西鉄高速バス「さぬきエクスプレス福岡号」乗車記(2012年1月乗車分)
いつもこのブログをご覧頂きましてありがとうございます。
西鉄高速バスと四国高速バスが運行する福岡~高松間夜行高速バス「さぬきエクスプレス福岡号」。
こちらのブログでももうお馴染みの路線となりました。
※写真は2012年6月乗車時に撮影した「さぬきエクスプレス福岡号」専用車。
(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-Ⅱ)
(三菱KL-MS86MP 西工02MC SD-Ⅱ)
この路線は2007年7月に開業、以来福岡と香川県を直行する交通機関として今日まで堅調に利用客を伸ばし続けています。
この路線(西鉄高速バス担当便に限って)の特徴とは、次第に数を減らしつつある西日本車体工業製の車両が専用車として使われているということ。
かつてのにしてつグループの本州~九州間夜行バスといえば、西工製車体のバスというイメージが強かったのですが、新車投入が相次いだ結果、にしてつグループ本州方面夜行路線の中で、西工製車体のバスで運行している路線は、残念ながらこの路線のみとなってしまいました。
平日にもかかわらず20人以上の予約が・・・
夜のJR高松駅。「さぬきエクスプレス福岡号」が出発する時間は、同時に東京方面へ向かう夜行路線バスが発車する時間帯でもあります。
東京駅・新木場駅行きの「ドリーム高松号」(この日はJRバス関東が担当)や、
東京新宿・八王子行きの「ハローブリッジ号」(この日は四国高速バスが担当)が発車していきます。
そして、東京方面への夜行バスが出発後に、「さぬきエクスプレス福岡号」が入線。
車両は、いつもの西工製車体(02MC SD-Ⅱ)を纏った三菱KL-MS86MPです。
早速改札が行われます。 この日は平日にもかかわらず20人近くの予約が入っているとか。
平日でこれだけの乗車があるとは・・・・・・優秀な部類に入るのではないでしょうか?
更にこの路線、今や週末・繁忙期には満席になることも多く、続行便が出ることも度々あるそうで、開業から4年を経過して四国~九州間を結ぶ交通機関として着実に成長している様に思えますね。
車内はこんな感じです。
ゆったりとした3列独立シート28人乗りの夜行高速バス仕様となっています。
写真はありませんが、にしてつグループ夜行路線特有の「プライベートカーテン」も健在です。
昨今のコストダウンの流れからか、セルフサービス式の飲み物サービスは廃止されていますが、代わりに各座席のシートポケットに大塚製薬の「SOY JOY」「ポカリスエットミニボトル」が入っていました。
(翌朝朝食代わりに美味しく頂きました。)
バスは定刻(21時30分)に高松駅を出発後、ゆめタウン高松、高松中央インターバスターミナルで乗車扱いを行った後、高速道路に入り、善通寺インターへ向かいます。
ここで乗務員からの挨拶と簡単な説明がありますが、詳しい説明は坂出駅にて行うとのことで、暫くは高速道路と一般道のクルージングを楽しむことになります。
善通寺インターで一旦高速道路を降り、すぐ近くの善通寺インターバスターミナルで乗車扱いを行った後、一般道を走行して丸亀駅へ、更に坂出駅へとバスは進みます。
23時前、定刻よりも若干早めに坂出駅に到着。
最後の乗車扱いが終わったところで乗務員から改めて挨拶があり、運行経路、車内設備、注意事項、途中の休憩場所などについて詳しい説明がなされます。
坂出駅出発後は、坂出北インターから瀬戸中央自動車道へ。
瀬戸大橋の景色を堪能したところで、瀬戸大橋を渡りきったところにある粒江パーキングエリアで消灯前の小休止を取ります。
15分程の小休止が終わり、乗客が全員戻ったところで、車内は消灯となります。
乗務員がプライベートカーテンをセットしますが、ワンマン運行にもかかわらずプライベートカーテンをセットしてくれる乗務員の配慮に感謝です。
プライベートカーテンがセットされ、灯りが消されると、翌朝までお休みタイムとなります。
私もシートを倒して目を瞑りますが、多少疲れていたからか、すぐに夢の中へ。
翌朝の案内放送まで目を覚ますことはありませんでした。
目覚めると関門橋 九州はすぐ目の前
翌朝は関門橋手前の中国自動車道壇ノ浦パーキングエリアで小休止を取ります。駐車場には自家用車やトラックが数多く停車していますが、他の地方から来る夜行バスもここを休憩場所にしている路線が多いようで、私が下車した時には復路で乗車する阪急観光バスの「ムーンライト号」が停車していました。
壇ノ浦PAでの小休止が終わると、バスは関門橋を渡り、九州入りします。
高速門司港、小倉駅前、砂津で降車扱いのために停車しますが、砂津では同時に乗務員交代が行われます。
これはコストダウン策の一環で、高松駅~西鉄天神バスセンター間を通しで乗務しようとすると法令の関係から乗務員が2名必要なため、途中での乗務員交代を設けることでワンマン運行を可能にしたという話を聞いたことがあります。
(因みに四国高速バスは丸亀駅で乗務員交代を行っているそうです。)
砂津での乗務員交代が終了すると、バスは北九州都市高速道を黒崎インターに向けて進みます。
黒崎インター引野口で降車扱いが終了すると、バスは更に都市高速から九州自動車道へ。
福岡インターを降り、福岡都市高速道路を博多駅東ランプまで進むと、福岡の街はすぐそこです。
7時15分、博多バスターミナルの2階降車ホームに到着します。
ここで約半数の乗客が下車し、その後のキャナルシティ博多では降車客がおらずに通過。
終点の西鉄天神バスセンターには、定刻よりも15分程早い7時30分に到着しました。
というわけで、今回の西鉄高速バス「さぬきエクスプレス福岡号」の乗車ですが・・・・・
快適性で一目置かれていた杉本工業製「スリーピングシート」でない天竜工業製のシートを採用しているとはいえ、車両がしっかりしているからなのでしょうか、道中の走行安定性と車中の快適性はさすがだと思いました。
あと数年でこの手のバスが乗られなくなってしまうのかと思うと一抹の寂しさがありますが、私にとってこの西工「SD-Ⅱ」という車両は、現在の日本の高速バスの歴史を語る上で欠かすことの出来ない車両であり、『名車』だと思っています。
西工製「SD-Ⅱ」は現在、にしてつグループをはじめとして阪急バスなどでも活躍していますが、これらの車両も数年で姿を消すことが予想されます。
興味がある方は、全廃する前に一度西工製「SD-Ⅱ」を採用している高速バス乗車してみることをお勧めしたいですね。
現行モデルの車両とはまた違った良さが堪能できるかと思います。
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