しずてつジャストライン「中部国道線」(新静岡~藤枝駅前)
しずてつジャストライン「中部国道線」930号車 藤枝駅前にて
写真は、しずてつジャストラインの路線バス「中部国道線」で活躍する日野ブルーリボン(2PG-KV290Q2)です。
同社岡部営業所(藤枝市)に所属しており、同営業所が運行する各路線に充てられています。
見ての通り、藤枝市のラッピングを車体全面に施しています。
所要1時間超えの路線が30分ヘッドで運行!?
しずてつジャストライン「中部国道線」は、新静岡・静岡駅前から国道1号、県道208号、県道381号、旧東海道藤枝市街地、県道225号を経由して藤枝駅前を結ぶ路線。運賃の上限が610円に設定されており、長距離区間を乗車すると割安感すら感じられること請け合いです。
ネットなどの情報によると、元々この路線は戦前に静岡電気鉄道が構想していた路線を、静岡鉄道が1948(昭和23)年に島田~興津間に開設した「国道本線」が源流になっているとのことで、1952年(昭和27年)には袋井~興津間を結ぶ長大路線となったそうです。
その後、「東部」「中部」「西部」に3分割され、分割後は金谷駅~静岡駅間を結ぶ「中部国道本線」として藤枝営業所と島田営業所の共管路線として運行します。
1960年代末期から1970年代前半頃には、「中部国道本線」は「中部国道線」のA区間(藤枝駅前~新静岡間)とB区間(金谷駅~藤枝駅間)に分割され、「中部国道線A」を藤枝営業所、「中部国道線B」を島田営業所が管轄しますが、このうち「中部国道線B」は数度の区間短縮を経て2008(平成20)年3月31日の運行をもって全線廃止され、現在の運行形態に至っています。
しずてつジャストラインの運行時刻検索などで確認いただけると分かる通り、新静岡~藤枝駅前間の所要時間は1時間を超えます。
ですが、平日・土休日を問わず、日中時間帯はほぼ30分ヘッドの運行を維持しています。
静岡〜藤枝間においては、JR東海道本線の方が便利な筈。
にもかかわらず、平日・土休日問わず日中30分ヘッドで運行しているとはいったいどういうことなのか・・・実際に乗車してみることにしました。
乗って納得 頻繁に乗客が入れ替わる「中部国道線」
今回乗車したのは、新静岡07時45分発の藤枝駅前行き。始発の新静岡は、静岡鉄道新静岡駅が入居するしずてつジャストラインの基幹バスターミナルでもあります。
休日の早朝であるにもかかわらず、多くのバスが発車していきます。
「中部国道線」は、新静岡バスターミナル1番のりばから発車。
発車5分前の07時40分頃にバスが入線、乗車します。
車内のレイアウトは、郊外仕様の着席重視タイプですが、長距離路線に運用される車両ということもあってか、この車両にはUSBポートを設置。
スマートフォンや携帯電話の充電に便利です。
新静岡を発車したバスは、静岡駅前のバスターミナルに立ち寄った後、国道1号を藤枝方面へ向けて走行します。
しばらくの間、車内の様子を見ていましたが、混雑とまではいかないまでも、そこそこの乗客が乗車しています。
しかも、頻繁に乗客が入れ替わる状況で、比較的長距離を利用する人からちょい乗り感覚で利用する人まで、ほぼ全区間においてそれなりの乗車率を維持しているのです。
30分ヘッドで運行で運行している理由が分かった気がします。
バスは定刻よりも若干遅れて09時00分過ぎに終点の藤枝駅前(藤枝駅北口)に到着。
全国的に幹線系統バス路線が縮小傾向にある中、久しぶりに元気な幹線系統の姿を見ることが出来たのが個人的にはとても嬉しかったです。
【乗車データ】
- 乗車日:2022/10/15
- 乗車区間:
新静岡(新静岡バスターミナル)→藤枝駅前 - 運行会社:しずてつジャストライン
- 車両:日野/ブルーリボン(2PG-KV290Q2)
- 年式:2018年式
- 所属:岡部営業所
- 社番:930
【おまけ】動画にしてみました
今回ご紹介したJRバス関東「佐久・小諸8号」の乗車の模様を動画にしてみました。
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宜しければご覧いただけると幸いです。
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