沿岸バス「サロベツ線」(豊富駅~稚咲内第2間)乗車記(2013年6月乗車分)

一般路線バス

以前このブログで、沿岸バス(本社;:羽幌町)が運行する旧国鉄羽幌線代替路線「豊富留萌線」をご紹介しましたが・・・


沿岸バス 豊富留萌線 ・784

今回は「豊富留萌線」乗車の待ち時間を使って利用した、同社の最北路線である「サロベツ線」をご紹介しましょう。

観光路線として利用価値のある沿岸バス「サロベツ線」

その前に、沿岸バス「サロベツ線」について簡単におさらいしておくと、同路線はJR豊富駅と日本海が見える稚咲内第2(豊富町)の間を結ぶ、全長14.2kmのローカル路線バスです。
沿岸バスの公式サイトによると、この路線は「みなし4条市町村単独補助路線」の扱いになっているそうで、言うまでもなく補助金の交付を受けて運行しています。
一方でこの路線は、サロベツ原生花園を経由することから、夏期と冬期で便数に変化をもたせるなど、観光路線としての側面もあります。(夏期は3往復、冬期は2往復)

と、前置きはここまでにして、本題に戻りましょう。
実はこの路線に乗るのは今回が初めて。
車で通ったことは2回程あるのですが、いざバス利用となると「思う存分景色を堪能できる」という、これまた違った楽しみがあります。

出発はJR豊富駅。
定刻5分前にはバスが到着していました。
今回乗車したバスはこちら↓。
沿岸バス サロベツ線 ・822 豊富駅発車前
「豊富留萌線」にも使用される、三菱エアロバススタンダードデッカー(U-MS815S)です。
以前は一般路線タイプの車両が投入されていましたが、現在は「豊富留萌線」の車両と共通運用を組んでいるそうです。

車内はこの様になっておりまして、
沿岸バス サロベツ線 ・822 車内
リクライニングシートが並ぶ、長距離ローカル路線バス仕様となっております。
潮風の影響で車両が傷んでいるとはいえ、所要時間20分足らずの路線にこの仕様は、十分過ぎる位の豪華さなのでは?と思ったりもしますw。

バスはJR豊富駅を出発し、豊富町の市街地を抜け、一路西へと向かいます。
やがて車窓に広がるのは、そこは一面のサロベツ原野。
沿岸バス サロベツ線からの車窓 その2

沿岸バス サロベツ線からの車窓 その3
これぞ正しく「北海道!」と思わせる景色が車窓一面に広がります。

そして、約20分走破して到着した「稚咲内第2」周辺の景色はというと・・・
これがまた素晴らしかった!
沿岸バス「サロベツ線」 豊富町稚咲内にて その1

沿岸バス「サロベツ線」 豊富町稚咲内にて その2

沿岸バス「サロベツ線」 豊富町稚咲内にて その3

沿岸バス「サロベツ線」 豊富町稚咲内からの利尻富士

豊富町稚咲内にて 果てしなく続く道・・・
サロベツ原野と日本海の景色の素晴らしさは変わっていません。
この景色を見た瞬間、「バスで来て良かった!」と心底思いましたね。

折り返し場所にてしばし休息中のバスです。
沿岸バス サロベツ線 ・822

沿岸バス サロベツ線 ・822 側面方向幕

帰りも同じバス移動、ほぼ定刻にJR豊富駅に到着です。
沿岸バス サロベツ線 ・822 豊富駅到着



というわけで、沿岸バスの最北路線「サロベツ線」(JR豊富駅~稚咲内第2間)の乗車記をご紹介しました。
乗車時間がさほど長くない割りに見どころが豊富で、観光路線としては楽しめる路線であることには間違いないのですが、一方で「ローカル路線バス」としての観点で見てみると、「いつ廃止されてもおかしくないのかなぁ・・・」というのが正直な感想でした。
現在のところ豊富町からの補助金で何とか維持していますが、沿線人口が決して多くないことを考えると、果たしてこれが未来栄光続けられるのか・・・と思わずにはいられませんでした。
観光路線として活路を見出す方法もあるのかもしれませんが、接続するJRの本数の少なさや観光地としての知名度を考えると、これも難しいのかなぁ~とも思ったり。
将来的にはワンボックスタイプの車両で予約制方式で運行するなどの方法もありえるでしょうが、そうなると利用者は更に敬遠される可能性もあったり・・・。
ともあれ、ローカル路線バスの現状と維持することの難しさを改めて思い知らされ、改めて考えさせられる今回の乗車でございました。


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