大阪(堺・なんば・大阪駅前)・京都と新潟県柏崎・長岡・三条を結ぶ南海バス・越後交通の夜行高速バス「サザンクロス」長岡線/「三条・長岡・柏崎~京都・大阪・堺線」。
関西と新潟県中越地方を乗り換えなしで結ぶ貴重な夜行高速バス路線で、3列独立シートの快適な車両で約11時間のバス旅を楽しむことが出来ます。
大阪~新潟間を安く移動したい方や、夜行バスでの長距離移動を検討している方にもおすすめの路線です。
南海バス「サザンクロス」長岡線(日野セレガHD)
越後交通「三条・長岡・柏崎~京都・大阪・堺線」(いすゞガーラHD)
かつては、大阪・京都~新潟の間を運行していた夜行高速バス「おけさ号」(阪急観光バス・新潟交通)とともに、関西と新潟を結ぶ主要夜行高速バスのひとつでしたが、「おけさ号」が事実上運行を終了したことで、同区間における唯一の既存系夜行高速路線でもあります。
このブログでは、何度か「堺・大阪・京都~長岡・三条線」の南海バス便(サザンクロス)をご紹介しましたが・・・・
▶2021秋に乗車した南海バス「サザンクロス」長岡・三条線の乗車記はこちら
▶2020年秋の【博多札幌間のりもの乗り継ぎ旅】で乗車した南海バス「サザンクロス」長岡・三条線の乗車記はこちら
前回の乗車(2023年4月)の乗車から約半年、再度この路線に乗車してみました。
コロナ騒動が落ち着き、人の移動がほぼ戻りつつある状況下での「サザンクロス」長岡線の利用状況は、果たしてどうだったのでしょうか。
【基本情報】夜行高速バス「サザンクロス」長岡線(堺・大阪・京都~柏崎・長岡・三条)の運行区間・所要時間・運賃まとめ
まずは、今回利用した路線の基本情報から。
- 路線名:サザンクロス(長岡線)/三条・長岡・柏崎~京都・大阪・堺線
- 運行会社:南海バス・越後交通
- 運行区間:JR堺市駅前 ・南海なんば高速バスターミナル~長岡駅東口・越後交通三条営業所
- 所要時間:11時間18分(所定)
- 運賃:7,190円~11,380円(乗車区間により運賃が異なります。)
- 運行本数:1日1往復運行
2023年10月時点で関西と新潟県を結ぶ唯一の老舗夜行高速路線です。
3列シートで快適に移動できることから、週末や繁忙期を中心に人気が高く、満席になる日も多いです。
【比較】大阪~新潟の移動手段|新幹線・飛行機・夜行バスどれが安い?
| 移動手段 | 運賃(片道) | 所要時間 | シートタイプ |
|---|---|---|---|
| 夜行高速バス「サザンクロス」長岡線+JR信越本線 | 9,490円~12,100円(東三条~新潟間JR線普通運賃を含む) | 約11時間(東三条~新潟間JR線移動時間を含む) | 3列独立シート(夜行バス) |
| JR新幹線(東京乗り換え) | 22,730円 ※普通車指定席 |
約5時間 | 2+2列シート(グリーン車)、3+2列シート(普通車) |
| 飛行機 | 最安12,870円~ | 約1時間 | 2+2列シート、3+3列シート など(機種によって異なります。) |
※夜行高速バス「サザンクロス」長岡線は大阪なんば~東三条駅前を利用したものと想定しています。
※飛行機はクレジットカード決済時料金です。
※最新の料金・販売有無は、こちらから予約画面に進み、別途ご確認ください。
関西と新潟県柏崎・長岡・三条をダイレクトに結ぶこの路線は、乗り換え必須なJR線や飛行機と比較しても運賃が安くに抑えられる他、夜行バスは寝ながら移動できるため、コスパ重視派の方にもかなり人気があります。
寝ながら移動できる分、現地での滞在時間を長く確保できるのが、この路線を利用する上での最大のメリットです。
旅の始まりは大阪ミナミ最大のターミナル駅「南海なんば駅」直結のバスターミナル
前回の記事の続きです。
金剛自動車「千早線」(千早ロープウェイ前→富田林駅前)と阪急バス「阪北線」11系統(阪急園田駅→梅田)の惜別乗車を終え、コインロッカーに預けていた荷物を取りに堺市へ戻ります。
堺東駅近くのお好み焼き屋でひとり打ち上げを敢行し、落ち着いたところで移動を再開します。
やって来たのは、大阪府堺市堺区にある南海電鉄堺駅。
南海電鉄本線の主要駅でもあり、堺市内最古の鉄道駅でもあります。
今でこそ、南海高野線堺東駅が堺市の実質的代表駅になっていますが、駅周辺には商業施設やマンションが立ち並ぶ他、シャープ堺工場(匠町地区)や堺浜シーサイドステージ、Jグリーン堺が開設されてからは、それらへ向かうバスの発着拠点としての機能も果たす、堺市内を代表するターミナル駅のひとつにもなっています。
南海バス「サザンクロス」長岡線は、JR堺市駅前(阪和堺市駅前)を起終点としていますが、こちら南海堺駅前4番のりばにも停車し、乗降扱いを行います。
かつては、東京行きや鹿児島行き、佐世保行きなど、数多くの夜行高速バスが停車していた南海堺駅前も、現在停車する夜行高速バスは、この「サザンクロス」長岡線と、和歌山バスと成田空港交通(→京成バス千葉イースト)が運行する和歌山・泉ヶ丘・堺~横浜・東京・西船橋・TDR・海浜幕張線「サウスウェーブ」の2路線のみ。
随分と寂しくなりました。
南海堺駅前の発車時刻は21時00分。
バスは発車時刻間際に到着し、到着するとすぐに乗車改札が始まります。
南海バス「サザンクロス」長岡線の外観・車内を改めてご紹介
以前にご紹介した乗車記でもご紹介していますが、ここで、南海バス「サザンクロス」長岡線に使用されている車両を改めてご紹介します。
乗車した車両はこちら↓。
南海バス堺営業所所属518号車(日野セレガHD QRG-RU1ESBA)です。
2015年に導入された夜行高速バス「サザンクロス」専用車両で、元々は「大阪・京都~小田原・藤沢・戸塚線」(「サザンクロス」湘南線)や「神戸・大阪~橋本・立川線」(「サザンクロス」立川線)に投入されていましたが、現在は主に「サザンクロス」長岡線で活躍しています。
気になる車内の様子は・・・
車内は、座り心地が良さそうなシートを配置した、3列独立シート28人乗り夜行高速仕様となっています。
大理石調の床と茶系のチェックが入ったシートモケットが特徴で、全席一人掛け、全席通路カーテンの設置など、3列シートの夜行高速用車両としては、ハイグレードな印象を受けます。
シートは、西武バスの新型車両やとさでん交通「ブルーメッツ号」新型車両などで採用されている天龍工業製の可動式枕付きシートを採用。
リクライニング角度もかなり深く、長時間の移動を快適に過ごすことが出来ます。
レッグレストやフットレスト(足置き台)も完備。
各座席にはコンセントも完備しています。
無料Wi-fiも提供しています。
トイレは、車内中央部の階段を下りた突き当たりにあります。
消灯前に休憩停車がありますが、いざという時にありがたい設備です。
以上、南海バス「サザンクロス」長岡線に使用される車両をご紹介しましたが、他社が運行する3列独立シート夜行用車両と比較してグレードが高いという印象を持ちました。
この車両、そして車内設備であれば、道中快適に寝ながら移動出来そうですね。
途中休憩は消灯前の1回のみ 深夜の高速道路を走破・・・翌朝には新潟県へ
21時00分 南海堺駅前発車
定刻に南海堺駅前を発車したバスは、堺市内から大和川を渡り、大阪市内に入ります。
堺市内から乗車したのは私1人のみでしたが・・・
30分程走行した湊町バスターミナル(なんばOCAT)では数名が乗車し、
湊町バスターミナルから10分程走行した南海なんば高速バスターミナルでも数名が乗車するなど、徐々に乗客の数が増えていきます。(写真はイメージです。)
21時45分、バスは定刻に南海なんば高速バスターミナルを発車。
スロープを降り、再度国道26号に出た後、湊町ランプから阪神高速に入り出入橋ランプまで走行、次なる乗車場所の大阪駅前(桜橋口JR線高架下)へ向かいます。
22時00分過ぎ、大阪駅前(桜橋口JR線高架下)に到着。
乗車扱いのためにしばらく停車します。
こちらでは10名以上の乗客が乗車し、車内はほぼ満席状態に。
22時10分、大阪駅前を発車したバスは、すぐ近くの梅田ランプから再び阪神高速に入ります。
梅田ランプから阪神高速道路を走行したバスは、東大阪ジャンクションから近畿自動車道へ。
更に門真ジャンクションからは第二京阪道路に入り、京都市内へと向かいます。
この後、高速京田辺にて乗車扱いのために停車し、23時04分に上鳥羽ランプを流出。
定刻より若干早い23時15分に京都駅八条口(ホテル京阪前)に到着します。
こちらで最後の乗車扱いを行います。
23時20分、総勢27名の乗客を乗せたバスは、定刻に京都駅八条口(ホテル京阪前)を発車します。
上記の通り、車内は満席。
前回乗車した時もそうでしたが、「おけさ号」の運行終了以降、特に週末・繁忙期時のこの路線の混雑ぶりが目立つ様になっている印象を受けます。
京都駅八条口(ホテル京阪前)発車後、自動音声による案内と乗務員による補足説明が行われます。
言葉数は決して多くないものの、最低限の的確な案内が南海バスの特徴といったところでしょうか。
23時30分過ぎ、京都南インターを通過し名神高速道路へ。
ここから先は、名神高速道路~北陸自動車道を経由し、新潟県越後地方へ向かいます。
23時49分~23時59分 草津パーキングエリア(第二駐車場)にて開放休憩
日付が変わる直前、バスは唯一の開放休憩場所である名神高速道路草津パーキングエリアに到着します。
こちらでは、10分間の開放休憩となりました。
草津パーキングエリアといえば、充実した設備で有名なのですが、南海バスの夜行高速バスについては、基本的に第二駐車場にて開放休憩を行います。
運が良ければメインの駐車場に駐車することもある様ですが、残念ながら第二駐車場はトイレと自販機しかありませんので、飲食物や土産物類は乗車前に購入しておくことをお勧めします。(写真はイメージです。)
バスもしばしのひと休みです。
乗務員交代もこちらで行います。(写真はイメージです。)
いつも思うのですが、トイレと自販機しかない草津パーキングエリア第2駐車場での休憩停車はどうにかならないものかなぁと。
理想は草津パーキングエリア第1駐車場での停車が希望ですが、それがNGであれば隣の菩提寺パーキングエリアか黒丸パーキングエリアでも構わないので、施設が充実したパーキングエリアで開放休憩を行って欲しいなぁと思う次第です。
日付が変わって00時00分、草津パーキングエリア第2駐車場を発車したバスは、車内灯が消され完全消灯に。
翌朝5時過ぎの上越木田到着直前まで目を覚ますことはありませんでした。
06時00分 柏崎駅前到着 / 06時47分 長岡駅東口到着
目を覚ましてカーテンを開けると、バスは柏崎、長岡、三条へ向けて北陸自動車道を走行していました。
05時18分、上越木田に到着。
こちらでは数名が下車していきました。(写真はイメージです。)
次の上方バス停は降車客がおらず通過。
05時50分過ぎ、柏崎インターを流出し、柏崎市内へ向かいます。
06時00分、バスは定刻よりも若干早く柏崎駅前に到着します。
こちらでは2名が下車していきました。(写真はイメージです。)
柏崎インターから再び北陸自動車道に入ったバスは、20分程走行して長岡インターを流出し、長岡インターバス停に到着します。
長岡インターバス停では1名が下車していきました。
長岡市内に入り、20分ほど経過した06時47分、バスは長岡駅東口に到着しました。
こちらでは10名以上の乗客が下車。
それでも、まだ10名弱の乗客は車内に残っています。
07時40分 東三条駅前到着
長岡市内を走行したバスは、15分程一般道を走行し、中之島見附インターからみたび北陸自動車道へ。
北陸自動車道に入ると、新潟らしい景色が車窓一面に広がります。
途中、栄(栄PA併設のバス停)で降車扱いのために停車し、07時22分に三条燕インターを通過。
信濃川を渡り、週明け月曜日の渋滞をくぐり抜け、バスは07時40分に東三条駅前に到着しました。
こちらでは、私を含め残りの乗客全員が下車。
越後交通三条営業所へ回送されていくバスの後姿を見届け、次なる場所へと向かうのでありました。
夜行高速バス「サザンクロス」長岡線のメリット・デメリット
いま一度、夜行高速バス「サザンクロス」長岡線のメリット・デメリットをおさらいしておきましょう。
夜行高速バス「サザンクロス」長岡線のメリット
- 関西~長岡・柏崎・三条を「直通」で移動出来る
- 夜行移動なので時間を有効活用出来る
- 運賃が比較的安い
- 3列独立シートで快適
- 関西~新潟中越間の貴重な夜行路線
夜行高速バス「サザンクロス」長岡線のデメリット
- 移動時間が長い
- 乗り場が少し分かりにくい(特に大阪なんば)
- バスに慣れていないと眠りにくい
- 途中休憩が少なめ
- 冬季は遅延リスクがある
【利用状況】夜行高速バス「サザンクロス」長岡線のいまの混雑状況は?
以上、南海バス「サザンクロス」長岡・三条線の乗車記をお届けしました。
2023年4月以来、約半年ぶりの乗車でしたが、満席大盛況の車内を見るに、人の動きがほぼ戻りつつある印象を改めて受けました。
以前の乗車記にも書きましたが、2年、いや、3年以上も運休を続けている夜行高速バスが少なくない中、「サザンクロス長野線」(神戸・大阪・京都~長野・湯田中・野沢温泉)と同様に比較的早く運行を再開しているあたり、事業者としても重要視している路線であり、利用者にも必要とされている路線であることに間違いはないでしょう。
このことは、普段の予約状況を見ても分かることで、特に大阪・京都~新潟線「おけさ号」の運行休止以降、週末や繁忙期を中心に「サザンクロス」長岡線と「三条・長岡~京都・大阪線」の予約がかなり取りにくくなっています。
今回乗車した便の利用客層を見ても、若い方からご高齢の方まで幅広く、この路線の存在が(特に地元で)かなり浸透していることを実感しました。
今後の状況次第ですが、そう遠くない時期にコロナ禍前の水準にまで利用客数が戻るかもしれません。
もう暫くは、感染症の感染拡大状況などを見ながらの運行になるでしょうが、早く以前の姿に戻ることを是非とも期待したいです。
【まとめ】夜行高速バス「サザンクロス」長岡線はこんな人におすすめ
大阪(堺・なんば・大阪駅前)・京都と新潟県柏崎・長岡・三条を結ぶ夜行高速バス「サザンクロス」長岡線は、2023年10月時点で関西と新潟県を結ぶ唯一の老舗夜行高速路線です。
ゆったり3列独立ハイグレードシートで、乗り換えなしで目的地へ移動できる点が魅力。
全席に通路カーテン、コンセント、Wi-fiを装備するなど、快適さを重視する方にもおすすめできる路線です。
今回ご紹介した「サザンクロス」長岡線は、こんな人におすすめです。
向いている人
- 交通費を節約したい
- 夜行バスでも快適に移動したい
- 長距離バス旅が好き
- 面倒な乗り換えをしたくない
- 到着後すぐに行動を開始したい
なお、これまでにご紹介した「サザンクロス」長岡線/「三条・長岡・柏崎~京都・大阪・堺線」の乗車記は、こちら


に書いていますので、宜しければ併せてご参考に。
大阪・京都と新潟県中越地方を乗り換えなしで結ぶ夜行高速バス「サザンクロス」長岡線。
利用価値の高い便利な路線ですので、機会があれば是非一度利用してみてはいかがでしょうか。
【乗車データ】
- 乗車日:2023/10/15
- 乗車区間:
南海堺駅前→東三条駅前 - 運行会社:南海バス
- 車両:日野/セレガHD(QRG-RU1ESBA)
- 年式:2015年式
- 所属:堺営業所
- 社番:518
この記事は筆者が実際に2023年10月に「サザンクロス」長岡線(南海バス便)に乗車した体験をもとに執筆しています。
運行情報や料金は公式サイトの情報を参考にしています。
▶ブログでご紹介した過去の南海バス「サザンクロス」乗車記はこちら
【お知らせ】
夜行高速バス「堺・大阪・京都~柏崎・長岡・三条線」のご予約・ご購入はこちらのサイトでも受け付けています。
【おまけ】動画にしてみました
宜しければご覧いただけると幸いです。



