寝台特急「日本海」廃止直前惜別乗車記【その2】
寝台特急「日本海」惜別乗車乗車記の続編です。
私の向かいに座っていた名古屋在住の年輩鉄道ファンとの楽しい会話のおかげで、時間はあっという間に過ぎていきます。
夜も更けて就寝し、翌朝目が覚めると、列車は秋田を過ぎたあたりを走行していました。
外の景色は・・・・・まさしく冬景色。
こういう時期に寝台列車で旅をするのは本当に久しぶりで、今回改めて「乗って良かった!」と思った瞬間でした。
やがて、昨晩からお供してきた向かいの年輩の鉄道ファンの方が、「五能線を旅したい」ということで東能代で「日本海」を降りることになり、下車の支度を始めます。
ちなみにこの方、帰りは「日本海」のA寝台を利用するとことで、「日本海」の旅は帰りに思う存分楽しむとのこと。
お互い旅の無事を誓って、東能代駅で別れます。
東能代駅では「ヒルネ客」が私が乗車する2号車に乗車してきます。
どうも青森方面への出張客らしく、空いている寝台を使って打ち合わせをしている様でした。
まずは通路から。 「ブルマン式」と呼ばれる車両で、日本国内でオリジナルの「ブルマン式」車両が活躍している列車は、この「日本海」のみです。(急行「きたぐに」に使用されているサロネ581形電車は改造車のため、オリジナルではありません。)
通路の両側に寝台のベットがレイアウトされています。
下段のベットです。
B寝台よりもベットの幅が広くなっています。
こちらは上段のベット。
多少圧迫感があります。
A寝台車は禁煙車両のため、車端部にはこの様な喫煙スペースが設けられています。
そして最後、こちらがA寝台利用者専用の更衣室になります。
B寝台利用者用更衣室よりも若干きれいですね。
右手に岩木山や八甲田山が見えてくると、終着の青森駅はもうすぐそこです。
8時38分、今や新幹線への乗換え駅として大きく変わった新青森駅に到着。
ここで新幹線への乗り換え客が下車していきます。
そしてその7分後の8時45分、寝台特急「日本海」は終着青森駅に到着。
到着するな否や、青森駅はさながら寝台特急「日本海」の大撮影会状態に。
鉄道ファンのみならず、多くの一般客が客車や方向幕、機関車の前で記念撮影を行っていました。
あと僅かで定期運行が終了するのですから、無理もありません。
この様な光景は今後、3月16日の定期運行最終日まで続くことでしょう。
私もこの後乗り継ぐ「スーパー白鳥95」の発車まで、「日本海」の雄姿をシャッターに収めるのでありました。
今後も臨時列車として残るとはいえ、関西~東北間の定期夜行列車がなくなるのは、また一つの歴史が終わったといっても過言ではないでしょう。
昔ながらの旅情を感じさせる列車がなくなるのは、正直寂しいものがありますが、一方で夜行バスや飛行機・新幹線など他の交通機関が便利になっていく現状や、JR自体が事実上夜行列車に見切りをつけている状況を考えると、「日本海」の定期運行終了は、遅かれ早かれ決まっていたことなのかもしれません。
今後、寝台特急「日本海」は臨時列車として残りますが、今後も旧態依然のまま運行を続けていたのでは、恐らく「廃止」という運命を辿ることでしょう。
もしJR自身が、「夜行列車」という乗り物を残す気があるのであれば、他の交通機関についてしっかり研究・分析し、利用客の声に耳を傾け、値段に合ったサービスを提供してもらいたいと願うばかりです。(無理な願いだとは思いますが・・・・・)
とりあえず、寝台特急「日本海」に対しては、「まずは長い間お疲れ様でした。」と声を送りたいと思います。
因みに、今回私が乗車した日に、某イ●●ス出版の記者が取材で乗車していました。
その時取材して出来上がった本が、こちら↓の本ではないかと・・・・・ 同行取材の様子のみならず、運行現場や歴史など、寝台列車ファン及び「日本海」ファンにはたまらない内容になっています。
私も早速購入しました。
興味がある方は是非どうぞ。
【エピローグ】
青森からは津軽海峡線経由の特急「スーパー白鳥95号」で函館へ移動したのですが、来た車両がなんと・・・・・こちら↓の車両でした。 「スーパーカムイ」「すずらん」用785系から転用された785系300番台です。
これって運が良い!ということでいいんですよね?
応援して頂けると嬉しいです。
↓ ↓ ↓ ↓
その他ランキング
にほんブログ村
目覚めると・・・列車は奥羽本線を北上
大阪から2012年3月のJRダイヤ改正で定期運行を終了した寝台特急「日本海」に乗り込んだ私。私の向かいに座っていた名古屋在住の年輩鉄道ファンとの楽しい会話のおかげで、時間はあっという間に過ぎていきます。
夜も更けて就寝し、翌朝目が覚めると、列車は秋田を過ぎたあたりを走行していました。
外の景色は・・・・・まさしく冬景色。
こういう時期に寝台列車で旅をするのは本当に久しぶりで、今回改めて「乗って良かった!」と思った瞬間でした。
やがて、昨晩からお供してきた向かいの年輩の鉄道ファンの方が、「五能線を旅したい」ということで東能代で「日本海」を降りることになり、下車の支度を始めます。
ちなみにこの方、帰りは「日本海」のA寝台を利用するとことで、「日本海」の旅は帰りに思う存分楽しむとのこと。
お互い旅の無事を誓って、東能代駅で別れます。
東能代駅では「ヒルネ客」が私が乗車する2号車に乗車してきます。
どうも青森方面への出張客らしく、空いている寝台を使って打ち合わせをしている様でした。
「ブルマン式」のA寝台車もこれで見納めに・・・
この後、列車は鷹ノ巣、大館、大鰐温泉、弘前、新青森と停車していきますが、「折角乗車したので・・・・・」ということで、、車掌さんの許可を得てA寝台の車内を見せて貰いました。まずは通路から。 「ブルマン式」と呼ばれる車両で、日本国内でオリジナルの「ブルマン式」車両が活躍している列車は、この「日本海」のみです。(急行「きたぐに」に使用されているサロネ581形電車は改造車のため、オリジナルではありません。)
通路の両側に寝台のベットがレイアウトされています。
下段のベットです。
B寝台よりもベットの幅が広くなっています。
こちらは上段のベット。
多少圧迫感があります。
A寝台車は禁煙車両のため、車端部にはこの様な喫煙スペースが設けられています。
そして最後、こちらがA寝台利用者専用の更衣室になります。
B寝台利用者用更衣室よりも若干きれいですね。
まもなく終点青森に到着
そうこうしているいちに、列車は弘前を過ぎ、終着の青森駅へ向けてラストスパートに差し掛かります。右手に岩木山や八甲田山が見えてくると、終着の青森駅はもうすぐそこです。
8時38分、今や新幹線への乗換え駅として大きく変わった新青森駅に到着。
ここで新幹線への乗り換え客が下車していきます。
そしてその7分後の8時45分、寝台特急「日本海」は終着青森駅に到着。
到着するな否や、青森駅はさながら寝台特急「日本海」の大撮影会状態に。
鉄道ファンのみならず、多くの一般客が客車や方向幕、機関車の前で記念撮影を行っていました。
あと僅かで定期運行が終了するのですから、無理もありません。
この様な光景は今後、3月16日の定期運行最終日まで続くことでしょう。
私もこの後乗り継ぐ「スーパー白鳥95」の発車まで、「日本海」の雄姿をシャッターに収めるのでありました。
また一つ歴史に終止符が・・・
というわけで、簡単ではありますが、2回に分けて寝台特急「日本海」惜別乗車記を紹介してきました。今後も臨時列車として残るとはいえ、関西~東北間の定期夜行列車がなくなるのは、また一つの歴史が終わったといっても過言ではないでしょう。
昔ながらの旅情を感じさせる列車がなくなるのは、正直寂しいものがありますが、一方で夜行バスや飛行機・新幹線など他の交通機関が便利になっていく現状や、JR自体が事実上夜行列車に見切りをつけている状況を考えると、「日本海」の定期運行終了は、遅かれ早かれ決まっていたことなのかもしれません。
今後、寝台特急「日本海」は臨時列車として残りますが、今後も旧態依然のまま運行を続けていたのでは、恐らく「廃止」という運命を辿ることでしょう。
もしJR自身が、「夜行列車」という乗り物を残す気があるのであれば、他の交通機関についてしっかり研究・分析し、利用客の声に耳を傾け、値段に合ったサービスを提供してもらいたいと願うばかりです。(無理な願いだとは思いますが・・・・・)
とりあえず、寝台特急「日本海」に対しては、「まずは長い間お疲れ様でした。」と声を送りたいと思います。
因みに、今回私が乗車した日に、某イ●●ス出版の記者が取材で乗車していました。
その時取材して出来上がった本が、こちら↓の本ではないかと・・・・・ 同行取材の様子のみならず、運行現場や歴史など、寝台列車ファン及び「日本海」ファンにはたまらない内容になっています。
私も早速購入しました。
興味がある方は是非どうぞ。
【エピローグ】
青森からは津軽海峡線経由の特急「スーパー白鳥95号」で函館へ移動したのですが、来た車両がなんと・・・・・こちら↓の車両でした。 「スーパーカムイ」「すずらん」用785系から転用された785系300番台です。
これって運が良い!ということでいいんですよね?
応援して頂けると嬉しいです。
↓ ↓ ↓ ↓
その他ランキング
にほんブログ村