東北急行バス「ルブラン号」 910号車 いすゞガーラHD

夜行バス

2018年2月上旬より10日間程道外(本州・九州)へ出掛けておりました。
今回は半分仕事絡みの訪問でして、途中悪天候で足止めを食らうなどトラブルもありましたが、収穫も多かった旅となりました。
成果については追々紹介していきますので、引き続きお付き合いいただけると幸いです。

今回ご紹介する車両はこちら↓。
東北急行バス「ルブラン号」 ・910

東北急行バス「ルブラン号」 ・910 リア

東北急行バス(本社:東京都)の夜行高速用車両910号車(いすゞガーラHD)です。
主に東京品川・横浜~津山・岡山線「ルブラン号」や東京~富山・金沢線「きまっし号」などで活躍していますが、撮影時は東京品川・横浜~津山・岡山線「ルブラン号」に充てられれていました。
それにしても、「東北」の名が付く会社のバスが岡山に乗り入れている・・・一体どういうことなのでしょうか。

東武グループにおける長距離高速バス事業者の位置付け

東北急行バスは、1962年(昭和37年)6月12日 に東武鉄道、仙南交通(現・宮城交通)、会津乗合自動車、関東自動車、東野鉄道(現・東野交通)、福島電気鉄道(現・福島交通)、山形交通(現・山交バス)の出資により設立され、東京と仙台、山形、会津若松を結ぶ長距離バス(東北自動車道が開通する前は一般国道経由)を運行していました。
ところが、2002年(平成14年)の東武資本への一本化が実施され、これを機に社名の「東北」方向とは全く異なる近畿・中国方面への路線を開設するようになります。
現在は、仙台・山形・新庄といった東北方面路線の他に、日光・鬼怒川線、京都・大阪線「フライングライナー」「フライングスニーカー」(近鉄バスと共同運行)、富山・金沢線「きまっし号」(北日本観光自動車と共同運行)、岡山・倉敷線「ままかりライナー」(両備ホールディングスと共同運行)、津山・岡山線「ルブラン号」(両備ホールディングスと共同運行)の計8路線を運行。
東武グループにおける長距離高速バス事業者として位置付けされています。

「ルブラン号」についても少し触れておきましょう。
元々「ルブラン号」は、京浜急行電鉄(当時、その後羽田京急バスへ移管)と両備バス(現在の両備ホールディングス)の2社共同運行により開設されましたが、2015年9月30日をもって羽田京急バスが運行から撤退し、その後暫くの間は両備ホールディングスが単独で運行を続けます。
ところが、2017年暮に突然、同路線に東北急行バスが運行に参入することが発表され、2017年12月1日より東北急行バスが運行に参入、2社共同運行体制に戻りました。
東北急行バスとしては、拠点の東京駅八重洲口を発着しない唯一の路線でありますが、格安便の「ままかりライナー」との絡みもあり、今後どうなるか注目されるところです。

車内は近鉄仕様に準じた3列独立シート27人乗り

東北急行バスは昔からいすゞ・日野ユーザーとしても有名ですが、「ルブラン号」に投入されているのは最新型のいすゞガーラHD夜行高速仕様。
外観もこれまでの東北急行バス標準カラーから一新され、東武グループの統一カラーを採用しています。
車内はトイレ前の中央席が無い3列独立シート27人乗りとなっており、仕様も「フライングライナー」などで共同運行している近鉄バスの車両に準じたものになっています。
シートは天龍工業製の夜行高速用標準シートを採用。
各座席にはUSBポートを完備している他、通路カーテンも設置され、昨今の利用者からの要望にも応えた設備を有しています。

それにしても、岡山で見る東武カラーの高速車両・・・時代も変わったなぁという印象を受けました。
この際、「東北急行バス」から「東武高速バス」や「東武ハイウェイバス」などに社名変更しても良いのでは?とも思ってしまうのですが、今後も末永く路線が維持出来る様、是非とも頑張っていただきたいです。

機会があれば、リニューアルした「ルブラン号」にも是非乗車してみたいと思っています。

東北急行バス「ルブラン号」 ・910 岡山駅西口改札中

東北急行バス「ルブラン号」 ・910 前面


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