイバスを含めた名鉄観光バスの高速バス部門を名鉄バスへ移管したことにより、名鉄グループの高速バスは名鉄バス1社が運行することになるのですが、どういう訳か予約システムはそのまま従前のシステムのままで運用することになり、以来今日までその状態が続いているというのが実状であります。
何故、同じ名鉄バスが運行するのに、乗車する路線によって予約サイトはおろか予約先電話番号まで違うのか・・・
共同運行会社との調整やシステム変更の手間を考えてのことでしょうが、この状態、はっきりいって利用者にとっては分かりにくいです。
実際に私の友人や知人から「名神ハイウェイバスを予約しようとして予約センターに電話したが、予約先電話番号が異なるとのことでたらいまわしにされたり、別の電話番号へかけ直す様に言われて憤慨した。」という話を複数聞きました。
システム変更や共同運行会社との調整や費用はかかるでしょうが、ここは利便性向上のためにも、是非とも「ハイウェイバスドットコム」への一本化を切に願いたいものです。
「ハイウェイバスドットコム」へ一本化してくれたら、私のみならず多くの利用者がどれだけ助かることか・・・
予てから思っていたことなのですが、今回久しぶりに「グラバー号」に乗車したということで、改めて一利用者の要望として書いてみました。
名鉄バスさん、調整等大変だとは思いますが、是非とも「ハイウェイバスドットコム」への一本化についてご検討頂けると幸いであります。

名鉄バス「グラバー号」 乗車券


【乗車データ】 
  • 乗車日:2014/08/15
  • 乗車区間:
    名鉄バスセンター→長崎新地ターミナル
  • 運行会社:名鉄バス(2号車)
  • 車両:三菱/エアロクイーンⅠ(PJ-MS86JP)
  • 年式:2006年式
  • 所属:名古屋中央営業所
  • 社番:2608

【追伸】
長崎自動車「グラバー号」 ・583
写真は2014年6月下旬に名古屋市内で撮影した、長崎自動車の「グラバー号」(いすゞガーラHD PKG-RU1ESAJ)です。
機会があれば、こちらの車両にも乗車してみたいですね。


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自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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