夜行バス&鉄道ウォッチャー「ひろしプロジェクトWEB」

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てんてつバス「達布留萌線」に乗車してみました

time 2014/06/13

こんにちは。ひろしプロジェクトです。
いつもこのブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

日本海に面する北海道留萌管内小平町。
鰊御殿など海のイメージが強いところですが、この小平町市街地から山奥へ約20km進んだところに、「達布」という集落があります。
この「達布」にはかつて天塩炭礦という炭鉱があり、昭和42年まで稼動、その後も別事業者によって小規模の掘削が続けらていました。
炭鉱最盛期には約1,000人の人口があったこの地区も、炭鉱閉山後は人口が減り、現在は100人程度とも言われています。
「炭鉱あるところに鉄道あり」という言葉があるかどうかは分かりませんが、ここ達布にもかつては「天塩炭礦鉄道」という炭鉱鉄道が走っていました。
残念ながら1967年(昭和42年)の炭鉱閉山によって鉄道は廃止されますが、実は炭鉱鉄道の流れを受け継ぐ路線バスが現在も運行されています。
それが、これからご紹介するてんてつバス「達布留萌線」になります。

てんてつバス 達布連絡所 その2

ここで、てんてつバスについて簡単にご紹介すると、てんてつバスは先述の「天塩炭礦鉄道」が前身で、1967年(昭和42年)の鉄道廃止にあたり、バス部門を引き継ぐ第二会社として天塩鉄道バスを設立、その後「てんてつバス」に社名を変更し、現在に至っています。
現在の事業の主力部門は貸切バスで、留萌と江別に車庫を保有しています。
以前は旭川にも車庫を保有していましたが、2006年に分社され、現在は「北海運輸」(通称:北海バス)となっています。
一方で路線バスは、「達布留萌線」1路線のみを運行。
この他に、小平町からスクールバスの運行を受託しています。

で、てんてつバス「達布留萌線」ですが、実はこの路線、2014年10月に小平町が運行する小平~達布間の予約制デマンドバスに移行することが決まっております。
つまり、路線バスとして乗車できるのは、あと4ヶ月弱。
恥ずかしながら、てんてつバスの路線には一度も乗車したことが無く、「それならば折角なので一度乗車してみようか・・・」ということで現地へ向かいました。

札幌からはいつもの如くこちらのバスで移動します。
沿岸バス「特急はぼろ号」 ・393

沿岸バス「特急はぼろ号」 ・393 車内

沿岸バス「特急はぼろ号」 ・393 シート

沿岸バス「特急はぼろ号」 ・393 砂川サービスエリアにて

沿岸バス「特急はぼろ号」 ・393 前面
沿岸バスの札幌~留萌・羽幌・豊富間都市間バス「特急はぼろ号」です。
並行する北海道中央バス「高速るもい号」よりも1時間早い約2時間で札幌~留萌間を移動できるのがこの路線の魅力。
今回は高速道路経由羽幌止まりの便を利用したのですが、来た車両がなんと、今年2014年春に導入された最新車両(三菱エアロエース QRG-MS96VP)でした。
カラーリングが「萌えっ子」ではなく通常カラーに戻ったのが残念なところではありますが、シートをホールド感を良くしたものを採用するなど、細かな改良が施されています。

沿岸バス「特急はぼろ号」 ・393 前面愛称表示
前面愛称表示の「萌えっ子ちびキャラ」は、2台のみ在籍しているエアロエースの特権です。

札幌から約2時間で、バスは留萌元川町バス停に到着。
ここでてんてつバス「達布留萌線」に乗り換えるのですが・・・
沿岸バス・てんてつバス 留萌元川町バス停

てんてつバス 留萌元川町バス停 時刻表>
停留所の時刻表が剥がれていて、以前の時刻がうっすらと見える状態でした。
これでは何時バスが来るのか分かりませんね。
この様な状態で放置って・・・「一元さんお断り」と言われている様で悲しくなります。
ネットで予め時刻を調べておいて正解でした。
因みに、現在の留萌元川町の時刻はこちら↓。
てんてつバス 元川町 時刻表

5分程待ったところで、1台のバスが到着します。
達布行きのてんてつバスです。
てんてつバス 留萌達布線 ・906 留萌元川町にて
「あれっ?てんてつバスの車両って赤いストライプの車両では?」と思ったのですが、現在はこの車両(三菱エアロミディ郊外仕様)がメインで活躍しているそうです。

因みに車両の外観・内装はこの様になっております。
てんてつバス 留萌達布線 ・906

てんてつバス 留萌達布線 ・906 リア

てんてつバス 留萌達布線 ・906 車内

車内には既に一人乗車しており、私を含めて2名の乗客を乗せたバスは、留萌高校から留萌市立病院・院外薬局前を経由し、左手に日本海を眺めながら国道232号線を小平町へ向けてひた走ります。
てんてつバス 留萌達布線 車窓 その1

てんてつバス 留萌達布線 車窓 その2

てんてつバス 留萌達布線 車窓 その3

てんてつバス 留萌達布線 車窓 その4
天気が良ければ絶景なのですが、この日は生憎の空模様。
運が悪かったとしか言い様が無いですね。
留萌神社下~信金前(小平町)間は沿岸バスとの競合区間となるために、「留萌行は降車のみ、達布行は乗車のみ」の片クローズ方式を採用しています。

留萌元川町を発車して約30分程でバスは小平町内に入ります。
信金前で1名が乗車してきますが、その3つ先の旭団地前で留萌から乗車してきた1名が下車し、私を含めた2名と乗務員計3名で一路達布へと向かうことになります。

小平町からは、道道550号から道道126号に入り、天塩炭礦鉄道の廃線跡に沿って達布へと進んでいきます。
てんてつバス 留萌達布線 車窓 その5

てんてつバス 留萌達布線 車窓 その6

てんてつバス 留萌達布線 車窓 その7

てんてつバス 留萌達布線 車窓 その8
途中、本郷や寧楽といった集落を通過しますが、人影は殆ど見られません。
簡易郵便局や商店があるので、人は住んでいるかとは思うのですが、この辺の集落も炭鉱があった時にはそれなりの人が住んでいたのでしょうか・・・。

留萌から約1時間、小平から約30分程で、バスは「達布栄町」という停留所に到着します。
どうやらこの辺りが達布地区の中心部の様で、公共施設やガソリンスタンドがありました。
バスの終点は先の「達布学校前」になりますが、私はこちらで下車し、折り返しのバスの出発時間までしばし散策することにしました。

この達布地区、公共施設やガソリンスタンドの他に、かつては食堂や旅館もあったそうですが、見る限りそれらしき建物は確認することが出来ませんでした。
で、私が釘付けになったのは、やはりこちらの建物。
てんてつバス 達布連絡所 その1

てんてつバス 達布連絡所 その2

てんてつバス 達布連絡所 その3

てんてつバス 達布連絡所 その4

てんてつバス 達布連絡所 その5
てんてつバスの達布連絡所です。
縦看板には「達布営業所」と記載されていますが、営業所としての機能は全て留萌の本社営業所へ移ってしまった様で、現在は連絡所兼乗務休憩所として使用しているそうです。
天塩炭礦鉄道時代の駅舎をそのまま利用しているのでしょうか、昔懐かしい鉄道駅舎の雰囲気が今尚色濃く残っており、連絡所建物の裏手には同じく天塩炭礦鉄道時代に使用していたと思われる機関庫の様な建物がありました。
まさか天塩炭礦鉄道の遺産を見られるとは思わなかっただけに、これらの建物を見られただけでも「達布」に来た甲斐がありました。
ですが、建物の老朽化は著しく、先行きが心配されます。
今後もこの建物を使用し続けていくのか、それともデマンド化を機に取り壊し(あるいは建て替え)を行うのか、気になるところですね。

折り返しのバスが到着したところで、達布栄町(てんてつバス達布連絡所)から往路と同じバスで留萌へ戻ります。
復路も利用客が少なく、私と途中から乗車した学生と思われる男性1名で留萌市内へ。
約1時間で留萌駅前バス停に到着しました。
てんてつバス 留萌駅前停留所
しかし、このてんてつバスの留萌駅前バス停、駅から微妙に離れておりまして、「駅前」と読んで良いのか、しばし考えてしまいました(苦笑)。

というわけで、てんてつバスの路線バス「達布留萌線」をご紹介しました。
先述の通り、この路線は2014年9月末をもって廃止し、新たに小平町が運行する予約制のデマンドバスに移行することになっています。
今回初めて「達布留萌線」に往復乗車しましたが、私が乗車したバスの利用客の少なさ、そしてすれ違うバスの利用客の少なさを考えると、正直なところデマンド化も仕方が無いのかなぁという印象を受けました。
一方で、達布地区の住民にとっては、留萌へ直通する交通機関が無くなる訳で、乗り継ぎによる不便さをどう解消していくのか、とりわけ沿岸バスとの乗り継ぎ連携をどうしていくのかに注目したいところです。
10月のデマンド化以降は、小平町地域公共交通会議が中心となって進めていくことになるでしょうが、現てんてつバス沿線住民がこれ以上不便にならない様、是非とも住民の視点に立った施策を実行していただくことを切に願いたいものです。


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自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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