JR最後の夜行急行列車「はまなす」ドリームカーに乗車してみる

鉄道

前回の記事の続きになります。


JR東日本のBRT2路線(気仙沼線BRT、大船渡線BRT)の実見を終えた私。
ここからは、ひたすら在来線を乗り継いで札幌へ戻ります。

まず気仙沼からは、JR大船渡線で一ノ関へ。
JR東日本 大船渡線 キハ100-5

JR東日本 大船渡線 キハ100-35
キハ100系で1時間半弱揺られて一ノ関駅で乗り換えます。

一ノ関駅からは、701系電車で盛岡へ。
JR東日本 東北本線 701系1000番台電車
こちらも1時間半程で盛岡駅に到着します。

盛岡からは、IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道を乗り継いで青森へ。
青い森鉄道 青い森701形 八戸駅にて その1

青い森鉄道 青い森701形 八戸駅にて その2
途中八戸で乗り換えを行い、4時間弱で青森駅に到着です。

そして、青森からは帰路のメインの乗り物であり、この日の宿でもあるJRの夜行急行列車「はまなす」に乗り換えます。
JR急行列車「はまなす」 ED79 20

JR北海道「急行はまなす」 DD51
※写真はイメージです。

本当にJR最後の夜行急行列車となってしまうのか・・・

JRの札幌~青森間夜行急行列車「はまなす」は、津軽海峡線(青函トンネル)開通により廃止された青函連絡船の深夜便の代替として、1988年に運転が開始されました。
バラエティに富んだ車両グレードと使いやすい運行時間が特長で、運行開始以来、数多くの観光客やビジネス客を運んで来ましたが、車両の老朽化及び北海道新幹線開業に伴い、来年2016年3月をもって運行を終了する方針であることが先日報道されました。
約27年間、北海道と青森の間を結んで来た「急行はまなす」の雄姿がみられるのもあと僅か。
そして、現在JR唯一の夜行急行列車でもあるこの列車とも、あと半年程でお別れとなりそうです。
この列車だけは、もしかすると北海道新幹線が開業しても残るのでは・・・と思っていたのですが、覚悟はしていたとはいえ、いざ廃止の話を聞くと寂しい思いがします。

青森駅の発車時刻は22時18分。
この日は学生の夏休み期間ということもあり、B寝台をはじめとする指定席は満席でした。
今回乗車したのは、かつて「急行まりも」(札幌~釧路)に連結されていた指定席車両「ドリームカー」。
JR急行列車「はまなす」 札幌到着 その1

JR急行列車「はまなす」 札幌到着 その3

JR急行列車「はまなす」 札幌到着 その2

JR急行列車「はまなす」 札幌発車 6号車「ドリームカー」 車内 その1

JR急行列車「はまなす」 札幌発車 6号車「ドリームカー」 シート
183系気動車のグリーン車に使用されていた大型リクライニングシートを換装しており、リクライニング角度が深いのが特長です。
「急行はまなす」の指定席車両といえば、4号車の「カーペットカー」がコストパフォーマンスの良さを理由に絶大なる人気を誇っていますが、走行音が響きにくい「ドリームカー」も、負けず劣らずのコストパフォーマンス面で優れた車両だと私は思います。

青森駅を発車した「急行はまなす」は、蟹田駅で運転停車後、青函トンネルを経由して函館へと向かいます。
減光された車内と流れゆく青函トンネルの照明が、幻想的な雰囲気を作り出してくれます。

翌日0時44分、函館に到着します。
ここでは約40分停車。
その間に機関車の交換(ED79→DD51重連)が行われます。
JR急行列車「はまなす」 ED79 18 函館駅にて

この停車時間を利用して撮影する方や一旦改札を出て駅前のコンビニへ買い物に出かける方が多く、かくゆえ私も駅前のコンビニへ飲み物(酒類)とつまみを購入して列車へ戻ります。

1時23分、列車は函館を発車。
この先は、長万部、東室蘭、苫小牧、南千歳、千歳、新札幌に停車していきます。
函館を発車後、流れゆく夜景を見ながらひとり酒を楽しみます。
こういった楽しみ方が出来るのも、夜行列車ならではですね。
丁度良く酒が回ったところで就寝。
気が付くと、列車は新札幌を発車するところでした。
慌てて身支度を開始します。
豊平川を渡り、カーブを曲がると、終点の札幌はもうすぐです。
そして定刻の6時07分に「急行はまなす」は終点札幌に到着しました。
あっという間の約8時間の夜汽車の旅。
「北斗星」や「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」とはまた違った、古き良き時代の「夜汽車」の雰囲気を十分に堪能した「急行はまなす」ドリームカーの旅でございました。

先述の通り、「急行はまなす」は来年2016年3月の北海道新幹線新青森~新函館北斗間開業と引き換えに、約27年間の歴史に幕を閉じることがほぼ決定的になっています。
既に、B寝台や4号車「カーペットカー」の指定席は、発売開始と同時に売切れる程の人気ぶりとなっており、この状況は運行終了まで続くものと思われます。
今回ご紹介した指定席「ドリームカー」も、B寝台や「カーペットカー」ほどではありませんが、週末は満席になることが多くなって来ているだけに、「今後廃止前に一度乗車しておこうかぁ・・・」と考えている方は、出来るだけ早めに乗車しておくことをお勧めします。

最後に、過去記事にはなりますが、私のブログに「急行はまなす」の上り列車(札幌→青森)「ドリームカー」の乗車記を掲載しています。
B寝台や「カーペットカー」の写真も掲載していますので、宜しければ併せてご覧いただけると幸いです。

『JR北海道 急行列車「はまなす」 乗車記』はこちらからどうぞ。

JR急行列車「はまなす」 14系+24系寝台客車


【乗車データ】 
  • 乗車日:2015/07/26
  • 乗車区間:
    青森駅→札幌駅
  • 運行会社:JR東日本&JR北海道
  • 車両:14系客車(6号車「ドリームカー」)


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