2019年もありがとうございました。
皆様におかれましては、今年1年間、このブログをご愛顧いただきまして、ありがとうございました。
時刻は2019(令和元)年12月31日の15時00分。
新年まで残り9時間00分となりました。
昨年と同様、今年の年末年始も自宅のある北海道で過ごすことになりました。
恐らく今頃は、年末年始の最後の買い出しやその他所用で、札幌駅周辺へ出かけているのではないでしょうか。
毎年恒例になっていますが、大晦日ということで、今年1年間を簡単に振り返りたいと思います。
JR北海道の不採算路線存廃問題の行く末は・・・
本題に戻りまして、今年1年間を簡単に振り返ります。まずは交通業界について。
昨年も触れましたが、我が地元を走るJR北海道の不採算路線存廃問題についてです。(写真はイメージです。)
JR北海道は単独で維持が難しい路線として「10路線13線区」を公表し、3線区はバス転換、8線区は上下分離などを前提として沿線自治体と協議を始めるとともに、存続路線についてもコスト削減や負担増を求める方針を明らかにして、はや3年が経ちました。
今年は、3月31日をもって石勝線夕張支線(新夕張~夕張)が廃線となってバス転換された他、来年2020年5月には札沼線(通称:学園都市線)の北海道医療大学~新十津川間もバス転換されることになっています。
また、そのほかの線区についても、(徐々にではありますが)廃線を見越した(?)動き(留萌本線沿線)や存続に向けての動き(宗谷本線沿線など)も出てきています。
そして、今後注目すべき点は、
- JR北海道への支援が今後どうなるのか?引き続き国の支援を取り付けることが出来るのか否か?
- それ以前に、JR北海道の経営が持ちこたえられるのか?
鈴木直道北海道知事は、2019年12月10日の道議会予算特別委員会で「利用促進以外で地域に負担を求めることは受け入れられない」と述べ、道や市町村がJRの赤字補填(ほてん)や施設更新に財政支援すべきでないとの認識を示しています。
北海道新聞 どうしん電子版
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地元の負担は利用促進のみ JR問題で鈴木知事:北海道新聞 どうしん電子版
JR北海道の路線見直しを巡り、鈴木直道知事は10日の道議会予算特別委員会で「利用促進以外で地域に負担を求めることは受け入れられない」と述べ、道や市町村がJRの赤字補填(ほてん)や施設更新に財政支援す...
「国が中心となり支援策を講じるよう強く求める」そうですが、果たしてすんなりと受け入れられるかどうか・・・。
私はすんなり受け入れられるとは到底思いませんが、まずは、年度末までに取りまとめる予定の「持続的な鉄道網確立に関する国への提言」の内容に注目したいと思います。
何度も書いていますし、私がいうまでもありませんが、残された時間はそう多くはありません。
「公共交通は事業者の努力により維持するものだ」という考えは、もう通用しません。
- 地元を走るバスや鉄道は地域にとって必要なのか否か
- 必要だとしたら維持するためにどの様なことしなければならないのか
- それを実現するために住民は何をしなければならないのか
住民(利用者)の立場においては、やはり「公共交通を利用すること」に尽きますし、国、道、事業者の立場においては、「持続可能な公共交通とは何かをしっかりと考え、それが『鉄道』ということであれば、維持するための方策を考え実行に移すこと、『鉄道以外』ということであれば、持続可能な利用しやすい公共交通に作り替えること」が必要なのではないでしょうか。
JR北海道の不採算路線存廃問題は、来年こそ良い方向へ大きく動きそうな1年になって欲しいと願わずにはいられません。
ネガティブな話題が目立ったバス関連 相次ぐ長距離夜行バスの廃止へ・・・
そして、私のテリトリーである高速バス関連では、(「バスとりっぷ」の年末記事にも書きましたが)「利用客減少や乗務員不足による路線の休廃止・減便・撤退」の話題が多かった一方で、より安全性と快適性を重視した車両の登場や、これまでの常識にとらわれない新規路線の開設など、動きが多かった1年でもありました。新設路線及び休廃止路線については、「バスとりっぷ」が纏めています。
【新設路線】
【休廃止・撤退路線】
中でも印象に残ったのは、
- 「ひなたライナー」の廃止(近鉄バス、京阪神~延岡・宮崎間)
- 「不知火号」の廃止(名鉄バス・九州産交バス、名古屋~熊本間)
- 「北陸ドリーム四国号」の運行開始(西日本JRバス・JR四国バス、富山・金沢・福井~徳島・高松・高知間)
- 「百万石ドリーム広島号」の運行開始(西日本JRバス・中国JRバス、富山・金沢・福井~岡山・広島間)
近鉄バス「ひなたライナー」
名鉄バス「不知火号」
JR四国バス「北陸ドリーム四国号」
中国JRバス「百万石ドリーム広島号」
利用客減少と深刻な乗務員不足などの要因でこの様な結果となった「ひなたライナー」と「不知火号」。
一方で、JRバス3社が運行を開始した地方都市~地方都市間の長距離夜行路線は、広域連携が可能なJRバスならではの路線開設。
新たなる可能性を秘めた路線ともいえるかもしれません。
「北陸ドリーム四国号」「百万石ドリーム広島号」についてはまだ乗りに行けていないのですが、時期を見て乗りに行ければと思っております。
課題山積の日本のバス業界ですが、来年はどの様な年になるのでしょうか。
一方で私自身は・・・
一方で私自身はというと、今年も昨年と同様、全国各所へ出かける機会が多かったです。特に今年は、昨年以上に「バスとりっぷ」「乗りものニュース」のライターとして取材目的で道内・道外へ出掛ける機会が多かったですね。
ですが、乗車した高速バスの回数は、年末の長期取材分を含めて約70回と、昨年の乗車回数を下回りました。
これは、9月~11月の3か月間が殆ど動ける状態になかったからでして、この間も動いていたとしたら、恐らくですが年間の高速バス乗車回数は90回を超えていたと思います。
来年ですが、昨年と同様に「今年以上に仕事がいただけるよう精進すること」。
まずはこれを目標に頑張って行こうと思います。
現地へ行って、「見る」「感じる」機会を増やすこととともに、公共交通関連のイベントやフォーラムにも参加して知見を増やしていきたいですね。
そして、もうひとつの来年の目標として掲げたいのが、「高速バスの未乗車路線消化」です。
実は先日、交通新聞社が発行している「高速バス時刻表」最新号を使って、どれくらいの路線を乗車しているのかを確認してみました。
「高速バス時刻表」最新号では全583路線を掲載していますが、このうち私が乗車したのは・・・なんと、半分以下の251路線でした。
未乗車路線が半分以上あったことにも驚きましたが、同時にひとつ目標が出来ました!
現在、残りの332路線が未乗車ということになりますが、来年はこの「未乗車332路線」を1路線でも減らしていきたいです!
詳しく見てみると、東北、関東方面において未乗車路線が多数ありますので、まずはこれらエリアを少しでも消化したいですね。(とはいいつつも、西日本・九州へ出かけてしまうことになるのでしょうが・・・。)
とりあえず、春先までには「百万石ドリーム広島号」に乗りに行こうと思います。(笑)
最後になりましたが、皆様におかれましては今年1年間お世話になりました。
来年も引き続きこのブログをご愛顧いただきますよう、宜しくお願い申し上げます。
それでは皆様、良いお年を!!
2019(令和元)年12月31日
須田 浩司(ひろしプロジェクト)
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