「スターライト釧路号」と「ルパン列車」を追いかけて【前編】
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2012年4月よりJR北海道花咲線(根室本線釧路~根室間)で運行を開始した「ルパン列車」(ルパン三世ラッピングトレイン)と、くしろバスで運行を開始した「ルパンバス」(ルパン三世ラッピングバス)。
沿線の浜中町が取り組んでいる地域活性化プロジェクト「モンキー・パンチプロジェクト」の一環で登場したこのラッピング列車とラッピングバスですが、「実際のところどうなのよ?」ということで、「ルパン列車」と「ルパンバス」を追っかけに、1泊2日で道東(釧路・根室・浜中)へ行ってきました。
浜中町は「ルパン三世」原作者の出身地
ご存知の方も多いかと思いますが、JR花咲線沿線の浜中町は、「ルパン三世」の原作者モンキー・パンチさんの出身地です。そして、この浜中町は、2007年にルパン三世生誕40周年記念としてテレビ放映された「ルパン三世 霧のエリゥーシヴ」の舞台となった場所でもあります。
浜中町では昨年2011年から、「ルパン三世宝島プラン」という町おこしプロジェクトをスタートさせ、これまでに浜中町の街中に「ルパン三世」のキャラクターを配置。 特に町役場がある浜中町霧多布(きりたっぷ)地区には、ルパン三世に登場するおなじみのキャラクターたちのオリジナルデザインが登場し、ルパン三世キャラクターづくしのマチになっています。
そして今回、このプロジェクトを本格的に推し進めるべくして登場したのが、これからご紹介する「ルパン列車」(ルパン三世ラッピングトレイン)と「ルパンバス」(ルパン三世ラッピングバス)、そして「ルパンタクシー」なのです。
運行開始は2012年4月1日。
運行開始当日は、JR茶内駅にてモンキー・パンチさんを招いての運行開始セレモニーがあったそうです。
「ルパン列車」は今後3年間運行される予定ですが(「ルパンバス」と「ルパンタクシー」の運行期間は不明)、「折角なので早めにおさえておかないと!!」ということで、いつもの如く(?)ハードスケジュールで行って参りました。
まずは「スターライト釧路号」で釧路へ・・・
今回、釧路までの足として選んだのがこちら。札幌~釧路間の都市間バス「スターライト釧路号」です。
行きは札幌を夕方に出発する北海道中央バス担当便に乗車。
ほぼ専属で充てられている三菱エアロクイーン(BKG-MS96JP)に乗車することが出来ました。
中央バスの現行エアロクイーンに乗車するのは今回が初めてだったりします。
一方の帰りは、釧路を13時過ぎに出発するくしろバス担当便にそれぞれ乗車。
こちらも初乗車となるいすゞガーラSHD(PKG-RU1ESAJ)でした。
(帰りのくしろバス便については、次々回の記事でご紹介します。)
出発前の中央バス「スターライト釧路号」です。
車内はこんな感じです。 3列独立シート(後部8席:4列シート)29人乗りの夜行高速仕様となっています。
所要6時間弱の路線にしては必要十分といったところでしょうか。
17時35分、定刻にバスは中央バス札幌ターミナルを発車。
バスは大谷地バスターミナルで乗車扱いを行った後、道央自動車道~道東自動車道~道道~国道38号線を経由して釧路へと向かいます。
この「スターライト釧路号」ですが、昨年10月に道東道が直結して札幌~池田間が一本で結ばれた効果は大きい様で、たまたまこの便に関しては乗客が10人程度と少なかったのですが、週末になると満席になる便が出る頻度が増えたとか。
所要時間が30分以上短縮された効果は大きいですね。
札幌~釧路間約5時間半であれば、料金が高いJRよりもバスを利用しようという人が増えるのも頷ける気がします。
車内ではテレビとDVDのサービスが。
道中退屈せずに過ごすことが出来ます。
昼行便は途中、十勝平原サービスエリアで10分程休憩します。 このサービスエリアですが、サービスエリアといっても設備はトイレと自動販売機のみ。
供食サービスは一切ありませんので、「スターライト釧路号」昼行便に乗車される方は、事前に食事などの用意が必須となりますので注意してくださいね。
バスは十勝平原サービスエリア出発後、池田インターチェンジから道道~国道38号線などを経由して、約2時間20分程で釧路駅バスターミナルに到着。
定刻よりも15分程早く到着しました。
久しぶりに「スターライト釧路号」昼行便に乗車しましたが、乗車時間の長さをさほど感じなかった・・・・・というのが正直な感想。
道東道開通効果は思いの他凄いなぁと改めて感じました。
この日はバスターミナル上の「スーパーホテル」にて宿泊。
そして翌朝は5時前に起床し、身支度を整えて、釧路駅へと向かいます。
「ルパン列車」とご対面
「ルパン列車」はこの日、花咲線の始発列車「快速はなさき」に使用されるとの事前情報を掴んでいたのですが、どの様な形で移動するかは決まっておらず、悩んだ末、まずこの「快速はなさき」に乗車して根室まで行き、折り返し列車で浜中まで移動、そこから霧多布まで「ルパンバス」移動し、さらにそこから釧路駅まで同じく「ルパンバス」で移動することにしました。釧路駅で「ルパン列車」の入線を待っていると、暫くして3番ホームに「ルパン列車」が入線してきます。 実物を目にしての第一印象は・・・・・「思いの他カッコイイ!!」
早速見ていきましょう!
この「ルパン列車」、車体デザインは左右非対称となっていて、山側と海側とではデザインが大きく異なります。
こちらの写真は山側のデザイン。
ルパン三世
次元大介
石川五右ェ門
峰不二子
銭形警部
ルパンのキャラクター達が大きくデザインされています。
そして海側のデザインがこちら。
ルパン三世
銭形警部
ハードボイルド調のデザインとなっております。
個人的にはこちらのハードボイルド調の海側デザインの方が好きですね。
車体には原作者モンキー・パンチさんの直筆サインシールが。 このサインシール、4月1日の運行開始セレモニーで貼られました。
外観のみならず車内も至るところにルパン達がいますよ。
車内各所には、浜中町の景観地を紹介したポスター(パネル)が掲示してあります。
ルパン一味&銭形警部
ルパン三世
次元大介
石川五右ェ門
峰不二子
銭形警部
窓には、ルパンのキャラクター達をモチーフにしたステッカーが貼られています。
ルパンマーク(アニメではよく出てきますよね?)
ルパン三世
次元大介
石川五右ェ門
峰不二子
銭形警部
そしてこの車両ですが、実は今回のラッピングトレイン化に伴って、座席もグレードアップしました。
なんと、789系「スーパーカムイ」自由席車で採用されているリクライニングシートに交換されました。
シートピッチが狭いのが難点ですが、183系気動車(初期型)から流用されたシートと比較して、座り心地が格段に向上しました。(但し座席は回転しませんのであしからず。)
因みにお勧めの座席は車内中央部のテーブル席。
特にグループで利用するのにお勧めしたい席です。
そうこうしているうちに、時間はあっという間に過ぎていき、「快速はなさき」の発車時刻に。
列車は5時55分、定刻に釧路駅を出発します。
この「快速はなさき」は、途中東釧路、厚岸、茶内、浜中、厚床、落石、終点根室の順に停車していきます。
時間にして約2時間15分程の列車の旅の始まりです。
この後、久しぶりの花咲線の旅を堪能することになるのですが・・・・・
この続きはまた次回に。
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