西鉄バス北九州「北九州空港エアポートバス」を少しだけ見てみる
九州初の24時間空港として運用しており、JAL(日本航空)、SFJ(スターフライヤー)、FDA(フジドリームエアライン)が東京羽田、名古屋(小牧)方面へ就航しています。(写真はイメージです。)
そして、北九州市内及び近郊から北九州空港へのアクセスを担っているのが、これから紹介する西鉄バス北九州の「北九州空港エアポートバス」であります。
目次
西鉄バス北九州「北九州空港エアポートバス」とは?
西鉄バス北九州「北九州空港エアポートバス」は、現在の北九州空港が開港した2006年3月16日に運行を開始しました。運行開始当初は、
- 若松駅前・戸畑駅・小倉駅バスセンター~北九州空港
- 西鉄黒崎バスセンター~北九州空港
- 下関駅・レトロ桟橋通~北九州空港(サンデン交通と共同運行)
- 朽網駅~北九州空港
- 行橋駅・苅田駅~北九州空港
- 小倉~北九州空港
- 折尾・黒崎~北九州空港
- 朽網駅~北九州空港
小倉駅~北九州空港線
元々は「若松・戸畑・小倉ルート」として若松始発戸畑経由で運行されていた系統ですが、小倉発着のノンストップ便が増設されたのに伴い、若松~小倉間が廃止されて現在に至ります。現在は、小倉~北九州空港間ノンストップ便と、各停便(中谷経由)の2系統が運行されています。
小倉~北九州空港線(ノンストップ便)
※小倉駅新幹線口は砂津行きのみ停車。砂津発は通過。
- 砂津 – 小倉駅バスセンター – (←小倉駅新幹線口←) – 小倉駅北ランプ – (都市高速3号線・2号線・1号線) – 小倉東IC – (九州自動車道・東九州自動車道) – 苅田北九州空港IC – (新北九州空港道路) – 北九州空港
- 砂津 – 小倉駅バスセンター – 平和通り – 三萩野 – 片野駅 – 北方駅 – 競馬場前北九州市立大学前 – 守恒駅 – 徳力公団前駅 – 徳力嵐山口駅 – 中谷 – 小倉南IC – (九州自動車道・東九州自動車道) – 苅田北九州空港IC – (新北九州空港道路) – 北九州空港
近距離高速色を纏っていますが、「北九州空港エアポートバス」のステッカーが貼られているのが特徴です。
折尾・黒崎~北九州空港線
原則として航空機の発着に合わせたダイヤとなっており、1日12往復運行しています。元々この路線は、折尾系統を北九州市交通局が、黒崎系統を西鉄バス北九州が運行していましたが、2010年に路線が統合され、この際に西鉄バス北九州は一旦運行から撤退しています。しかし、翌年2011年3月に向田営業所~学研都市ひびきの間が廃止され、学研都市ひびきの発着に変更されたと同時に、北九州市交通局から西鉄バス北九州へ移管されたという経緯があります。
運行経路
- 学研都市ひびきの – 浅川学園台入口 – 産業医科大学病院入口 – 学園大通り – 折尾駅西口 – 皇后崎(西鉄八幡営業所入口) – 西鉄黒崎バスセンター – ホテルクラウンパレス北九州 – 黒崎インター引野口 – 黒崎ランプ – (都市高速4号線) – 高速千代ニュータウン – 金剛ランプ – (国道200号) – 八幡IC – (九州自動車道・東九州自動車道) – 苅田北九州空港IC – (新北九州空港道路) – 北九州空港
こちらも近距離高速色を纏っており、「北九州空港エアポートバス」のステッカーが貼られているのが特徴です。
朽網~北九州空港線
JR朽網駅から苅田町の北九州臨空産業団地を経由して北九州空港へ向かうルートで、朽網駅~北九州空港間を1日32往復運行しています。6時前頃から22時半頃までと運行時間も長く、日豊本線沿線の行橋駅、中津駅などからの利用にも便利な路線です。
運行経路
- 朽網駅 – 南朽網 – 北九州臨空産業団地 – Rホテルイン北九州エアポート – トヨタ九州苅田工場前 – 東横イン前 – 北九州空港
「北九州空港エアポートバス」折尾・黒崎~北九州空港線に乗車してみる
今回、9月のとある平日の夜に、黒崎インター引野口から北九州空港まで乗車してみました。乗車したのは、こちら↓の車両でした。 西鉄バス北九州八幡営業所所属の9354号車(KL-UA452TAN)です。
西工B型高速仕様の初期型車両になります。
黒崎インター引野口を発車したバスは、高速千代ニュータウン・八幡インターに停車後、九州自動車道と東九州自動車道、新北九州空港道路を経由して北九州空港へと向かいます。
車内は私を含めて数人と少な目。
乗車した時間帯が遅いということもあるのでしょうが、それにしては少ない気が・・・。
東九州自動車道を苅田北九州空港ICで降り、ここからは空港につながる新北九州空港道路をひた走ります。
前方に滑走路と空港ターミナルビルの灯りが見えて来ると、終点の北九州空港はもうすぐです。
黒崎インター引野口から約40分でバスは北九州空港に到着。
あっという間の空港リムジンバスの旅でしたが、高速道路を走行している時間が長いことから、運行距離はそれなりにありますが、小倉~北九州空港線と比較すると、沿線人口からして利用者は少ないのでしょうね。
現在1日12往復運行していますが、今後もこの便数を維持出来るのか・・・他所者ながら心配になったというのが率直な感想です。
以上、西鉄バス北九州の「北九州空港エアポートバス」を簡単にご紹介しました。
今回、折尾・黒崎~北九州空港線に乗車し、そして朝に空港ターミナルビルに発着するバスを見て、当たり前の話ですが改めて「小倉~北九州空港線ノンストップ便」がメイン路線であることがはっきり分かりました。
北九州空港に到着するバスから降りて来る乗客数、そして北九州空港から乗車する乗客数を見ても、他の路線と比べて桁違いの乗客数でした。逆に、折尾・黒崎系統と朽網系統の乗客数の少なさが私としては気になりましたね。
朽網系統は最寄り駅へのアクセスという役割があるため、今後も現状の本数を維持出来るかもしれませんが、折尾・黒崎系統はもしかすると今後減便されるのではと少し心配になりました。
航空機の早朝・深夜便の拡大により、にしてつグループも福岡~北九州空港間直行高速バスの運行を始めるなど、試行錯誤を行っています。
一般的に、空港連絡バスは航空機の発着便数によって乗客数が左右される傾向にありますが、北九州空港は九州初の24時間空港、そしてLCCの台頭など、ポテンシャルを秘めている空港でもあります。
残念ながら、福岡~北九州空港間直行バスなど苦戦している系統もありますが、今後にしてつグループが北九州空港へのアクセスサービスをどの様な形で提供し続けていくのか、私としても注目していきたいと思います。
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