宗谷バス「浜頓別線」(興浜北線代替バス)を見てみる

一般路線バス

北海道オホーツク海側に位置する、毛がにの漁獲高日本一の枝幸町。
この枝幸町と北部の浜頓別町を結ぶ「興浜北線」というローカル線がかつてありました。

「興浜北線」は、戦前の1936年に開業しましたが、1980年の国鉄再建法施行を受けて特定地方交通線に指定。
一時期、旧国鉄ローカル線廃止協議の段階で「興浜南線」(興部~雄武間)とを結んで「オホーツク海縦貫線」として南稚内~網走間を鉄道路線で結ぼうとする構想もあったそうですが、結局実現することは無く、「興浜北線」は1985年に7月1日に廃止されました。
廃止後は、宗谷バス(本社:稚内市)が代替バスを運行、1日5往復体制で運行されています。
現在は「浜頓別線」という名称になっていますが、実質「興浜北線」代替バスといって良いでしょう。

私自身、枝幸町は仕事やプライベートで何度か訪れたことはあるのですが、オホーツク海側の路線バスに乗車したことは?となると、これまで利用した記憶がなく、それならば折角なので・・・ということで、枝幸町から「浜頓別線」と「天北線」代替バスでオホーツク海側を北上しようということになり、都市間バス「特急えさし号」で枝幸町へ向かいました。


学生・通勤客御用達の路線!?

やって来たのは、枝幸町の交通の要所でもある枝幸バスターミナル。
宗谷バス枝幸営業所も併設されています。
宗谷バス 枝幸ターミナル その1

宗谷バス 枝幸ターミナル その2
枝幸営業所に属する車両達の顔ぶれも、数年前とはかなり変わりましたね。

枝幸ターミナル待合室内の時刻表と運賃表ですが・・・
宗谷バス 枝幸ターミナル 時刻表

宗谷バス 枝幸ターミナル 運賃表
数えられる程の便数に少々ビックリ。
昔はもう少し本数が多かったのでしょうか・・・。

今回乗車するバスはこちら↓。
宗谷バス 興浜北線代替バス 1056
「天北線代替バス」のお流れと思われる、三菱エアロバススタンダードデッカー(KC-MS815S)です。
基本的にこのタイプの車両と、中型ワンステップバス(日野レインボーⅡ)のどちらかが充てられるそうです。

宗谷バス「浜頓別線」の始発は、ここから数分離れた枝幸国保病院。
以前は枝幸ターミナルは起点でしたが、2010年4月1日に路線延長されています。
やがて、乗り場に浜頓別行きのバスが入線。
早速乗車します。
宗谷バス 興浜北線代替バス 1056 枝幸ターミナルにて
ここから乗車したのは、私を含めて8名。
私以外は、部活帰りの高校生や地元で働く若者でした。

バスは枝幸町内のバス停にこまめに停車した後、国道238号線をひた走ります。
昼間であれば、右手にオホーツク海の景色が一面に広がるのですが、日はすっかり落ちており、残念ながらオホーツク海の車窓を楽しむことは出来ません。
車内では、友達同士なのか、楽しい会話が至るところで繰り広げられています。
車内マナーの問題はあるでしょうが、列車に変わってバスの車内が「憩いの場」になっていることを改めて実感しましたね。

この先バスは、千畳岩入口~目梨泊~神威岬公園~豊牛~頓別と進みますが、沿線の集落もまばらで、夜ともなるとより一層寂しい雰囲気が漂います。
結局、目立った途中乗降が殆どないまま、枝幸から約45分程でバスは終点「浜頓別バスターミナル」に到着しました。
今回は土曜日の乗車でしたが、平日ですともう少し乗客が多いのかもしれません。
とはいえ、沿線人口と利用客層、需要を考えると、現状の便数で間に合ってしまうのかなぁと今回の乗車で思いましたね。
以前乗車した十勝バスの「広尾線代替バス」の時もそうでしたが、旧国鉄ローカル線代替バスの「厳しさ」というのを改めて実感しました。
この先、路線バスとして維持し続けられるのか・・・
湧網線代替バスの様なことになってしまうのではないか・・・
そんなことを思いながら私はバスを降りました。

さて、この後私は、こちらのバス↓に乗車し、暗闇の中を更に北へと向かいますが・・・
宗谷バス 天北宗谷岬線 ・745 浜頓別バスターミナルにて
この続きは次回といたします。


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