北海道中央バス「ポテトライナー」(芽室経由便)乗車記
以前このブログで、jcomm帯広に参加するために利用した、ジェイ・アール北海道バスの札幌~帯広間都市間バス「ポテトライナー」直行便の乗車記をご紹介しましたが・・・
今回はjcomm帯広からの帰りの足として利用した、「ポテトライナー」北海道中央バス担当便をご紹介します。
ここで、改めて「ポテトライナー」について簡単に説明しますと、「ポテトライナー」は札幌~帯広間を結ぶ都市間バスです。
北海道中央バス・ジェイ・アール北海道バス・北都交通・十勝バス・北海道拓殖バスの5社が、芽室経由・音更経由・直行便の3系統体制で1日10往復運行します。
2011年の道東自動車道夕張インタ~占冠インター開通で札幌~帯広間が高速道路で直結して以降、同路線の利用者は増加しており、週末や繁忙期にもなると満席になる便が少なくありません。
それもその筈で、これまで移動に4時間以上要していたのが、道東自動車道延伸によって、並行するJRと大差ない3時間台で、しかもJRよりも格段に安い運賃で移動出来てしまうのですから、利用客が増えるのは当然の結果でしょう。
帯広からは、帯広駅バスターミナル18時15分発の芽室経由便を利用。
こちらの車両に乗車しました。
北海道中央バスの日野セレガR-FD(KL-RU1FSEA)です。
導入当初は、札幌~函館線「オーシャンドリーム」(現在の「高速はこだて号」)に投入されましたが、諸事情により札幌~帯広線「ポテトライナー」用に転用され、現在に至っています。
但し、繁忙期中は札幌~函館線「高速はこだて号」及び札幌~北見・網走線「ドリーミントオホーツク号」の続行便として使用されることがあり、この場合「ポテトライナー」は4列シート車にて運行されます。
それにしても、車体の錆の状態が著しく酷く、見ていて痛々しく感じます。
車内はこの様になっておりまして・・・ 3列シート28人乗りの夜行高速仕様となっていますが、乗務員仮眠室が車内後部に設置されている関係上、シートピッチは通常の夜行高速車と比較すると若干狭くなっている他、リクライニングの角度も若干浅くなっています。
座席は指定制となっており、トイレは勿論のこと、各座席にはTV・ラジオ音声聴取用のマルチステレオコントローラーが装備されています。
では、乗車時の模様を簡単にご紹介。
定刻に帯広駅バスターミナルを出発した「ポテトライナー」芽室経由便は、西3条通りから国道38号線へ。
西帯広・芽室(ダイイチ前)・御影で乗車扱いを行った後、総勢16名を乗せたバスは、国道38号線を走行後、清水から国道274号線に進路を変え、道東道十勝清水インターへと向かいます。
最後の乗車停留所である清水バス停(清水町役場前)で乗車扱いを行い、十勝清水インターからは道東自動車道~道央自動車道を札幌へ向けてひた走ります。
車の流れは至ってスムーズで、乗務員も安全速度を維持しながらバスを進めていきます。
帯広を出発して約1時間半、バスは休憩場所である道東自動車道占冠パーキングエリアに到着します。
ここでは10分間の開放休憩が設定されており、多くの乗客がバスを降りてトイレや買い物、一服を済ませていきます。私もトイレと飲み物を購入してすぐさまバスへ戻ります。
(画像が粗くて申し訳ありません。)
占冠パーキングエリアを出発後、バスは更に札幌へ向けて道東自動車道をひた走りますが、夜ということもあって外の景色が堪能出来ないからか、殆どの乗客が車内で流れているDVDを楽しんだり、持参のスマートフォン・携帯電話でインターネットやゲーム等を楽しんでいます。
帯広を出発すること2時間40分程で、バスは千歳恵庭ジャンクションから道央自動車道に入ります。
ここまで来ると、戻ってきた感が次第に強まってきます。
道央自動車道札幌南インターで高速道路とお別れをし、ここからは札幌市内を30分ほどかけて走行します。
21時35分、定刻よりも10分程遅れてバスは最初の降車停留所である大谷地バスターミナルに到着します。
ここでは5名が下車。
その後、南郷18丁目駅で1名、時計台前で4名が下車し、終点の札幌駅前ターミナルには、大谷地バスターミナルでの遅れを引きずったまま、定刻よりも10分程遅い22時10分に到着しました。
今回、久しぶりに「ポテトライナー」中央バス担当便に乗車しましたが、往路で乗車したジェイ・アール北海道バス担当便と同様、3時間台で札幌~帯広間を移動出来る利便性の良さを改めて知ることが出来ました。
と同時に、並行するJRの特急が「スーパーおおぞら」で2時間30分前後、「スーパーとかち」で3時間前後かかること、更に昨今のJR北海道の度重なるトラブルを考慮すると、都市間バスへ利用客が流れるのも致し方ないのかもしれません。
一方で気になったのが、やはり車体の痛み具合でしょうか。
厳寒地の北海道で、しかも凍結防止剤が大量に撒かれている高速道路をほぼ毎日走行していることを考えると、車体の痛みの進行が早いのは十分に理解出来ますが、とはいえ錆が酷い状態のままで長期間運用に就くってどうなのかなぁと思った次第でして・・・。
事情が分かる方であればともかく、一般の方が上記写真のバスを見て、果たして「乗ってみたい」と思うでしょうか。
恐らく、「他社のバスにしようか・・・。」「バスでなくてJRにしようか・・・」と思うのではないでしょうか。
路線・時刻ももちろんですが、「バスの車体」もバス会社にとっては立派な商品の一つの筈です。
街中や国道・高速道路を走るバスの車体って、見ていない様で、実は一般の方も意外としっかり見ているものですよ。
「どの様にしたら、お客様に気持ち良く乗ってもらえるか・・・」あくまで一利用者としての意見ですが、その辺のところをもう少し考えて貰いたいです。
まあ、この車両もデビューから10年以上経過していることを考慮すると、そろそろ新型車両への代替若しくは車体の再更新を検討しても良いのかもしれませんね。
そんなことを思った、北海道中央バス「ポテトライナー」芽室経由便の乗車でございました。
【乗車データ】
- 乗車日:2014/07/26
- 乗車区間:
帯広駅バスターミナル→札幌駅前ターミナル - 運行会社:北海道中央バス
- 車両:日野/セレガR-FD(KL-RU1FSEA)
- 年式:2002年式
- 所属:札幌北営業所
- 社番:669
【お知らせ】
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