そんな方におすすめなのが、今回ご紹介する京成バス千葉イースト・アルピコ交通が運行する夜行高速バス「成田空港・東京ディズニーリゾート(R)~松本・長野線」です。
この路線は、
- 長野・松本から乗り換えなしで成田空港へ直行
- ゆったり眠れる3列独立シート
- 早朝到着でディズニー開園・朝のフライトに便利
といった特徴があり、近年じわじわと人気を集めている夜行バスです。
今回は実際に長野駅から成田空港まで乗車し、
- 車内設備
- 座席の快適性
- 休憩場所
- 到着時間や使い勝手
などを詳しくレビューします。
長野駅7番のりばにて乗車改札中の京成バス千葉イースト「成田空港・東京ディズニーリゾート(R)~松本・長野線」
長野~首都圏を結ぶ夜行バス事情
首都圏と長野を結ぶ高速バスは数多くありますが、実は夜行バスはそれほど多くありません。
特に、既存系バス会社(京王バス・アルピコ交通・長電バスなど)は、昼行便中心の路線構成となっています。
アルピコ交通の夜行高速用車両(いすゞガーラHD)
一方で夜行バスは、
- WILLER EXPRESS
- 昌栄交通
- ジャムジャムエクスプレス
といった旧ツアー系バス会社が多く運行しています。
WILLER EXPRESSの新宿~長野線(日野セレガHD)
また、近年では、長電バス(本社:長野市)が志賀高原・長野~東京間の夜行バス「雪物語号」を開設。
スキー客や観光需要を中心に、新しい移動手段として注目されています。
志賀高原・長野~東京間夜行バスを開設した長電バスの夜行高速用車両(三菱エアロエース)
【基本情報】長野~成田空港 夜行高速バス「成田空港・東京ディズニーリゾート(R)~松本・長野線」
今回利用した夜行高速バスの基本情報はこちらです。
- 路線名:成田空港・東京ディズニーリゾート(R)~松本・長野線
- 運行会社:京成バス千葉イースト・アルピコ交通
- 運行区間:長野駅7番のりば ~ 成田空港
- 所要時間:約10時間40分(所定)
- 運賃:大人片道 4,500~7,500円(※WEB予約などで変動あり。ご利用区間によって運賃が異なります。)
- 運行本数:1日1往復運行
【比較】長野~成田空港の移動手段|新幹線+在来線・夜行バスどれが安い?
| 移動手段 | 運賃(片道) | 所要時間 | シートタイプ |
|---|---|---|---|
| 夜行高速バス「成田空港・東京ディズニーリゾート~松本・長野線」 | 6,800円~7,500円 | 10時間40分 | 3列独立シート |
| JR北陸新幹線「かがやき」+JR山手線+京成電鉄「スカイライナー」 | 10,710円 ※普通車指定席 |
約3時間 | 2+1列シート(グランクラス)、2+2列シート(グリーン車)、3+2列シート(普通車) |
この路線の最大の特徴は、長野・松本からディズニーや成田空港へ乗り換えなしで移動できること。
鉄道ですと、
- 新幹線
- JR
- 京成電鉄
など複数回の乗り換えが必要ですが、このバスなら乗って寝るだけで目的地へ到着します。
【車両レビュー】京成バス千葉イースト「615号車」の設備と快適性
やって来たのは、夜のJR長野駅前。
週末ということもあってか、飲み会帰りの若者の姿が目立ちます。
東京・成田空港行き夜行高速バスは、長野駅7番のりばバス停から発車します。
目の前には、アルピコ交通の案内所があります。
今回乗車した車両はこちら↓。
京成バス千葉イースト成田空港営業所所属615号車(日野セレガHD 2RG-RU1ESDA)です。
京成グループ高速用カラーリングを纏った現行型日野セレガHDで、同社では成田空港交通時代を含め自社導入車としては最新型夜行高速用車両になります。(2025年10月時点)
東京・千葉方面ではよく見かけるカラーリングでもありますね。
元々この車両は、海浜幕張・西船橋・東京・横浜~堺・和歌山線「サウスウェーブ号」(和歌山バスと共同運行)の専用車として導入。
ところが、千葉交通(→京成バス千葉イースト成田営業所)から夜行高速用車両が1台移籍したのに伴い、現在は「成田空港・TDR・東京~松本・長野線」の運用にも就いています。
3列独立シートの座席仕様とプライバシー(通路カーテン完備)
車内は、3列独立シート27人乗りの夜行高速仕様。
3列独立シートのため、通路を挟んで隣の人が気になりません。
一人旅や女性の方でも安心して眠れるシート配置です。
トイレ入口横はフリースペースになっており、A列席(進行方向左側列の席)からトイレへの出入りがしやすくなっています。
内装はダークブルー基調で、この内装はここ成田空港交通時代からの共通仕様にもなっています。
窓側座席には、座席と通路を仕切るカーテンを完備。
トイレは、車内中央部の階段を下りた突き当たりにあります。
シートは、天龍工業製の夜行用標準シートを採用しています。
ヘッドレストカバーがビニール製になっているのがこの車両の特徴なのでしょうか・・・。
クッションの硬さもちょうど良く、長時間の乗車でも疲れにくい座り心地です。
レッグレストや足置き台(フットレスト)、充電用USBポートも完備しており、快適に休むことが出来ます。
以上、簡単に車両と車内について紹介しましたが、成田空港~長野間所要約10時間の夜行路線にしては必要十分な設備が揃っている印象を受けました。
【乗車記】長野駅から成田空港まで10時間の夜行バス旅をレポート
長野駅の発車時刻は22時00分。
発車の10分~15分前にバスがのりばに入線し、乗車改札が行われます。
運行距離がさほど長くない夜行高速バス「成田空港・TDR・東京~松本・長野線」は、全区間ワンマンで運行されます。
乗務員ひとりで改札とトランクへの荷物の積み込みを行うため、乗車改札に時間を要しますが、こればかりは仕方がないですね。
22時00分 長野駅を発車 松本バスターミナルを経由し満席に
22時00分、バスは定刻に長野駅7番のりばを発車します。
長野駅から乗車したのは私を含めて2名のみでしたが、乗車時の案内によると「本日は満席です」とのこと。
松本あたりから多くの乗客が乗車するのでしょうか・・・。
22時07分、長野バスターミナルで5名乗車し発車。
一般道を10分程走行し、22時18分、長野インター前で1名乗車し発車します。
長野インターから上信越自動車道~長野自動車道に入り、30分程走行した長野道安曇野バス停に停車しますが、こちらでは乗車なしですぐに発車。
23時01分、松本インターを通過し、いったん高速道路を降りて松本市内中心部へ向かいます。
23時10分頃、松本バスターミナル11番のりばに到着。
こちらで多くの乗客が乗車し、車内は一気に賑やかになります。
多くの高速バスや路線バスは、バスターミナル内ののりばから発車しますが、ターミナル施設が22時で閉鎖してしまうために、この路線に限ってはターミナル外の11番のりばにて乗降を行います。
23時15分、松本バスターミナル11番のりばを発車。
10分程一般道を走行し、23時25分に松本インターを通過、再び長野自動車道に入ります。
この後、バスは長野道神林、長野広丘野村、長野道みどり湖の各バス停に停車し、乗客を拾っていきます。
長野自動車道を南下したバスは、岡谷ジャンクションから中央自動車道へ。
23時59分、諏訪湖サービスエリアを通過した先の中央道茅野バス停にて最後の乗車扱いを行い、満席になったバスは、中央自動車道を東進し首都圏をめざします。
00時10分 中央道原パーキングエリアにて開放休憩(消灯前唯一の休憩スポット)
中央道茅野バス停を発車して10分程走行した00時10分、バスは消灯前唯一の開放休憩場所である中央道原パーキングエリアに到着します。
中央道原パーキングエリアは、長野県原村の中央自動車道上にあるパーキングエリア。
トイレ、コンビニ(デイリーヤマザキ)、スナックコーナーがあり、コンビニは24時間営業のため、飲食物購入に便利です。
中央道原パーキングエリアでは、乗務員休憩と乗客の開放休憩のため20分間停車します。
私もトイレと飲料水(緑茶)を購入後、軽く撮影を済ませてバスへ戻ります。
バスも、しばしのひと休みです。
開放休憩が終了後、車内は消灯され、バスは中央道原パーキングエリアを発車します。
消灯後は乗客が外に出られる休憩はありませんが、車内にトイレが完備されているため安心です。
就寝準備を済ませ、シートを倒して目を瞑ると、いつしか夢の中へ。
翌朝の最初の案内放送まで目を覚ますことはありませんでした。
東京駅・東京ディズニーリゾート(R)・成田空港へ順次到着! 早朝フライトにも最適
翌朝05時00分過ぎ、室内灯が点灯され、自動案内放送が流れたところで目を覚まします。
目を覚まして窓側のカーテンを少し開けると、バスは御徒町付近を走行していました。
バスはこの先、以下の順序で停車していきます。
- 京成上野駅
- バスターミナル東京八重洲(※2026年3月20日より 地下A)
- 東京ディズニーランド(R)
- 東京ディズニーシー(R)
- 成田空港第3ターミナル
- 成田空港第2ターミナル
- 成田空港第1ターミナル
05時06分、バスは定刻より15分程早く京成上野駅に到着。
こちらでは数名の乗客が下車していきました。
その20分後の05時26分、東京駅八重洲南口のバスターミナル東京八重洲に到着。
こちらでも数名の乗客が下車していきました。
バスターミナル東京八重洲第2期エリア開業に伴い、2026年03月20日よりのりばが変更になります。
新しいのりばは、TOFROM YAESU(トフロム ヤエス)地下のバスターミナル東京八重洲 地下Aです。
ご利用の方は、のりばを間違えない様にお願いいたします。(時間に余裕をもって移動されることをおすすめします。)
次に停車する予定であった西船橋駅は、降車客がいないために通過。
舞浜方面へ向かいます。
06時30分過ぎ、「東京ディズニーランド(R)」駐車場入口に到着しますが、駐車場ゲートの開門が07時00分のため、しばし待機となりました。
07時00分、「東京ディズニーランド(R)」駐車場ゲートが開門され、3分ほど走行した07時03分、「東京ディズニーランド(R)」バスターミナル・ウエストに到着です。
こちらでも数名の乗客が下車。
夢の国を楽しまれることでしょう。
その約10分後の07時14分、「東京ディズニーシー(R)」バスターミナル・イーストに到着。
こちらでは3名の乗客が下車していきました。
「東京ディズニーシー(R)」を発車したバスは、一般道を10分ほど走行し、07時26分、浦安ランプから首都高速道路湾岸線に入ります。
その後バスは、首都高速道路から東関東自動車道へ。
あと少しで終着の成田空港に到着です。
08時00分、旧検問所付近に設けられた成田空港第3ターミナルバス降車場に到着。
こちらでは数名の乗客が下車していきました。
その3分後の08時03分、成田空港第2ターミナル3階出発ロビーバス降車場に到着。
こちらでは2名の乗客が下車していきました。
そして、長野駅を発車して約10時間後の08時08分、定刻よりも約30分早くバスは終点の成田空港第1ターミナル4階出発ロビーバス降車場に到着しました。
常駐の係員が荷物の搬出を行う姿を見て、バスで成田空港に到着したことを改めて実感したのでありました。
この後、バスは成田空港近くの京成バス千葉イースト成田空港営業所へ回送。
車両整備を済ませ、夜の運行に備えます。
夜行高速バス「成田空港・東京ディズニーリゾート(R)~松本・長野線」のメリット・デメリット
夜行高速バス「成田空港・東京ディズニーリゾート(R)~松本・長野線」のメリット
- 長野・松本から東京ディズニーリゾート(R)・成田空港へ乗り換えなしで行ける
- 3列独立シートで比較的快適
- 鉄道(新幹線+JR在来線乗り継ぎ)より安い
夜行高速バス「成田空港・東京ディズニーリゾート(R)~松本・長野線」のデメリット
- 所要時間が長い(約10時間)
- 夜行の1日1往復のみ
- 渋滞の影響を受ける可能性がある
まとめ:想像以上に便利な路線 「成田空港・東京ディズニーリゾート(R)~松本・長野線」
というわけで、京成バス千葉イースト「成田空港・東京ディズニーリゾート(R)~松本・長野線」乗車の模様をご紹介しました。
初乗車の路線でしたが、一定の乗客数がいる理由が実際に乗車してみて分かった気がしました。
この路線、長野から成田空港へ直行できる夜行バスとして、想像以上に便利な路線です!
「東京ディズニーリゾート(R)」~松本・長野間の移動や東京都内~松本・長野間に便利なことはいうまでもありませんが、
- 乗り換えなしでディズニーや成田空港へ行ける
- 重い荷物を持っての移動が不要
- 早朝到着でフライトへの接続もスムーズ
こんなメリットがある路線たっだとは・・・新たな発見をした気がします。
車両も特段豪華というわけではありませんが、隣を気にせずに休める1人掛けシートを採用しており、通路カーテンやモバイル充電も可能であることを考えると、首都圏~長野間の高速バスの設備としては必要十分だと思います。
(成田空港地区は除きますが)夜遅く発車して早朝に到着する運行ダイヤもよく考えられている印象。
飛行機からの乗り換えの方(もしくは飛行機への乗り換えの方)、「東京ディズニーリゾート(R)」を楽しまれる方、東京都内での所用の方、いずれの方でも十分に使える夜行バスなのではと感じました。
- 長野から成田空港へ安く行きたい人
- ディズニーへ乗り換えなしで行きたい人
- 夜行バスで宿泊費を節約したい人
- 荷物が多い海外旅行者
にこの路線を是非ともおすすめしたいですね。
今後も長野へ行く用事があると思いますが、私にとってまた移動の選択肢が増えた今回の京成バス千葉イースト「成田空港・東京~松本・長野線」の乗車でございました。
長野駅にて発車を待つ京成バス千葉イースト「成田空港・TDR・東京~松本・長野線」
【乗車データ】
- 乗車日:2025/10/13
- 乗車区間:
長野駅→成田空港第1ターミナル - 運行会社:京成バス千葉イースト
- 車両:日野/セレガHD(2RG-RU1ESDA)
- 年式:不明
- 所属:成田空港営業所
- 社番:615



